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【1783話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

    あらすじ・目次 


    第三部 六章

    リベルタドーレス ~解放者たち~

    1783.食習慣


     聞かれたまま放置もどうか? そんな風に気を使ったレイブは何と無くそれっぽく答える事にする。

    「アレだよ、消化に良いとか? そーゆーアレだなー、ほれ、飯喰った後とか魔力過多になったりするじゃん? モンスターの搾り汁、百パーセント体液とかさっ! あーゆーの捕食した後に体内の魔力を高速で循環させたりするじゃんか? やるよな?」

     下の方からやや上ずった声が返る。

    『ええっ! 魔力の循環、ですか? うーん…… いやっ、経験無いですねー、ってかモンスターの搾り汁? って何なんですか? 気持ち悪い……』

     うん、こいつ等の食生活、ってか食習慣独特で、その、気持ち悪いんだよ。
     レオニードのすこぶる普通な問いに答えるのはレイブのすぐ下、赤いドラゴンだ。

    『捕まえたモンスターを生かしておくといつでも搾って飲む事が出来るのだ、残った肉もフレッシュで美味なのだぞ、クフフフ』

     腕白わんぱくの極み、罪の意識とか命への尊厳とかは相変わらず見当たらない。
     搾り汁は当然として、この時代の常識的にゲテモノ扱いのフレッシュミート、どう返したものか思い悩み中なレオニードにすぐ上に重なった倅せがれ、パダンパが言葉を重ねる。

    『俺も最初は驚いたっすよ! でも慣れれば美味いんだなコレが! 親父も試してみれば気に入るっしょ!』

    『え、いや、私はぁ――――』

    「まあ一度試してみれば良いじゃんか、食い物なんか好き好きだからさ」

    『試さなきゃ駄目なんです? ソレ決定?』

    『あれよ? 栄養価も高いんだから! 効率的に必要な成分摂取が可能になる訳よ! 味とかの好みは遠慮なく言ってくれればさっ、アタシ的にも成長出来るし、ほら、シェフとしての、ね? 判るでしょ?』

    『え、ああ、はい…… えっとぉ、食べる事はぁ、決定なんですねぇ……』

    『当たり前じゃないっ!』

    『…………うん』

     偶然の出会いはレオニードの今後に大きく影響してしまうらしい……
     しかし、改めて考えてみれば誰もがこんな偶然によって右往左往されてしまう宿命を負っているのかも知れない。

     入学式の後、出席番号順で着席した隣の席が、未来の世界的スーパースターか猟奇殺人犯かによって人生のピークが上下どちらの限界に振れるか、そんな運命の悪戯はどこにでも転がっている、言わば日常茶飯事、ひっつねちゃめしごと、なのだから。



    お読みいただきありがとうございます。
    感謝! 感激! 感動! です('v')
    まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
    皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
    これからもよろしくお願い致します。
    拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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