メインコンテンツへスキップ
見出し画像

【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

    あらすじ・目次 


    第三部 六章

    リベルタドーレス ~解放者たち~

    1563.進捗確認


     なんか盛り上がりそうな気配を察知したレイブが一刀両断だ。

    「じゃあちゃっちゃとバラしちゃうか、解体も面倒だけどさっ、早くしないと臭くなるじゃんか? 腸とか内容物とか捨てないとさ、なぁ?」

     具体的に何がどうと口にしない辺り、レイブも気付かない内に随分大人になったんだなぁ。

    「ねえ、急がないと何が臭くなるのよ?」

     ガト……

    「そりゃお前、腸の中には○ンコとその手前しか無いんだからさっ、肉とか皮までウ○コ臭くなったらやだろ? それとも平気なのかお前? えっ、まさか、そーゆータイプ?」

    「あ、そうね、ごめんなさい」

     前言撤回、糞ガキのままだったようだ、モロはっきり言ってしまっていた、全っくーレイブったらぁやんちゃなんだからぁ~。

     そんな私の勘違い、いや、勇み足は例によって観察対象の皆には届く事無く、やんちゃが過ぎる野生児に答えてくれたのは又しても重低音なダダさんの声である。

    『ははは兄貴、そっちも処理済なのですよ! ミロンとブロル、それに部隊のメンバーも頑張ってくれましてな、器用に手際良く解体してくれましたのです! いやー、見事でしたぞぉ~♪』

    「へぇ~やるな、お前等も」

    「恐れ入ります」

    「なに、他愛なき事ですよ、我が君」

     びっちり頭を下げるミロブロの後ろでこちらは褒められて心底嬉しそうな狩猟部隊、通称ワンニャン班の笑顔も弾けている。
     レイブの気さくな賞賛がもうなんか、もの凄く嬉しそうなのだ、こいつ等ったら……
     若もしかしたらリーダーの二人が悪魔の力を内包し、レイブに忠誠を誓った影響は仲間達にも少なくない影響を与えているのかもしれないな。

     兎に角だ、食料の備蓄に一定以上の目処がついた事にレイブも一安心の風情で息を吐いた様である。
     それを告げるかの様に笑顔に笑顔でニッカと返したレイブは、続く問いをワンニャンに並んだ漆黒の黒猪ぺトラに向ける。

    「んでそっちはどうだった? 全員隠れていられそうだったのか?」

     ペトラの表情は晴れとも荒天とも判断出来ない微妙な感じである。

    『うん、広さ的にはね、充分過ぎる位だだっ広かったんだけどねぇ……』

     皆さん既に良くご存知の通り、こんなに判り易く、何とも気に掛かる臭わせ発言に黙っていられるレイブではないのだ。

    「何だよペトラ? そこ広かったんだろ? 他に何か問題でもあるのかよ?」

    『奥の方の空気がちょっとねぇ、掘削物が自然に酸化したみたいでそのまま入ったら酸欠するわね、プラス間歩まぶの先端、切羽は致死性のガスで満たされていたのよねぇ』

     間歩は坑道の枝道、切羽は掘削面の最先端、所謂いわゆる、鏡と呼ばれる場所を指す。

    「あーガスかぁ、それに息も出来ないとなるとぉ、どうするかなぁ」



    お読みいただきありがとうございます。
    感謝! 感激! 感動! です('v')
    まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
    皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
    これからもよろしくお願い致します。
    拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
    Copyright(C)2019-KEY-STU

    この記事が参加している募集

    あなたへのおすすめ