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【1792話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

    あらすじ・目次 


    第三部 六章

    リベルタドーレス ~解放者たち~

    1792.ソフトランディング


     レイブが歪いびつな探究心に捕われる中、ドラゴンと豚猪は浮かない顔だ。
     そう、スリーマンセルは互いの不足を補う為にも機能したりしなかったりするのである。

    『いやレイブ、普通に足手纏いになるだろう? 確かに興味深い観察対象ではあるがなぁ』

     お?

    『今回は治してあげましょ、ねっ、レイブお兄ちゃん』

     おおお?

     普通に考えれば至極一般的、目の前に苦しむ生き物がいる状態であれば大概の鬼でも惻隠そくいんする状況ではあるが、なにしろコイツ等の話である。
     よくぞっ、よくぞ全うな心を持ち得た物だ…… 私、観察者は流れ出る涙を止める術を持たない…… グスンッ。

     そーだよな、カーイソーだもんなぁ。
     対象とかなんとか、まだ不穏ふおんな言い方しか出来ていないギレスラより、一歩も二歩もお姉さんらしいペトラが言葉を続ける様だ、良しっ、言ってやれい! カーイソーだってっ!

    『竜王の里での件が終わったら又折れば良いじゃない! ねっ? 楽しみは仕事の後に取っておきましょっ! アタシもまだ収まらないし……』

     ………………

    「そっか、しゃーねーなー! んじゃ治してやってくれ! で、メシにするかぁ!」

    『グガッ! 待っていたのだっ!』

     …………………………… はっ! し、失礼した! こ、こうしてビパーク準備を始めた気違い兄妹、グフングフン、レイブ達スリーマンセルはさっさとペトラの回復をレオニードに施す事となり、持って来た備蓄を並べての夕食、アーンド情報擦り合わせのブリーフィングを始めたのである。

     焚き火も炊かず、暗さを増してゆく平原に寝そべったままでその夜は始まった。
     ここは竜王支配地のど真ん中、カムチャッカ半島に入っているのだ。
     ご機嫌にキャンプと洒落込む訳にはいかない、幾ら馬鹿揃いでもそれ位の分別はあったのだろう、良かった。

     堅い干し肉を齧りながらレイブが言う、対面のレオニードを見つめながらだ。

    「ほぇー、じゃあハタンガの魔獣とはそもそもの系統自体が違ってる、そーゆー事なのか?」

    『まあそうなりますかね』

    「ほえーっ!」

     ここまでの時間で聞き出せた内容によると、ハタンガ以西では当たり前だった『回復』スキルは別エリアでは超貴重、何故ならスキルの複製元が全然違うから、みたいな話でレイブが驚いたのがこのタイミング、大体そんな感じだったのである。



    お読みいただきありがとうございます。
    感謝! 感激! 感動! です('v')
    まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
    皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
    これからもよろしくお願い致します。
    拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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