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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

    あらすじ・目次 


    第三部 六章

    リベルタドーレス ~解放者たち~

    1358.齟齬?


     喜色満面、超嬉しそうなレイブに対して、呆れ顔を揃える面々の中からぺトラが言ってやる。

    『なるほどね、でもそのキノコの別名だったらコフキダケよ? 正確にはコフキサルノコシカケ菌ね、坦子菌門たんしきんもん、ハラタケ亜門、ハラタケ綱、タマチョレイタケ目、マンネンタケ科、マンネンタケ属だった筈だわ』

    「おろ、そうだったっけ?」

     間違えて憶えていたとしても探すべき存在の話じゃないのか? 
     特にチョイチョイ出て来ているコユキの名前と聞き違えるとは呆れ返る体たらくじゃないか。

     んで、もう一つの方は何なんだよ?
     そんな私の疑問はギレスラが聞き出してくれるらしい。

    『はぁ~、それでゼンアクは何と間違えているのだ、レイブよ?』

     たった今、恥ずかしい所を見られたにも関わらず、レイブは再び胸を張り反らして答える、厚顔無恥にも程があるだろ……

    「そっちはアレだよ! ナラとかマツ、シイの木や樫の林なんかに良くある美味しいヤツだよ! 黄土色のーっ!」

    「うーん? その感じでゼンアクって言葉に似ているのよね? えーっとぉ……」

    『あの辺りで取れるキノコって大概美味しいけど…… 黄土色だけじゃちょっと判らないわね』

     長命な二者が頭を抱える中、レイブとの付き合いが一番長いギレスラがヒット性の当たりを放つ、連続安打だな。

    『そっちには別名は無いのか?』

    「あー確か有ったなー、ショウゲンジ? だったかな?」

    『ショウゲンジなの? 何よ、ゼンアクと全然違うじゃない! レイブお兄ちゃんたらどこで間違えたのよ?』

    「言われてみれば似てないな、何でそう思ったのか…… はてな?」

    「レイブ……」

    「「『『はぁ~』』」」

     ギレスラの溜息は聞き手に回っていたメンバーともシンクロしている。
     表情も均一的に馬鹿を見るものである。

     ゼンアクとショウゲンジでは全く違うんだから仕方が無いね、そう思うだろうがそうでもないのだ。
     ショウゲンジとは結構メジャーで美味しいキノコとして知られているが、この場で言及されていない別名を他にも有している。
     その名も虚無僧コムソウダケ、そして坊主ダケとも呼ばれているのだ。

     善悪の職業は言うまでも無く坊主である。
     単なる偶然に過ぎないのかもしれないが、レイブの聞き間違いは当たらずとも遠からず、つまり連想クイズ的に言えばナイスヒント、位には正解に肉薄していたのである。



    お読みいただきありがとうございます。
    感謝! 感激! 感動! です('v')
    まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
    皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
    これからもよろしくお願い致します。
    拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

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