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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

    あらすじ・目次 


    第三部 六章

    リベルタドーレス ~解放者たち~

    1498.愛い奴


     何と表現した物か…… 言うなれば、皆さんの時代の奈良県にある平城京跡歴史公園的なだだっ広さが以前から散見されるきらいがあるこの男。

     単に広大さや果てしなさで言えば、北海道や阿蘇なんかの平原や草原の方がメチャクチャ圧巻だが、レイブを表現するには相応しいとは言えないだろう。
     無条件に広いっ! そんな感じじゃ無い、そこら辺は皆さんにもお判り頂けるのではないだろうか。

     一例を台詞で表現するならば、

    「は? この立地、ロケーションでこれ? もっと別の使い道があったのでは?」

    的な広さである。

     別の表現をすれば、代々木公園や新宿御苑、鶴見緑地やマンハッタンのセントラルパークなんかに類似した”だだっ広さ”なのだ。
     日々の暮らしやあらゆる場面でどちらかと言えば狭量、怒りやすく融通が利かない癖に変な所だけやけにおおらか、そんな感じの広さである。

     私見に過ぎないが、このタイプに共通しているのは独特な選球眼、と言うか選別眼を持っている事では無かろうか?
     他者からは想像も出来ないが当人だけは自信満々、揺るがぬ確信を得ている辺りがそう予測させて止まない。

     見る目があるだとか、動物的な第六感的な? だとか、ましてやESP能力みたいな超越した能力とは違う、何故なら決して的中率が高いとは言えないからだ。
     つまり多くの場合は信じた相手に裏切られている、そうなのだ。

     しかし、この手合いは周囲の人間から不思議と愛されている節もある。
     失敗しても騙されても何故だか周りに残った人間からは、呆れられたり揶揄からかわれたり馬鹿にされたりはする物の、彼等が離れていく事は稀まれなのである。
     不可解極まり無い現象だと言えるだろう。

     人間だけに限った話では無く、凡およそ群れをなす生き物は周囲との調和を乱す個体を嫌う物である。
     対象が指導者やボスであれば尚更だ、自分達にとっての死活問題に直結するのだから事態はより深刻なのだ。
     にも関わらず愛されキャラの彼等が孤独になる事は無い、それどころか愚かさを露呈した事件を経た結果、寧むしろ支持者を増やしたりする謎現象まで起こったりもする。

    「だって放っておけないじゃん」

     うん、そーゆー人っているよね。

     しかし、重ねて言うがこの場合の対象は恋愛とか友情の相手とは限らない、と言うか違う場合が殆ほとんどなのである。
     保護欲とか母性本能とかでは無くて、単純に、愛されている、そんな表現しか当たらない、言わばミステリーなのだ。

     私、観察者の様な狭量な存在はふと思ってしまうのだ。
     ちきしょう、痛い目を見るがいい! などと……

     今のレイブに置き換えれば、

    「もう一回噛まれてのた打ち回るが良いわっ、くふふふ、貴様なんぞ、己が信じた相手に裏切られて失意のどん底で咽び泣くがお似合いよっ、くはははっ、それ見た事かっ、良いザマだっ!」

    とかであろうか?

     まあ、自分が得をする訳でも無いのに他者の不幸を願っても詮無せんなきことだ。
     そして、大概こういった歪いびつな願いが聞き届けられる事は無い。

     観察を続けよう。



    お読みいただきありがとうございます。
    感謝! 感激! 感動! です('v')
    まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
    皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
    これからもよろしくお願い致します。
    拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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