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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

    あらすじ・目次 


    第三部 六章

    リベルタドーレス ~解放者たち~

    1679.黙示録、真実


     あれ等の大仰な終りの話、アレってこの主従、主に調子に乗ったバアルが真面目なヨハネ君に語ってしまったヨタ話、いや、もう少し丁寧に言えばバアル自身がそうなったら良いな、そう思っていた未来を語った妄想だったのである…… 所謂いわゆる、妾わらわが考えた来るべき未来っ! って奴なのである。

     まああの頃は暴君で知られるネロによるキリスト教徒の受難時代真っ最中である。
     って事で三章までは困難に耐えてイエス様を信じる仲間たちへのお礼と褒め言葉である、嫌味や皮肉は必要最小限以下、非常に社交的で洗練されている。

     んで四章以降、大体十一章辺りまでは思いつく限りの不幸や災害、バアル自身でも止められない災厄をちょっと重複しながら羅列し捲っている訳だ、ここらはスプラタ・マンユが怒ったら、的な感じが目立つきらいがあるな、うん。

     そして十二章から十六章は自分とアスタロト、プラス子分達による更なる破壊、真に神を信じない者達に目に物見せてくれんっ! そんな怒りへと続いて、十七章と十八章は元ニムロドだった自分への信仰を捨てたバビロニアへの怨み節、十九章からは主たる神の敵やエセ信者が消えた世界は素晴らしいっ! ブラボーハラショー、エクセレントっ! って感じである。

     この辺りでヨハネ君は聞いたらしい、理想に溢れた新天新地とか言われたら聞かずにはいれなかったのだろう。

     曰く、

    「あの、その世界ではイエス様も? 復活されたりするんですかね?」

    と。

     バアルとハミルカルは調子良く答えた。

    「あー勿論だよぉ! ね? ハミル…… 御使い様?」

    「そうですね、当然ですよ? ヨハネさん」

    「お、おおぉぉっ! 素っ晴らしいっ! ハレルヤっ!」

     こんな感じだったらしい……

     適当とは言わない、正真正銘神様であるバアルとその最側近でナンバーツー、ハミルカルが考えた理想の未来なのだから、まあ結構本当だったりするのかも知れない。
     しかし与えた影響力から考えれば、何してんだ馬鹿野郎っ! これが正確な評価では無いだろうか?

     因みにだがこの『黙示録』、成立から二百年以上の間、正典と認められてはいなかった。
     初めて認められたのは四世紀の末、西暦三百九十七年開催のカルタゴ会議である。

     皆さんの時代まで色濃くバアル信仰を残すカ・ル・タ・ゴ・からである……
     何かやりやがったな、そう疑うのは私、観察者の狭量きょうりょうゆえだろうか? ならば良いのだが……



    お読みいただきありがとうございます。
    感謝! 感激! 感動! です('v')
    まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
    皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
    これからもよろしくお願い致します。
    拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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