
【1853話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1853.暴論
『滑稽なのよ! 己の愚を否定した者が誇る歪で貧弱な賢! 自身が立つ場所、星、宇宙が準備済みのステージ上で物の理を説く等、正に愚の骨頂っ! それもこれも基本のグルグルにこそ見る事が出来る万物の存在、その譲り受け続けられた絆に着眼出来なかった個の限界なのよっ!』
『げ、限界? それに万物の、存在…… それって、い、一体?』
『存在の絆、それこそが宇宙の誕生以来、我々万物が思い考え取捨選択による生殺与奪を繰り返す理由、それは最初の約束、そして唯一統一された意識…… それ…………』
『はいっ、………………ん? 良いですよ! ………………あれ? 聞いてますよ? ペトラちゃん?』
『何よ? アタシは忙しいんだからね! 後二つ…… ドングリが転がって全部見つからなくなっちゃったんだからぁっ! レオ兄さん、アンタも手伝いなさいよ!』
『え、でも…… 宇宙の話は? ほら、存在とか愚とか賢とかさ! ねっ?』
『何ソレ? 夢でも見ていたんじゃないのぉ? ケラケラケラ♪』
『えぇー! 何か凄そうだったじゃん! 絆? それにデカルトとかパスカルとか言ってたじゃない!』
『知らないわよ、それよりドングリよドングリ! 大事な小道具なんだからね! おーい、どこ行っちまったのよー! ドングリやーい!』
『む、むむ~?』
なにやらむつかし気な会話を突然中断しドングリ探しに無我夢中なペトラの態度急変に、レオニードは釈然としないまま手近な草叢を覗き込んでいる。
迂闊な彼は気が付いていない、どうして話が途切れたかではなく、自分が心で思った事に何故ペトラが語り返してきたのか、考えるのはそこである。
当然、この可愛らしい黒猪にテレパスの能力なんかありゃしない、であればここまでの会話は何だったのか? 答えはすぐ出る、レオニードの態度を不審に感じたレイブの声掛けによって、である。
「レオニードの兄貴、どうかしたのか? 独り言ばっかり呟いちゃって…… アレかな? 次の上演に向けて役作り、とか? 早速リライトとはやる気まんまんじゃん!」
『え、いや』
観る者もいない三文芝居にそこまでの情熱を注いでしまう、それはそれで精神に重篤な問題を抱えている、そう疑うべきでは無かろうか?
しかも、先程終演したらしいパターンは全くのアドリブだった筈だ。
省みる余地は皆無だったと思うのだが…… 素人には判り得ぬアクターあるあるだったりするのだろうか? 奥が深いな。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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