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Photo bykoge0koge

「水を飲む」を書く。

    雨野いとさんより、面白いお題をいただいた。
    せっかくなので寝る前のひと時で試してみたいと思う。

    ルールはこうだ。

    ✍️ お題:「水を飲む」

    やってみましょう。
    ルールは以下のとおりです。

    ・感情や比喩は使わない
    ・意味を加えない
    ・見たもの・体が感じたことだけを書く

    雨野いとさん

    私の解釈ではこのお題は「あなたは事実に対して限りなく誠実に、現象の解像度をどこまで上げられますか?」という脳トレだ。

    さっそくチャレンジしてみる。

    口が渇いた。
    唇はひび割れている。
    家族は寝静まっている。
    電気は点いていない。
    コップの麦茶が普段よりも濃く見える。
    眼鏡がない。
    ぼやけた視界、ぼやけたコップ。
    スマホを右手に持ち替えて、左手をゆっくりとコップに伸ばす。
    布のコースターに中指の腹と小指が触れる。
    それをそのまま引き寄せる。
    視線はスマホに向けたまま。
    コースターはズルズルと音を立てる。
    コースターに爪を立てたとき、中指の背がコップに触れた。
    左手でコップを掴み、持ち上げる。
    コップの中の麦茶が揺れる。
    一旦左手を膝に置く。
    視線はスマホを向いたまま。
    左手の小指が机を擦る。
    再びコップを掴み上げる。
    コップはスマホよりも重かった。
    テーブルにスマホを置く。
    ゴトっという音が響く。
    しっかりとコップを握ったとき、薬指がコップに触れてカンと鳴った。
    背もたれから机の方に体を向ける。
    先ほどまでは見えなかった麦茶が今はきちんと見えている。
    口の中、生唾を飲み込む。
    コップの縁が唇に触れた。
    そのままコップを傾ける。
    ひび割れた上唇に麦茶が当たる。
    麦茶はそのまま一度口にたまり、ゴクリという音を立て、喉を通り過ぎた。

    むず!!!
    雨野さん、めちゃめちゃむずいです笑

    でも、日常を極限まで微分するってこういうことなんだなって実感できました。
    素敵なお題、ありがとうございました。

     
     
    エッセイ、短歌、短編、音楽、その他諸々書いてます。 作家名: 川辺 悠 作詞家名:Yuu Kawabe noteではコハクシス。 Spotify Link(短縮リンク) https://x.gd/lMiSI ここはnoteの深海底。 私が私を私の言葉で語る空間。

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