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【1813話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

    あらすじ・目次 


    第三部 六章

    リベルタドーレス ~解放者たち~

    1813.化けて出たっ!


     運命的な出会いと別れにオセンチな気持ちになったレオニードは夜の闇の中、自らの光でぼんやりと輝く霧の幕をボーッと見つめていた、他にする事が思い付かなかったからである。

     そして奇跡が起こった。

    「レオニードの兄貴、良かったな」

    『っ!』

     目の前の霧に、石と化して死んだ筈のレイブの姿が浮かび上がり、微笑みながらそう語り掛けてきたではないか。

     まあ、ままあるシーンと言えばそれまでだ。
     結構な頻度で目にする場面ではある、先に逝った仲間達が背中を押してくれたり、かつて強敵と書いて友と呼んだ者達の技を使ってみたり、シゲ○ーが死んだのに彼のスタンドがメッセージを伝えてハーベストに導いたり、上げればきりがない。

     それに本観察では死者が生き返ったり悪霊が出たりは普通の範疇はんちゅうだ、フナは喋るしそこらにいる太めの女性が1t超だったりしているのだ、これも極々普通な出来事だろう。

     私、観察者が浮かび上がったレイブに向ける言葉はこれだ、迷ったかっ! レイブっ! 以上である。

     しかし、こうした普通、所謂いわゆる常識に対して初心、不慣れでビギナーでど素人でノービスなレオニードはビビリ捲ってワナワナしたりしている、可愛らしいニャーンちゃんだ。

    ――――やべえ幽霊だっ! とり憑かれて殺され無い様に親指隠さないとっ! くっ! 親指に他の指が届かんっ! デュークローはネコ科の証っ、しかしこのままではレイブ(怨霊)にとり殺されちまう、ち、ちきしょうっ!

     彼は自分の科目類別を憎んだ…… しかし、この内側に下がった指の存在によってこれまで生き抜いてこれた、これも又事実。
     主に狩の際に捕らえてジタバタっている獲物をホールドしたり、外敵から逃げ出した樹上で樹皮を握り締めてプルプルしている時に役立っていたのである。

     彼自身も親指が果たしたそれらのお仕事を思い出し、それ以上悪し様な思索は止めて、出来るだけ内側に親指を寄せて隠す事にしたのであった。

     果たして効果はあったのか? それは定かでは無い。
     何故なら浮かび上がったレイブの影自体がモノホンの幽霊や怨霊だったかどうかすら定かでは無かったからである、つまりそもそも検証不可能だったからだ。



    お読みいただきありがとうございます。
    感謝! 感激! 感動! です('v')
    まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
    皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
    これからもよろしくお願い致します。
    拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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