メインコンテンツへスキップ
見出し画像

【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

    あらすじ・目次 


    第三部 六章

    リベルタドーレス ~解放者たち~

    1712.上中下三策


     一頻ひとしきり話し終えたヨハンは嘆きを再開し、何やら自分の周囲を飛んでいる魔核とだけ話していたらしいサタンは満を持した感じで言葉を発する、因みにこの家の執事と兵士長は待ち切れなかったのか早くも居眠りを始めていた。

    「まあ大体は理解したわよ! それ多分祟りか呪いだと思うわ! と来れば解決策は三つだわね!」

    「み、三つでごぜーますか? そりゃ一体どの様な物でごぜーましょう?」

     この短時間で随分老け込んでしまったヨハンに答えるサタナキアはエッヘンの極みでいと偉そうだ。

    「一つ目は対処療法ね、不調の原因ではなく現状の病状にのみ対処する方法、今回で言えば無理やり食わしたりして体力を回復させるって事よね、これはまあ下策って所ね」

    「下策、ですか…… えっと、残りの二つは?」

    「二つ目は中策、所謂いわゆる並みよ! 病気の素になってる祟りや呪いの根幹、原因をぶっ殺す事ね! これに成功出来れば当分の間安全になると思われるのよ」

     うん、でもその根幹はお前が長旅の果てに助け出して来た奴等だけどな……
     最近までバイオレンスなアドベンチャーに身を置いてきた執事と兵士長が目を覚まして口を挟む。

    「おっ良いっすね! 殺っちまえばお終いっすよね♪」(執事)

    「確かに一番簡単な方法でしょう…… うん、殺しましょう」(兵士長)

     この領の将来が心配になるな。
     夜盗や山賊の隠れ家じゃないんだから……

     元々練金オタクでお坊ちゃん、現在急激な加齢による身体的苦痛を抱えているとは言え、そこはそれ、それなりに帝王学とか詰め込まれているヨハンは一味違う、良かった。

    「ふむ、で? 三つ目は上策なんですよね? それはどう言った物なので?」

     問われたサタナキアは待ってました丸出し、凄く嬉しそうだ。

    「当然素晴らしいわよ! なにせ上策なんだからね! この方法で対処した場合っ! 大概の問題は即座に解決する筈よ♪ 今大騒ぎしてる虚弱体質や熱病なんて物の数じゃないのよ? それ所か敵対勢力に対する大量虐殺や自領の豊作、思い通りに天候を操作したり意中の相手をメロメロにさせたりもね♪ アンタがご執心な永遠の命だって夢じゃない位なんだからっ!」

     爺ヨハンは急激に若返る。

    「おっ! おおおっ! ソレ良いじゃないですかっ! その素晴らしい方法とは一体っ? 如何にすればぁっ?」

     人間とはつくづくゲンキンな物だな。
     両手離しで喜んでいるけどね、大概こーやって上中下で策を提示した場合って中位で落ち着く物なんだよね、孔明とかさっ、でしょ?
     しかし、そんな凄い解決策とか都合好くある物かね? 一体どんなインチキを準備出来るってんだろう……



    お読みいただきありがとうございます。
    感謝! 感激! 感動! です('v')
    まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
    皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
    これからもよろしくお願い致します。
    拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
    Copyright(C)2019-KEY-STU

    この記事が参加している募集

    あなたへのおすすめ