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祓魔垫ずシガナむくん①

    ●あらすじ

    幎。
    䞖界䞭で、幎前から広たった謎の怪病〝怪人症候矀〟。
    それたで普通に暮らしおいた人がある日、突然、異圢の者〝怪人〟ぞず姿を倉え、人間を襲う。

    その察抗手段ずしお政府は、二぀の怪人察策を講じた。
    䞀぀が叀来より魔から人々を守る祓魔垫。
    もう䞀぀が人工知胜による機械兵郚隊である。
    しかし、二者は商売敵ずしお、犬猿の仲であった。

    そんな䞭、祓魔垫で女子倧生の叀宮雚(21)は怪人蚎䌐の任で盞棒の補䜐人を倱う。
    過去に䜕床も補䜐人を倱い、倱意の雚の元に、たた新しい補䜐人が補充される。
    浮かない様子の雚であったが、今床の補䜐人はどこか様子がおかしいようで  

    ●補足

    ネタバレ蚭定や䜜品コンセプトの補足は䞋蚘のリンクに蚘茉したす。
    たっさらな気持ちで読みたい方もいるかもしれないので  

    ●本文

    幎。
    東京。
    倜のビル街、路地裏。

    劊嚠しおいるかのようにお腹の膚らんだスヌツ姿のおじさん。
    そんなおじさんが酔い぀ぶれおいるかのように、気持ち良さそうに路地裏でぶっ倒れおいる。

    ず  、

    突然、おじさんが悶絶しはじめ、おじさんの腹を食い砎るように、人型をした異圢が珟れる。
    ※異圢䜓長メヌトル皋床の人型。頭ず肩が繋がっおおり、党身に無数の目が生えおおり、嫌悪を感じる姿。

    そこぞ二人の人物が珟れる。

    䞀人は、女性だ。
    黒髪肩䜍たで、スヌツ姿に、剣぀るぎを握っおいる。
    極めお矎しい容姿である。
    しかし、やや虚う぀ろな瞳をしおいる。【女】
    ※剣぀るぎは日本神話に出おくる草薙の剣のような圢状

    もう䞀人は、袎はかた姿。
    ※神瀟の神䞻が着甚するようなもの
    䞊は癜、䞋は玫系の色。
    和颚の狐を暡した様な仮面で顔を隠しおいる。
    䜓型から男性ず刀断できる【仮面】

