
相談相手だったAIに、日用品の補充通知を作ってもらった
9月の頭、Claudeに日用品の補充のお知らせをお願いしました。
どう作れるかを調べ、案を比べ、実際に作って、本当に通知が届くか確かめるところまで。
3歳の息子との休日に、「今日なにして遊ぶ?」「今日どこ行こう?」をClaudeに聞いている話を、前の記事に書きました。
候補を出してもらって、最後に決めるのは私。使い方としては、相談です。
日用品のお知らせを作るときに使ったのは、スマホのアプリではなく、パソコンで使う「Claude Code」です。Claudeのデスクトップアプリからも使えます。
ChatGPTを使っている方なら、同じような使い方には「Codex」が近いです。2026年7月からChatGPTのデスクトップアプリに入っていて、パソコンの中のファイルを扱う作業を頼めます。
きっかけは、何かを切らして困ったことではありません。通知を確認したり、日用品の在庫を見たり。1回なら2、3分で終わることが、何度も続いていました。その中で一番ゴールがはっきりしていたのが、「なくなりそうになったら知らせてほしい」でした。
実際に送った依頼を、ファイル名など一部を省いて載せます。専門用語が並びますが、読み飛ばしても話は追えます。
プロジェクト: 消耗品の補充通知システム
フェーズごとに進め、
各フェーズ終了時に必ず停止して
承認を待つこと。
承認なしに次へ進まないこと。
フェーズ1: 環境確認(変更禁止)
調査のみ。
ファイルの作成・変更はしない。
・今月の GitHub Actions の消費分数、
既存ワークフローの一覧と実行頻度
・既存の連携スクリプトから
トークンの管理方法
(値そのものは出力しない)
・既存リポジトリ構成を確認し、
新規リポジトリを切るか
相乗りするかの推奨案冒頭の「フェーズごとに進め〜」の2文が、この依頼の骨組みです。段階ごとに止まって、私の承認を待つ。AIは区切りまで進むと報告を出して止まり、私がそれを読んでOKを出すまで、次の段階には進みません。
フェーズ1は、調べるだけで何も変えない段階です。GitHub Actionsやリポジトリは、プログラムを置いて自動で動かすための仕組みと置き場所のことで、ここでは新しい置き場所を作るか、今ある場所に足すかを聞いています。トークンは、サービス同士をつなぐための鍵のような文字列です。値そのものは画面に出さない、と書いておきました。
フェーズ2: 設計(承認後)
・在庫は管理しない。
前回購入日+サイクルで
通知タイミングを判定
・毎朝1回 GitHub Actions で実行、
期限が近い品目を Slack に通知
・購入記録の正データは Notion。
Slack は通知のみ
(履歴90日で消えるため)
・追加費用ゼロ。
各サービスの無料枠内で完結すること
・「買った」の記録更新は
1アクションで完結させることフェーズ2には、細かい作り方ではなく、守ってほしい条件を並べました。使うサービスも、このときは自分で決めていました。メモや表をまとめて管理できるNotionに記録し、毎朝GitHub Actionsで判定して、チャットアプリのSlackに知らせる。この3つを組み合わせる形が、最初の案でした。
フェーズ3: 実装(中身は省略)
フェーズ4: 動作確認(中身は省略)
全フェーズ共通: 制作ログの記録
各フェーズ終了時に追記すること。
・やろうとしたこと
・詰まった点と、その原因
・妥協した判断と、その理由
3つ目を最重要とする。
うまくいった話より、
何を諦めてなぜそうしたかを
具体的に残すこと。もう一つ頼んだのは、記録です。「妥協した判断と、その理由」を一番大事にしてほしいと書きました。
途中で、普段こういう仕組みを触らない人でも真似できる形がいい、という条件が加わりました。3つをつなぐのは、そういう人には少し面倒です。
そこで最初の案をやめて、Notionがもともと持っている機能だけでできないかを調べ直しました。
表に「買った」ボタンを置き、押した日から次に買う日を計算する。その日付に、2日前の朝9時に知らせる設定を付ける。最終的には、その形で動くところまで進みました。
仕上げに、テスト用の仮の品目を1件だけ入れて、翌朝に通知が来るようにしておきました。
翌朝9時、スマホのロック画面、Notionのアプリ、メールの3か所に届きました。
やった!
最初に浮かんだのは、それでした。
相談で届くのは、答えまでです。アプリを開いて、設定して、うまくいくか試すのは自分です。今回は、実際に動く通知までできていました。
詰まったところや諦めたことの記録も、頼んだとおり残っていました。
このように、一つずつ指示するのではなく、いくつかの作業をまとめてお願いして、AIが順番に進めていく使い方は「AIエージェント」と呼ばれています。前の記事の最後で予告していたのは、この話です。

ほかの作業でも、同じように頼むことがあります。パソコンに散らかっていた画像26枚を、同じものが二重に保存されていないか突き合わせて、整理の案を表にしてもらいました。26枚のうち16枚は、まったく同じものが別の場所にもありました。消したり動かしたりしたのは、その案を私が見てからです。
できなかったこともあります。期限が近いものを毎朝1通にまとめて知らせる、という最初の希望は諦めました。Notionの通知は品目ごとに届くからです。今回の設定では、通知の時刻も朝9時で固定でした。
途中で間違いもありました。残り日数を出す欄が、実際より1日少なく表示されていた。作業の途中で見つかって、直っています。
品目が増えて、朝9時に通知がいくつも並んだときに気づけるかは、まだ試せていません。
それでも、細かい操作を一つずつ自分で進める場面は減りました。
休日に何をして遊ぶかは、相談で十分です。候補を見て、最後に決めるのは私です。任せるのは、日用品のお知らせのように、ゴールがはっきりしていて、本当に届いたかを確かめられる作業です。
依頼文には、必ずこの3つを入れていました。区切りごとに止まって、私の承認を待つ。変えてほしくないものを先に書く。うまくいった話より、諦めたことと、その理由を残してもらう。作るものが変わっても、使えると思います。
ただ、任せる作業が増えてくると、別の面倒が出てきました。冒頭に載せた依頼にも、「ファイルの作成・変更はしない」「承認を待つ」「値そのものは出力しない」といった注意書きが並んでいます。
毎回、同じ注意や手順を書くことになります。
次は、その話を書こうと思っています。