

検索していたら、偶然見つけた書です。
機械文字を打つようになって以来、どんどん字が下手になっていく。それは目に見えて分かる。美しい字に出会うとホッとする。
日本人の伝統では、どうも茶人と字は不即不離の関係にあるようだ。茶の本を読んでいてその関係が読み取れた。
真の物は第一の大事也、唐人は先是を習う也、と書道は教えた。楷書にみる面正しさを茶の世界に求めようとしたのだ。そこでは唐物の荘重な台子飾りと厳格な書院の室禮が要請された。
近代は皆、行の物を先に習う。行は中庸の故也、とも書道は教えた。茶の世界も、戦国の乱のころから、行の心が重んじられた。真にも草にも通ずる融通性が好まれた。
真は一々の点を引きはなちて書き、草は点も字も連続して書きたる躰と、書道はいう。真の対極が草である。茶について言えば、書院に対する草庵の、民衆の心に通ずる世界である。利休の志した茶の理想がここにあった。
概略以上が字と茶の関係である。言われていることは何となく分かる。だが、字を書くのにそんなにも目くじらを立てる必要はないと思う。大体、茶道の礼儀というものが煩わしい。煩わしくしたのは家元制度である。そんな茶道と字の関係を気にすることはないと思う。ただ、茶をいただくのは好きだ。厚かましくも。
要は、字を書く人の個性が伝わればいいのではないかと思う。ただ、機械文字を打つようになって以来、漢字の書き方をよく忘れるようになった。これは困った状況である。
本日(2026/11/05)
ユネスコの評価機関は2026年11月5日、日本の「書道」を無形文化遺産に登録するよう勧告したと発表しました。
2026年11月30日~12月5日に中国・福建省アモイで開催されるユネスコ政府間委員会で正式に決定される見通しです。
芸術的な書だけでなく、正月の書き初めや手紙、冠婚葬祭の金封への記名など、日常生活の中で文字を手書きする日本の社会的な慣習全体を対象としています。
関係者の皆様、おめでとうございます!