    仮面「いたしたね  怪人  」

    女「  」

    異圢の者が、女を芋る。以埌、【怪人】
    そしお、鋭い棘ずげのようなものを撒き散らす。

    女はそれを玠早く回避する。

    女は怪人に急接近し、剣぀るぎを振り䞊げる。
    怪人の巊腕が切断され、地に萜ちる。
    女は怪人の腹を蹎り飛ばす。

    怪人「りギャアァアアアア」

    怪人は、けたたたしく叫ぶ。

    仮面「奜機  」

    チャンスず芋るや、仮面が怪人に接近する。

    女「あっ   ちょ  」

    女は心配そうな衚情を浮かべる。

    怪人「りボォオオオオオ」

    仮面「なっ  」

    突然、怪人の腹郚から鋭利な觊手のようなものが生える。
    そしお、仮面の腹郚を貫く。
    仮面は足元から厩れ萜ちる。

    女「くっ  」

    女は唇を噛み締めながら、怪人に再接近する。

    怪人は突き刺した仮面を投げ捚おお、觊手を女に向かわせようずする。

    しかし、ほんの䞀瞬、女の方が速い。
    女は剣぀るぎを怪人の頭郚に、突き刺す。

    怪人「あぎゃぁあああああ」

    怪人は断末魔をあげながら、消滅しおいく。

    女は、冷酷な目で、怪人が消えゆくのを確認する。

    そしお、

    女「君、倧䞈倫ですか  」

    倒れる仮面の元ぞ駆け寄る。

    仮面「も、申し蚳  ありたせん  〝補䜐人〟の分際で  でしゃばりたした」

    仮面は息も絶え絶え、女に謝眪する。

    女「倧䞈倫  もう話さなくおいい  」

    仮面「僕はもう死にたす。だから、最期に補䜐人の芏玄ルヌルを砎っおもいいですか」

    そう蚀うず、仮面は、仮面を倖す。

    仮面の䞭は、優しそうな男性であった。

    仮面「芚えおいたすか クラスメむトだった  」

    女「っ  お、芚えおるよ  」

    仮面
    「よかった  」
    「あなたを守るために補䜐人になりたした  」
    「あなたのために  死ねおよかった  」

    仮面はそう蚀い残しお、力尜きる。

    女「  たたか  たた自分だけが残っおしたった」

    女は無力感からか虚無に近い衚情ずなる。

    ず  

    女「っ  」

    女は、異倉を感じ、ずっさに仮面から離れる。

    仮面の腹郚が突然、膚匵し、内郚から食い砎られるように、異圢が姿を珟す。

    女「嘘でしょ 君も、すでに〝苗床なえどこ〟にされおいたのか」

    襲っおくる先ほどたで味方だった男。
    女は剣぀るぎを構える。

    その時であった。

    異圢ずなった男が集䞭砲火を济び、無惚に爆散する。

    女「っ  」

    女は、その攻撃䞻の方を芋る。

    「怪人の殲滅を確認」

    そこには、䞉䜓の人の圢をした者がいた。
    装甲アヌマヌを着甚し、皮膚は金属で芆われおいる。
    䞉䜓ずも同じような出で立ちをしおいるが、顔のパヌツが若干、異なる。
    圌らは機械兵アンドロむドだ。

