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Photo bychoku33

マッチョ華道(花束みたいに恋をしたい)【毎週ショートショートnote】

    「花器からはみ出る豪快な枝ぶり!ヒマヤラ山脈っ!」
    「無駄のない水分!見事な水揚げポンプっ!」
    「幹が極太!活ける!イケてるぞ!」

    コブシは生け花の品評会で絶賛を受けていた。拳をギュッと握りしめるコブシの姿を、カスミはそっと見守りながら思い出していた。

    …

    「見てくれよあの極太の幹。どう見ても肥満体だぜ」
    「ほんと、品がないのよね」

    コブシに聞こえるような声でキクとユリが陰口を叩いていた。肥満体質のコブシを手に取る華道家は少なかった。一時は窒素・リン・カリウムをヤケ喰いして、肥料焼けしたこともあった。

    そんな辛い時期を支えたのが、カスミだった。カスミはコブシに寄り添って過剰な養分を吸収しながら励ました。

    「あなたは鍛え上げれば力強い骨格になって、キクやユリにはない重厚感を出すことができるわ」

    コブシは生まれ変わった。限界まで水分を絞り、無駄な枝葉を落とす『枝打ちトレーニング』を行った結果、華道家に活けてもらえるようになったのだ。

    (410文字)



    田原にかさんの企画に参加しています。
    毎週ありがとうございます。

    #毎週ショートショートnote
    #ショートストーリー
    #マッチョ華道
    #なんのはなしですか


     
     
    ショートストーリー(というよりは端的に物事を伝える練習)を主に投稿してます。ドイツを一人旅しました。阪神タイガース、埼玉ワイルドナイツ、越谷アルファーズ、浦和レッズのファンです。ラジオを聴きながら、あちこち食べ歩き回ってます。たまに演劇を鑑賞します。21~24時頃に現れます。

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