
#15 『暗い日曜日 -Sombre Dimanche-』感想<歪んだ幸福>
こんにちは、期間工ノベルゲーマーです。
つり乙シリーズという大作が終わり、今回は雰囲気を変えて手軽にできそうなホラゲーにしました。
『暗い日曜日 -Sombre Dimanche-』ZIGZAG(2009)

選んだ理由
ホラゲーがやりたい+短いので。
こんな方にオススメ
・手軽にホラーを楽しみたい
・幻想的で不気味な世界観が好き
・歪んだ人間関係を描いた物語が好き
各分岐でバッドエンドを見ながら、最後のハッピーエンドまでコンプ済。
⚠️以下ネタバレ感想になります⚠️
感想
雰囲気作りはよかったです。部屋を暗くしてプレイすると、ホラー演出がより際立って怖かったな。ただ、パターンが少ないのですぐに慣れてしまいましたが。
文章はポエミーで癖はありますが、ゲームの内容とマッチしていたと思います。部屋を暗くして世界観に没入する形でプレイするのがオススメ。

とくに説明なく場面が頻繁に変わるので、序盤は幻想譚とも言っていいような不思議な雰囲気でした。そして徐々に真実が明らかになっていく構成自体はよかったのですが、肝心の真相は容易に読めてしまうところは残念でした。
自分は主人公の真人×正人のカップリングがよかったですね。同一人物ではあるのですが、本人の中ではやはり2人だったように思えました。この2人の相反する関係性(加害者、被害者)や、共存したり別れたりするエンドはどれも味わい深くて印象的です。
個人的にエンドの中だと、真紀と正人が共存する「2-1=2」、正人と2人の世界を構築する「檻の中の夢」がお気に入り。

エンド数は驚異の20とプレイ時間(約5時間)に対して多すぎるように感じました。半分以下にしていいと思う。
そして、問題は最後のハッピーエンドです。
環境のせいもあったとはいえ、殺人犯としてあれだけの事をした真人が幸せになるのはどうなんだろう。真紀は真実を全て知っているのか…その辺りが曖昧なまま終わるので、釈然としなかったですね。
ただ、不自然なくらい良い話風にまとまっているので、真人はああいう形でしか幸福になれないという皮肉とも言えるかも。
個人的に「最も妥当な結末」が文字通り一番しっくりくる終わり方だと思いました。
好きなところ
・イラストがよい
イラスト自体に癖はありますが、作風と上手くマッチしていてよかったです。枚数も多いので満足度が高い。

気になったところ
・テンポが悪い
EDが多すぎて、その度にタイトル画面に戻される。そのうえ、タイトル画面の演出もスキップできず、テンポがかなり悪いです。
世界観に没入して楽しむタイプのゲームだと思うので、そこで集中力が途切れてしまい、シナリオとの相性が悪いように感じました。
好き度
🩷🩷2
(♡5最高、♡4好き、♡3良い、♡2普通、♡1微妙)
最後のハッピーエンドがいまいちなのもあり、プレイ後の余韻という点では残念でした。ただ、他のエンドはよいものも多かったので、ゲーム自体は楽しめましたね。
余談(次回予告)
このゲームをプレイ中、原曲の「暗い日曜日」を初めて聴きましたが、普通によい曲ですね。作中でも度々言及されるので、是非一度聴いてからのプレイをオススメします。
ということで、11月のうちに秋が舞台のゲームをやろうと思い次回は『放課後の不適格者』にします。
今年のお盆休みにパケ買いしたゲーム。事前知識ゼロなので、どうなるかワクワクしますね。
以上になります。それでは、ご安全に。
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ジャンル:ノベルゲーム / BLゲーム