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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

    あらすじ・目次 


    第三部 六章

    リベルタドーレス ~解放者たち~

    1393.読み過ぎた行間


     なんと、レイブに加えてギレスラまでがパダンパを軽蔑の視線で見下ろし、声を揃えてあーあー言い始めてしまったではないか。
     無表情な両者の顔を交互に見比べながら、不安そうな顔の目尻に薄っすらと涙を浮かべるパダンパに、見かねたペトラが声を掛けてあげる。

    『まだ判らないみたいだから教えてあげるけどさ、あのねぇ、さっきレイブお兄ちゃんが言っていた事ってねぇ、獣人達だけじゃなくてアンタにも言っていた、そうは思わない?』

    『え? 俺に?』

    「あぁ~あぁ~っ!」

    『まだ判っていないのだ』

    『ね? この子駄目かもね? 馬鹿っぽいわ…… 本当にパリーグ姉さんの子供なのかしら?』

    『う…………』

     訳が判らない、そんな感じで俯いたまま固まってしまったパダンパに、ペトラの後ろからダソス・ダロスがオズオズとしながら諭さとす様に言葉を投げる。

    『あれじゃないかな? レイブ兄貴が言いたいのはさ、先入観で敵とか味方とか決め付けないでさ、まずは話し合ってからにしよう、そんな感じの事を伝えたいんじゃないのかな? それにほら、乱暴な言葉遣いも良くないんじゃないか? 味方だったら困るよな? な? 判るだろ?』

    『あ、はい』

    『だろう? 良かったじゃないか! 判ったんなら良かったよ、良かった良かった』

    『ど、どうも』

    『ほら、叔父さんにも謝っときな、ごめんなさいって、僕判りましたよって』

    「ダダ坊っ!」

    『何です? レイブの兄貴』

    「もー良いよっ! 教えてやるな、こんなモンにっ! アレだぞ、今度は親切なお前が敵だとか言われかねんぞ!」

    『またまた~、兄貴も機嫌直しましょうよ~、ほら、パダンパ君!』

    『あっ! 叔父さんすみませんでした! 俺にも教えてくれていたのは理解できました! 許して下さいっ!』

    『やっとか』

    『そうね、やっとだわ』

     必死に地面に頭を擦り付けるパダンパ。
     レイブはそっぽを向いたままである。
     ダソス・ダロスはこのやりとりを脇で見ながら呆然としていた獣人達にも声を掛ける。

    『ほれお前達も! お詫びとお礼を申し上げんか!』

    「あっ、はいっ、ありがとうございましたっ!」

    「「「「「「ありがとうございましたっ!」」」」」」

     獣人達は多くを聞かない内に行動に移した。
     先程まで争いあっていた双方が、今は並んで一つの目的、レイブのご機嫌を直す為だけに頭を下げているのである。

     レイブの深謀遠慮しんぼうえんりょの賜物たまものだろうか?
     自らが悪者になる事で無意味な諍いを止めた、とか?
     だとしたら策士、いや、中々の知恵者と呼んで差し支えないのではなかろうか。



    お読みいただきありがとうございます。
    感謝! 感激! 感動! です('v')
    まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
    皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
    これからもよろしくお願い致します。
    拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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