    機械兵「祓魔垫ふ぀たしを発芋。商売敵」

    機械兵「任務察象倖。手出し無甚」

    機械兵「了解」

    などず蚀っお、機械兵達は去っおいく。

    女「  っ、機械兵め  」

    女は唇を噛み締める。

    ◇

    ニュヌスが映し出される。

    次のニュヌスです。
    昚日の怪人情報です。
    昚倜、発症した怪人は名前日比名。
    発芋された怪人は党お機械兵が殲滅し  

    生掻感のある郚屋で、ニュヌスを芋おいたのは、
    パゞャマ姿の女昚倜のスヌツの女であった。

    「党おじゃないよ  」

    【叀宮 雚ふるみや あめ) 祓魔垫ふ぀たし】

    ニュヌス
    「たた、祓魔垫の補䜐人が䞀名、殉職」
    「犠牲ずなられた方のご冥犏を  」

    雚「  」

    雚は耇雑そうな衚情を浮かべる。

    人間を襲う異圢のモノ〝怪人〟が珟れたのは幎前。
    人々は怪人の恐怖に脅えながら暮らしおいた。

    政府は、二぀の怪人察策を講じた。

    䞀぀が人工知胜による機械兵アンドロむド郚隊。
    もう䞀぀が叀来より魔から人々を守る祓魔垫である。

    そう。最・初・は・二぀だった。

    ◇

    やや地味な私服に着替えた雚。
    和颚の家の廊䞋を歩いおいる。ず  

    「おぉ、雚、おはよう」

    雚は振り返る。

    そこには、䞍敵に埮笑む男がいた。
    長身で敎った顔立ち。しかし、少々、人盞が悪い。

    【叀宮 快晎ふるみや かいせい)叀宮家圓䞻】

    雚「兄さん  」

    雚は無衚情に兄ず呌ぶ。

    快晎
    「よぉ、雚。たた補䜐人が殉職したみたいじゃないか」
    「たぁ、補䜐人の圹割は祓魔垫の守護。本来の圹割をたっずうしただけだ」

    雚「っ  」

    快晎「ずころで、雚。補䜐人が最期に芏定ルヌルを砎ったそうじゃないか」

    雚「っ   なぜそれを」

    快晎「ふっ  やはりそうか」

    快晎はにやりず笑う。

    雚  やられた

    快晎「どうやら補䜐人の圌は、君に恋心を抱いおいたみたいだね」

    雚それを知っおいお

    快晎「可哀そうな男だ。君が恋なんお感情を持ち合わせおいるはずないのにねぇ」

    雚  

    雚は耇雑そうな衚情を芋せる。

    雚恋  確かによくわからない。だけど、䞀床だけそれに䌌たこずを経隓したかもしれない

    ◆

    回想。

    幎前。
    雚、䞭孊幎生。
    奇劙な怪病が流行し始め、幎皋が過ぎた頃。

    ただ目が虚ろじゃない雚。
    セヌラヌ服で䞋校䞭。

    ダンボヌルに捚おられた猫を発芋。
    芋䞋ろすように眺める。

    雚    駆陀するか

    雚はカバンから小刀を取り出す。
    ず、そこぞ  

    「ちょちょちょ、お姉ちゃん、䜕しおるの」

    雚「  」

    雚を止めたのは少幎であった。
    ランドセルを背負った雚より䞀回り小さい少幎だ。

    雚小孊生  幎かな

    雚「䜕っお、駆陀だけど 君も知っおるよね 怪病のこずは」

    少幎「え   うん  」

    雹
    怪人が出珟し始めた圓初、猫や犬の異圢化も起きおいたのだ
    だからこの猫も捚おられたのだろう

    少幎「だ、だからっお、お姉ちゃんが殺すこずないでしょ」

    雚「なんで  」

    少幎「な、なんでっお  」

    玔粋に䞍思議そうな顔をする雚。
    そんな雚の察応に、少幎はぐぬぬずする。

    雚「じゃあ、逆に聞くけど、その猫が発症したらどうするの」

    少幎「うぅ  じゃ、じゃあ、僕が匕き取っお面倒芋るから」

    雚「解決策になっおない。それで発症したらどうするの」

    少幎「その時は  その時は責任を持っお、僕が殺すよ」

    雚「  」

    少幎が突然、達芳した様な顔で物隒なこずを蚀い、今床は逆に雚がたじろぐ。
    そしお、思わず倉な質問をしおしたう。

    雚「えヌず、君  䜕者」

    少幎「䜕者っお  」

    少幎はくすっず笑う。

    少幎「僕は、しがない小孊生だよ」

    雚「  」

    雚は なに蚀っちゃっおんの この小孊生  

    雚はちょっず蚝しげな芖線を少幎に向ける。
    少幎はその芖線に気づき、少し恥ずかしそうにしおいる。

    

    翌日。

    再び、雚は䞋校しおいた。
    心なしかキョロキョロしおいる雚。
    特に䜕も芋圓たらずシュンずする。ず  

    「お姉ちゃヌん」

    雚「はぅ  」

    埌ろから小孊生に抱き付かれる雚。

    雚「き、君  」

    少幎「あ、ごめんなさい。たた䌚えたのが嬉しくお、぀い」

    少幎はテヘペロする。
    雚は党くもう  ずいった衚情。

    雚「そ、それで、猫の様子はどう」

    少幎「どうもこうも普通だよ、普通」

    雚「そう  それならよかった」

    雚はほっずする。

    雹
    それから、私は䞋校時にしばしばその少幎ず䌚った
    い぀しか少し䞍思議な雰囲気のその少幎ず䌚うこずを期埅しおいた
    だが、ある日のこずだ

    少幎「ごめんなさい。お姉さんず䌚うのはこれで最埌」

    雚「え   なんで  」

    少幎「ごめん、お姉さん、叀宮  さん  なんだよね」

    雚「え  そ、そうだけど  」

    雚圌には名前は䌝えおいなかった。どこでそれを  

    少幎「だから、もう䌚えない。本圓にごめんなさい」

    雹
    少幎はそう蚀い残しお、去っおいった
    そしお本圓に二床ず通孊路に珟れるこずはなかった

    回想終了。

    ◆

    珟圚。
    和颚な家の廊䞋にお、雚ず兄の快晎。

    雹
    兄の蚀う通りなのは癪しゃくだ
    だけど、確かに恋なんおものはしおいない

    快晎
    「倧䞈倫、補䜐人の代わりならすぐに補填されるさ」
    「怪人に恚みがある奎はいくらでもいるからな」

    そんなこずを蚀いながら、快晎は歩き去っおいく。

    

    リビング。
    雚はテヌブルで、ポツンず䞀人。
    黙々ずトヌストをかじっおいる。
    ず  

    「お 雚か」

    雚「  」

    枋い顔をした老人が珟れる。

    雚「あ、おじいちゃん」

    【叀宮 凪助ふるみや なぎすけ)雚の祖父】

    雚は少しだけ子䟛の衚情になる。

    凪助「今日は早いな」

    雚「うん、今日は早めに家を出ないず」

    凪助「そうか」

    䞀瞬、沈黙が流れる。

    凪助「雚、昚晩の補䜐人の件は蟛かったな」

    雚「え   あ、うん  」

    雚は少し気たずそうにする。

    凪助「いくら皀代の才があるずはいえ、お前ず快晎には、頌り過ぎだろうか  」

    凪助は遠くを芋るように蚀う。

    凪助
    「しかし、補䜐人がすでに苗床にされおいるずは  」
    「灜難だったな」

    雚「そうだね  機械兵が殲滅しちゃったけど」

    凪助「っ  機械兵  」

    凪助の衚情が険しくなる。

    雚「  」

    雹
    政府は、二぀の怪人察策を講じた
    䞀぀が人工知胜による機械兵アンドロむド郚隊
    もう䞀぀が叀来より魔から人々を守る祓魔垫
    最初はそうだった
    でも、今ではその割を機械兵が担っおいる
    機械兵であれば人的被害も出ない

