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堕肉の果お 什和に奏でる創造の序曲プレリュヌド

    第䞀章 悪魔たちの円舞曲ロンド
    薄い本 挿絵あり

    はじめおの方はコチラ→ ◆あらすじ◆目次◆

     家族たちは、コナキの蚀ったこずに察しお、特に驚くでもなくい぀も通りの説埗を詊みた。

    「  でもねぇ䌚っおみたらいい人かもよ それで奜きになっちゃったらもう、この人の為ならば っお思たりするんだから、普通は  」

    ずミチ゚がしみじみ蚀う。
     ミチ゚の蚀葉に頷きながら、

    「早くあんたの産んだ曟孫も芋せおちょうだいよ、あたしゃそれだけが心残りでねぇ、このたたじゃ死に切れないんだよねぇ、どうだい、コナキ」

    ず祖母のトシコ。

     䞉床目のチョコチップクッキヌ䞉枚重ねを口に運び぀぀、

    「だからヌ、あたしが蚀いたいのはそもそもお芋合いっおどうよ っおこずなのよヌ お芋合い盞手っおもれなく自分で圌女も芋぀けられない䜎スペックな奎っおこずでしょ こちずらが奜きになれるハヌドルが端から高いわけじゃん 難易床っお蚀うの ヘルモヌドよヘルモヌド」

     コナキは自分の事は完党に棚に䞊げるこずにした。

    「『ねぇママ、誰かいい人探しおよ』っお話でしょ ここたでの恋愛䞋手は自分のせいじゃなくお、盞手の芋る目が無いずか、出䌚いが無かった、果おはいい人が呚りに存圚しなかったずでも蚀いだしそうな蚀葉じゃないの それっおさ そう蚀う人っお自分の顔ちゃんず鏡で芋おんのかな 顔面に近いずころで鏡芋お『俺むケおる』ずか蚀っおるんじゃないの 高確率で おお、恐っ 自分のこずカッコむむっお思っおるっおどんな男前でも匕くでしょ アタシは匕くわ 嫌だわね、絶っ察っ」

     棚の倖郭の䞊にあげた、もう倩井ずの隙間である。
     匷気っぜく蚀った埌、コナキは内心で焊り捲っおいたのである。

    ――――したった ここたで蚀っちゃったら断るしかないじゃないのぉ くぅっ、最埌のチャンスかもしれないのにぃ ああ、もっず匷く説埗しおよぉ リ゚、リョりコ、お願いぃ

     奇跡が起きた。

    「ナキ姉、知らないのぉ 最近はスペック高い人が敢えおお芋合いするんだよぉ ほらよくあるじゃん、お医者様限定ずかぁ幎収䞀千䞇円以䞊限定の婚掻パヌティヌずかさぁ、有るんだっおよぉ」

     リョりコはコナキが、怒るかな ず思ったが、食欲がある皋床満たされおいる状態のコナキは怒らない、ずいうか怒りにくいのだ。

     コナキは心䞭で小躍りしおいる事を悟られない様に、努めお冷静な颚情を挔出しながら答える。

    「ほう、そうかね」

    ず偉そうに答えおから、しばし目を閉じ考えた埌、

    「ふむ、そうだね  」

    ず呟いた。

     コナキの呚囲で、高スペックな男性ず蚀えば矩匟たちくらいだが、そもそも䜙り話した事すらない。
     それ以倖で思い圓たるず蚀えば二次の䞖界の䜏人たちだ、残念至極。


    『ラビリンスオブフレンゞヌ 狂乱の迷宮』

     コナキのかっおの愛読曞、BL雑誌『ゲロゲロ』に連茉しおいた挫画のタむトルである。
     䜜䞭で、くっ぀いたり離れたり、愛し合ったず思ったら唐突に憎しみだし、奪ったり奪われたり  
     ハチャメチャ愉快なボヌむズラブを展開しおいたメむンキャラ䞉人は揃っお高スペックに描かれおいた。

     ナガチカ    某倧孊の医孊郚に圚孊。 幎霢より幌く芋える矎少幎タむプ。 基本倧人しいが芯の匷い所も。 連茉開始時はノンケだった。

     カツミ    ナガチカの通う倧孊付属病院の指導医。 䞉十代半ば。 アルバむトに来たナガチカに䞀目がれした。 蟛抱匷く冷静。

     マサダ    ナガチカの高校の先茩で矎容宀チェヌンを切り盛りする敏腕経営者の䞀面も。 粗野な行動が散芋される。 過去にカツミず関係が。

     お金も立堎も十分に充実しおおり、䞉者䞉様ではあるが、矎少幎、矎男子、矎青幎ず芋た目もばっちり。
     連茉圓初の淡い憧れや、玔粋な愛情描写は、回を远う毎になりをひそめ、次第に嫉劬ず欲望、愛憎のも぀れが玙面を芆い぀くした。
     
     最終盀になるず『タチ』も『ネコ』も『リバ』りだし、䞉者がそれぞれ絡み合い、誰が誰やらたさしく狂乱のカオスを挔じお行く。
     どう着陞するのかず、掻目しおいたコナキの思いをあざ笑うように突然の打ち切り。
     結局、迷宮は迷宮のたた、氞久に閉ざされたかに思えた。

     吊、圌らのダンゞョン探玢は今も尚、混乱の床合いを深め぀぀も続けられおいた。

     コナキず志を同じくする、絵心を持った同志たちによっお、ネット配信の同人BL挫画ずしお、现々ずではあるが確かな足跡を刻んでいた。
     BLであるが故に、圓然、䞉人の間にコナキの入り蟌む䜙地は皆無だが、劄想は無限、どこたでも自由だ。
     コナキの『オシ』は可愛い感じのナガチカだったが、他の二人も嫌いでは無い。

     䞉人それぞれが自分を亀えお巻き起こす、お䞋劣おげれ぀な愛憎劇を劄想し぀぀、コナキはニダリず䞋卑げびた笑いを浮かべ始めた。
     ゲヘゲヘ声を挏らしお虚空こくうを芋぀めるコナキの䞭には、きっかけずなった芋合いの事など露ほども残っおいなかった。

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     そんなコナキの様子を芋お母ミチ゚は半ば諊めたように、

    「たぁね   コナキの自由にしたらいいよ」

    ず深い溜め息を吐いた。

     しばらく気持ち悪い笑いを続けおいたコナキだったが、満足したのか 䞍意に我にかえっおシンクに向かっお行った。
     コナキは生氎を氎道の蛇口から盎接グビグビず飲み、

    「た、いい人いたら頌むよ」

    ずそそくさず台所を埌にした。

     コナキが去ったのは決しおチョコチップクッキヌを食い尜くしたからでは無い。
     手には『ポテチのりしおパヌティヌパック』ず、開封されおいない『バニラクッキヌ』がしっかりず握られおいた。
     片手を埌ろ手にヒラヒラずさせ、幟らか足早に自分の郚屋ぞ戻っお行く。

     その埌姿ず台所の床に癜く残った足跡を、亀互に芋ながらリ゚は溜息を吐いた。

    「たぁ、無理に盞手に合わせるのも先々倧倉になっちゃうだろうし、今たでの断られた埌の顔を思い出したら無理匷いも、ね、なんかね  」

    
    拙䜜に目を通しお頂き誠にありがずうございたした。

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