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【1906話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

    第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~

    1906.飛竜

     では改めてご説明しよう、飛竜、それは陸上移動より空中を好むドラゴンの総称である。
     何故陸を行かないのか? それは歩くとか走るとかに向いていないから、それだけだ。

    「空の方が爽快で素晴らしいからじゃ無くて?」

     うん、全然違う、一つ想像してみて欲しい。
     貴方の背中に体長をゆうに超える翼がバサバサついていたら? 若もしくは手足が極端に短くて歩行の用に足らなかったとしたら? ねえ、どうする?

    「そりゃ車椅子、とか? かなぁ?」

     うん、だよね。

    「それが?」

     飛べたとしたらどう?

    「は?」

     空、飛べたとしたらどうするかな?

    「んーまあ飛べるんだったら? 飛ぶかな…… あくまでも飛べたとしてだけどさ」

     飛ぶよね、飛べるんだったら…… はいっ! そーゆー事です!

    「は? 何が?」

     ん? 飛竜が飛竜たる所以ですよ、何か?

    「飛竜が? えっ! 歩けないって事?」

     その通り!
     飛竜は歩けない、これが他の竜種との違い、そうなのです。

    「ほぇー」

     まずワイバーン、これは単純に前肢が無いパターン、何も掴めず不器用そのもの、しかも体のバランス的に二足歩行も困難極まる、飛ばざるを得ない奴です。

    「いやいや、前肢が無いって! 不便すぎじゃん? んな生き物可笑しくね?」

     ん? 鳥とか? お魚とか? 変ですかね?

    「んぐっ……」

     では続けても?

    「…………」

     消極的な肯定とみなしましょう。
     次はこちらも有名なドラゴン、リンドヴルムですが、こちらは前肢所か四肢がありません。

    「はっ?」

     飛ぶしかない訳ですね。

    「蛇とか?」

     後はミミズや線虫、ナマコやツチノコなんかもそうですが?

    「…………」

     この種は魔術師養成所の教授、エンペラなんかと同種です、空でもクネクネしていました、ダソス・ダロス曰くクネ壁とか? 憶えておいでですか?

    「…………うん」

     で、クエレブレ、この種類は前肢、つまり腕があります。

    「え? あるの? じゃあここまでの理屈が通用しないんじゃ…… 腕あるんでしょ? 飛ぶ必要無くね? まあ飛べたら便利なんだろうけど?」

     その理屈だったら普通のドラゴンと同じじゃない?

    「ん…… じゃあ何でクエレブレは飛竜なんだよ?」 

     はい、彼等には翼の上部に申し訳程度の掌てのひらだけが付いています。

    「え…… それ、使えるの?」

     ピースサインとかバイバイ、後は軽い気持ちでやってはいけない例の奴、ですかね?

    「うあぁ」

     で最後のユラン種ですが、こちらはクエレブレと真逆になります。

    「逆? って巨大な腕の上に小さな翼がって事?」

     いいえ、彼等は脇から直接巨大な掌が生えているんです、翼に見えるのは指の間に張られた皮膜、厳密には翼では無いのです、モモンガとかムササビ? カエルとかに近いのです。

    「…………へ、へぇ~」

     この様に、一言に飛竜と言っても様々な事がお判り頂けるだろう。
     主な奴、有名所だけでこんなに違っているのだ。
     マイナーな種類についてはなんかドラゴン図鑑的な書籍とかで調べて頂ければ、そう願って止まない。



    お読みいただきありがとうございます。
    感謝! 感激! 感動! です('v')
    まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
    皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
    これからもよろしくお願い致します。
    拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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