    凪助
    「匓堂きゅうどうの機械兵め  䜙蚈なこずを  忌々しい」
    「我々、祓魔垫の汚点は我々が払拭ふっしょくすべきだ」

    雚「  そうだね」

    ◆
    フラッシュバックするような回想。

    ぞたり蟌んでいる雚。䞭

    芖線の先に、凪助ずおがしき老人の埌ろ姿。
    さらにその先に、壮幎の男女が䞍敵に埮笑んでいる。
    壮幎の男女は頭にリング、觊手の集合䜓のような翌が生えおいる。
    凪助ずおがしき老人は雚を守るように、壮幎の男女の前に立ちふさがっおいる。
    ◆

    雹
    祓魔垫の家系、こず叀宮家においおは特に、怪人に察し匷い責任を感じおいた
    だから、機械兵の生産を手掛けおいる匓堂きゅうどう財閥に察しお
    〝䜙蚈なこず〟ず感じおいる人も少なくない

    凪助「しかし、どうなのだろう。我々の考え方は前時代的なのだろうか  」

    ふず、凪助がこがすように蚀う。

    雚「  どうだろうね」

    そしお、凪助は遠くを芋るように蚀う。

    凪助「我々、祓魔垫も䟡倀芳をアップデヌトせねばならぬのかもなぁ」

    ◇

    シヌン倉わる。

    雹
    祓魔垫も䟡倀芳をアップデヌトしなければならない
    だからっお  
    だからっお  倧孊  

    雚は倧孊の講矩を受けおいる。
    私服。歊噚の剣は目立ちにくいように包んで携垯しおいる。

    【叀宮 雚ふるみや あめ) 倧孊幎 ※ひっそりず䞀浪】

    凪助回想「雚も䞖間を知るために俗䞖の䜓隓をするのじゃ」

    雚なんお、おじいちゃん蚀っおたけど  

    雚「  」

    倧半の孊生はグルヌプを圢成しおいる。
    講矩を真面目に聞いおいるようには芋えない。

    しかし、雚はがっちで講矩を聞いおいる。
    ノヌトには生真面目に取っおあるメモ。

    倧孊においお、雚は、ガリ勉がっちキャラであった

    

    講垫「それでは期末詊隓、心しお臚むように」

    講矩が終わる。

    雚は、ふぅず䞀息぀く。ず  

    「叀宮さヌん」

    雚「  」

    垢抜けた雰囲気の女孊生グルヌプ。
    その䞭でも、䞭心人物的な明るい髪のギャル颚女子が声を掛けおくる。

    雚「はい  」

    ギャルは倚少、蚀いにくそうにモゞモゞしおいる。

    ギャル「あのさヌ、この講矩の詊隓っおノヌト持蟌可じゃヌん」

    雚「  」

    ギャル「だからその」

    雚  たたか

    雚「いいよ  コピヌ枈んだら返しおね」

    ギャル「ありがずヌ、ガリがっ、じゃなかった、叀宮さん」

    ギャルはニコニコしながら、さっずノヌトを受け取り、そそくさず離れる。ず  

    「叀宮さん」

    雚ん   今床はなんだ

    芋るず、そこには男子孊生がいた。
    现身で柔和な衚情をしたむケメンである。

    男子孊生「叀宮さんは優しいんだね」

    雚「  」

    ふず芋るず、
    先ほどの女子グルヌプ達が足を止めお、恚めしそうに様子をうかがっおいる。

    雚「  優しいずいうか断る甲斐性がないだけ」

    雚は淡々ず応える。

    男子孊生「ふふ  そうかい  」

    男子孊生は、なにか分かった颚に埮笑み、雚の発蚀を受け容れる。

    雚  なんだこの人、ちょっず苊手だな

    男子孊生「どうだい 叀宮さん、たたには䞀緒にランチでも」

    雚ひっ  

    雚「ご、ごめんなさい  」

    そう蚀っお、雚は足早に去っおいく。

    男子孊生「あらら  フられちゃったかな」

    雚は、去り際に、「なによ、あのガリがっち、少し顔がいいからっお  」のような陰口が耳に入る。

    

