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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

    あらすじ・目次 


    第三部 六章

    リベルタドーレス ~解放者たち~

    1661.コントラクト


     兎に角、この神との約束が如何に絶大な効果を誇っているかがお判り頂けた事だろう。
     何しろ神様本人との約束で得た特性だ、そう聞けば凄さの理由はご納得頂けたと思う。

     最初の三つの約束は有史以前、皆さんの令和から見れば一万三千年位前、トルコのギョベクリテペで暮らしていたゲタイの先祖がルキフェルと交わした物で、残りの少し偏ったルールはその少し後、ルキフェルの弟神、ゲベレイジス、まあ不死の神でバアルなんだが、アイツが勝手に付け足した部分である。
     この四つの追加ルールは破ってはいけない、所謂いわゆる禁忌と呼ばれているのである。

     そしてあのバアルのやる事である、破ってしまった場合はペナルティがある訳だ。
     破ったら破門、とかでは無い、明確な罰、呪いである。
     この時点での世界で序列二位の悪魔、それは紛う事無く神と同義、しかも一位の魔神王様は気楽に受肉して人の生を謳歌している最中と来れば、バアルの罰イコール神罰、絶対神から下される圧倒的な断罪と言えるだろう。

     さぞ恐っろしい『死』を賜るのでは? そう思われるだろうがそれは逆だ。
     ん? 安らかな『死』ですか? それも違う。

     与えられる厳罰は『生』である。

     バアルとの約束を違えた咎人は総じて『死ねない』。
     不老長寿と言えば夢の様なご褒美みたいに思うかも知れないが、長寿では無く不死の方だ。

     若い頃は良い…… 死を恐れない戦士として仲間達に頼られ他者が叶わぬ冒険の中に喜びを見出せた物だ……
     しかし過ぎ去る歳月の中、親しい者は次々と旅立ち、自分は常にそれを見送る側として己の無力さを痛感させられ続けて来た。
     幾人かの愛した者と別れ、子供、孫、その又孫をも…… いつの間にか自分の血を引く子孫達とも疎遠になり、時を重ねて思いは苦手にそして忌避へと形を変えた。

     長過ぎる人生は多くの出会いと多過ぎる別れを与え、そして孤独に気が付く事で無意味と絶望の獄中に囚われている事を叩きつけ続ける。
     一時の喜びは悲しみに変貌し、新たな出会いは常に絶望の別れを予感させる……

     とそんな感じを題材にしたラノベやアニメ、映画なんかは枚挙に暇いとまが無いし、WEB小説なんかでも沢山あるので判らないオーディエンスの方はそっちをご覧になって頂くと良いだろう。

     兎に角、バアルの罰は死なせてくれないのだ。
     無論、長生きヒャッホーでは無く苦痛を伴う訳だ、なにせ罰なのだから。



    お読みいただきありがとうございます。
    感謝! 感激! 感動! です('v')
    まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
    皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
    これからもよろしくお願い致します。
    拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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