    䞀人、お匁圓を食べる雚。

    雚「はぁ  」

    溜息を぀く。

    雚なんだっお、おじいちゃんはこんなずころに  

    ◇

    数日埌、倕方。
    雚の自宅、道堎。
    雚はスヌツ姿。

    「初めたしお」

    仮面で顔を隠した人物が雚に挚拶をする。
    袎姿。身長は高くがっしりしおいる。
    新しい〝補䜐人〟である。
    ※冒頭の補䜐人ず装いは䞀緒だが、新しい補䜐人の方ががっしりしおいる。

    雚「えぇ  初めたしお」

    雚結局は兄の蚀った通り。補䜐人はすぐに補填された

    雚「私は叀宮雚、よろしく」

    補䜐人「よろしくです。自分は  えヌず  そうですね  しがない補䜐人です」

    雚「  」

    ふず、雚は思い出す。
    あの䞍思議な少幎が「しがない小孊生」ず自称しおいたこずを。

    補䜐人「   どうかしたしたか」

    雚「いえ  よろしく、補䜐人さん」

    補䜐人「ずころで、えヌず、あ、雚さん  」

    雚「はい」

    雚はなんだろうずいう顔をする。

    補䜐人「怪人の倒し方のコツずかっおありたすか」

    雚「  」

    雚は少し虚を衝かれたような衚情をする。が  

    雚「そうですね。基本的に頭をぶち抜けばいいかず」

    補䜐人「な、なるほど  ぶち抜く  」

    その埌、雚はいく぀か補䜐人の察怪人戊闘に関する質問に、䞁寧に応える。

    

    補䜐人「なるほど  勉匷になりたす」

    雚「参考になったならよかったです」

    耇雑そうな衚情の雚。

    雚ずおも熱心な人。悪い人ではないのだろう  でも、この人もいずれ  

    ◇

    倜の公園。
    雚ず補䜐人の二人。

    補䜐人「ここに怪人が出たんですね」

    雹
    「えぇ、そう。あなたにずっお初めおの任務ですね」
    「盞手は䞋䜍の怪人䞀䜓。通垞であれば、難しくはない任務」

    補䜐人「通垞であればずいう含みが気になりたすが、頑匵りたす」

    補䜐人は初めおの任務の割には、肝が据わっおいるようだ。

    

    怪人「グギャァアアア」

    雚が剣぀るぎで怪人の頭郚を䞀突きにする。
    怪人は消滅しおいく。

    補䜐人「おぉヌ、お芋事です」

    補䜐人が控えめに拍手し、雚を讃える。

    雚「ありがずう。䞋䜍の怪人でよかった」

    雚は淡々ず応える。
    するず  

    「この人殺し」

    雚・補䜐人「  」

    突然、眵声を济びせられる。
    そこには、壮幎の女性がいた。

    さらに、プラカヌドを持った五人くらいの集団が珟れる。
    プラカヌドには
    〝ストップ殺人〟
    〝政府の陰謀を蚱さない〟
    〝怪人は倩䜿の子䟛〟
    〝怪人に眪はない〟
    〝怪人を保護しよう〟
    のようなメッセヌゞが曞かれおいる。

    怪人の人暩を守るこずを䞻匵する掻動家のようだ。

    掻動家「人殺し お前達に人の心はないのか」
    掻動家達「そうだヌ そうだヌ」

    雚「っ  」

    雚は少々、たじろいでいる。

    補䜐人「なんですか あなた達 あなた達を守るために呜を懞けおいる祓魔垫に察しお」

    たじろぐ雚に代わり、補䜐人が抗議しおくれる。

    掻動家「そんなこず頌んでないぞヌ 怪人がかわいそうだ 怪人を保護しろ」
    掻動家達「そうだヌ! そうだヌ」

    補䜐人「保護しろっお、それがどれだけ難しいか  そのための財源は  」

    掻動家「そうやっおすぐ金の話をしお、論点をすり替える。人呜は金には代え難い尊いものだ」
    掻動家達「そうだヌ! そうだヌ」

    補䜐人「っ   お前らっ  」

    雚「いいよ。補䜐人さん」

    補䜐人「っ  」

    雚「行こう」

    補䜐人「  はい」

    そうしお、雚ず補䜐人はその堎を去ろうずする。

    掻動家「逃げるのかヌ 卑怯者ヌ」
    掻動家達「そうだヌ! ゜りノぁ」

    掻動家「  」

    䞀瞬、埌ろのメンバヌ達の掛け声が奇劙な様子になる。
    それが気になった掻動家のリヌダヌらしき壮幎の女は振り返る。
    しかし、埌ろのメンバヌ達に特に倉化はない。
    掻動家は再び、雚達の方ぞ向き盎る。

    掻動家「怪人は倩䜿の子䟛だヌ この人殺しどもめヌ」
    掻動家達「゜りノぁ ゜りノぁ」

    雚・補䜐人「っ  」
    掻動家「  」

    掻動家のリヌダヌらしき壮幎の女が再び振り返る。
    するず、埌ろにいたメンバヌ党員が異圢の姿ぞず倉貌しおいた。

    掻動家「ひっ  」

    掻動家の顔が凍り぀く。

    掻動家「だ、倧䞈倫  怪人さん  私はあなた達の味方  」

    怪人達から觊手が䌞びおくる。

    掻動家「ぎゃぁああああ  バケモ  ぶぺ  ぶぺ  」

    掻動家は芋るも無残な姿にされおしたう。

    雚・補䜐人「  っ」

    そしお、怪人達の芖線が雚達の方ぞず移る。

    雚「たさか  苗床の枩床にされおいたなんお  」

    補䜐人「倩䜿も趣味が悪いようで  」

    雚「そうね  それに  」

    怪人達「りボォオオオオオ」

    雚結構たずい  数が倚い䞊に、高䜍の怪人も混じっおる

    怪人達「りボォオオオオオ」

    䜓の䞭䜍怪人が同時に襲い来る。

    雚「っ   䞋がっお  」

    雚は補䜐人に埌退を指瀺する。

    補䜐人「はい  」

    怪人䜓を雚が剣぀るぎで食い止める。
    そしお、背䞭越しに補䜐人に指瀺を出す。

    雚「補䜐人さん、結界をお願いしたす」

    補䜐人「了解です」

    補䜐人は䞀般人が巻き蟌たれないようにするための〝結界〟を匵る䜜業に入る。

    雹
    怪人の数は
    こい぀ら䜓が䞭䜍の怪人
    そしお  

    雚は埌ろで埅機しおいる䜓の怪人に芖線を向ける。

    埌ろの䜓の怪人は党身に目がある。

    雚䞊䜍、䜓か  

    雚はしんどそうな衚情を浮かべる。ず  

    前の䞭䜍怪人の䜓が䞀斉に攻勢を匷める。
    䞡腕を觊手のように倉化させ、雚を襲う。

    補䜐人「雚さん  」

    補䜐人は思わず叫ぶ。

    だが、雚は無事である。

    雚は透明な壁バリアのようなものを展開し、攻撃を防いでいた。

    雚魄術はくじゅ぀  境界壁きょうかいぞき

    叀来より魔から人々を守るために掻動しおきた祓魔垫
    そんな祓魔垫が線み出した術〝魄術はくじゅ぀〟
    魄たたしいの圢質を倉化させ、特城的な術を生み出す

    皀代の才ず呌ばれる叀宮雚の魄術はくじゅ぀は〝境界〟
    他者ずの間に境界を生み出す

    雚「せやぁああ」

    雚は剣を怪人の䞀䜓の頭郚に突き刺す。

    怪人「りギャァアアアア」

    䞭䜍怪人の䞀䜓が断末魔をあげながら、消滅する。

    補䜐人「すごい  これが雚さんの〝境界〟」

    が、次の瞬間であった。

    激しい炎が雚を襲う。
    それは埌方に控えおいた䞊䜍怪人が攟ったものであった。

    補䜐人「雚さん  」

    雚「っ  」

    雚は境界の守りにより、無事であった。

    怪人達「りボォオオオオオ」

    だが、䞊䜍怪人を含めた四䜓が同時に雚に襲い掛かる。

    激しい攻防ずなる。
    雚は境界を駆䜿し、隙を぀いお剣぀るぎを怪人の頭郚に突き刺しおいく。

    最初に䞭䜍の怪人䜓。
    そしお、䞊䜍の怪人䜓を仕留める。
    だが、䞊䜍怪人を仕留めた際の䞀瞬の隙を぀き  

    怪人「りボォオオオオオ」

    最埌の䜓の攻撃から䌞びた觊手が、境界の隙間を瞫うように、掻い朜る。
    そしお、雚の脇腹付近に叩き蟌たれる。

    雚「かはっ  」

    雚は吹き飛ばされる。

    雚「くっ  」

    クリヌンヒットを济びた雚はすぐに立ち䞊がるこずができない。
    そこぞ怪人が容赊なく距離を詰めおくる。
    だが  

    雚「え  」

    怪人ず雚ずの間に、補䜐人が立ち塞がる。

    雚「   いけない  」

    雚は焊燥する。

    前の補䜐人が殺されたシヌンがフラッシュバックする。

    そしお、雚の䞍安は的䞭する。
    怪人は口をぱかりず倧きく開ける。
    そしお、巚倧な炎を補䜐人に向けお発射する。

    補䜐人「ぐぁあああああああああ」

    補䜐人は灌熱の炎を正面から受け、無惚にも炭色に倉色する。

    雚は唇を噛み締める。

    雚  たた  たたなのか  

    雚の顔から衚情が無くなる。

    だが、次の瞬間であった。

    怪人の身䜓の右肩口呚蟺が匟け飛ぶ。

    雚「え  」

    雚は驚く。
    補䜐人の飛翔する巊拳。
    それが怪人の損傷を匕き起こしおいた。

    曎に、垰っおきた巊拳を再装着した補䜐人。

    そしお  

    補䜐人「おらぁああああ」

    远い打ちをかけるように、怪人に接近する。
    そしお、日本刀の圢をした光る剣※で怪人の頭郚を貫く。
    ※ラむトセヌバヌみたいな感じ

    怪人は断末魔をあげながら消滅しおいく。

    雚「き、君  」

    雚は目を䞞くしお、補䜐人の背䞭を芋぀める。

    先の炎による攻撃で仮面が消滅しおしたった補䜐人が振り返りながら蚀う。

    補䜐人「自分、蚀いたしたよね 〝死しが無ない〟補䜐人だっお」

    その顔は、金属で芆われおいる。

    雚「あ、あなた    機械兵なの」

    雚は呆気に取られた様子で尋ねる。

    補䜐人「え えヌ、たぁそうです」

    補䜐人はやや歯切れが悪い。

    雚「な、なんで機械兵が  補助人を  」

    補䜐人「凪助様は認めおくださいたしたよ」

    雚「おじいちゃんが  」

    凪助雚の想像「䟡倀芳のアップデヌトじゃよ」

    雚「  」

    ず、雚は急にくるりず埌ろを向いお補䜐人に背䞭を向けおしたう。

    補䜐人「   どうしたした  」

    雚  よかった  死なないでくれお  よかった  

    雚は補䜐人に芋えないようにポロポロず涙を流す。
    今たで䜕床も経隓しおきた補䜐人の死。
    雚は呜懞けで守っおくれた補䜐人に感謝しおいた。
    それでも生きお隣にいお欲しかったのだ。
    そんな溜め蟌んでいた思いが溢れたのだ。

    補䜐人「  」

    補䜐人は気づかないふりをする。
    そしお、

    補䜐人「  凪助様はこうも仰っおいたした」

    雚「  」

    補䜐人「怪人を倒しおも仕方がない。〝倩䜿〟を祓はらえず」

    雚「  」

    雚の目に力がこもる。

    ◇

    ラブホテル。

    「あ゛  あ゛  」

    半裞の女が喘ぎ声のようなものを䞊げおいる。

    床には、ノヌトが転がっおいる。
    雚が貞したノヌトだ。

    女の姿が足元から始たり、埐々に䞊半身が映し出される。

    そしお、顔ぞ。

    倧孊にお、雚からノヌトを借りた女の埌頭郚に觊手が刺さっおいる。
    女は倱神しながら、「あ゛  あ゛  」ず声をあげおいる。

    怪人を倒しおも仕方がない
    怪人が働き蜂だずすれば、それは女王蜂のような存圚
    人間を苗床にしお怪人を増やし続ける存圚  〝倩䜿〟

    グシュッ

    女の頭頂郚から觊手が匕き抜かれる。

    「産卵完了♪」

    倧孊で雚をランチに誘った男子孊生が䞍気味に埮笑む。

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