
開催して分かった。良いイベントを作るだけでは、人は来ない
先週、27卒・28卒の大学生を対象に、定員15名の就活セミナーを開催しました。
開催前の僕は、「内容に価値があれば、告知すれば参加してもらえる」と考えていました。
面接では何を見られているのか。自分に合う企業をどう見極めるのか。採用する側は学生をどう見ているのか。キャリアを考えるうえで何を大切にするのか。
就活中の学生にとって、普段なかなか聞けない内容だと思っていたからです。
ところが、実際に集客を始めると、思ったようにはいきませんでした。
各SNSで発信し、大学内の掲示板にも掲載しました。SNSでは一定の閲覧数が出る投稿もあり、InstagramやThreadsではフォローされていない人にも届いていることが分かりました。
それでも、SNS経由の申し込みはありませんでした。
結局、参加につながったのは、知り合いに直接声をかけたり、既存のつながりからイベントを紹介してもらったりしたケースでした。
「良い内容だから参加する」とは限らない
直接声をかけてみると、参加する側の見え方が少しずつ分かってきました。
主催者側は内容を知っています。
でも、参加者からすれば、
「実際にはどんなイベントなのか分からない」
「時間を使うほどのメリットがあるのか分からない」
「自分の希望する業界と違うなら行く必要はないかもしれない」
という状態です。
こちらが「価値のあるイベントです」と思っていても、その価値を参加前の人が同じように理解しているわけではありません。
直接説明すると、チラシや短いSNS投稿だけでは伝えにくかった部分まで話せます。それが申し込みにつながった感覚がありました。
開催して初めて分かった価値もあった
一方、当日の感触はかなり良いものでした。
少人数の座談会形式だったこともあり、終始笑いが起こるカジュアルな雰囲気で進みました。
参加者もメモを取りながら話を聞いていて、積極的に学ぼうとしていることが伝わってきました。
特に印象に残ったのは、司会から採用側へ鋭い質問を投げかけた場面です。
参加者からも、「普段は聞けないようなことを聞けてよかった」という感想がありました。
採用側が学生をどのように見ているのか。入社した後、どのように機会が与えられるのか。
こうした話が出てくることに、今回のイベントの価値があったと思います。
ただ、この価値は開催前には伝えにくい。
当日の会話がどう展開するのかは、主催者にも完全には予想できないからです。
ここにイベント集客の難しさを感じました。
対面イベントには、二つの壁がある
今回もう一つ学んだのは、申し込みをしてもらえば終わりではないことです。
運営の方から、「申し込みがあっても、当日来てくれるとは限らない」と聞きました。
そこで、開催前に参加者と一度顔を合わせ、完全な初対面ではない状態をつくりました。
当日の午前中は天気も悪く、本当に来てもらえるのか不安でした。
だからこそ、実際に参加者が集まり、メモを取りながら話を聞いている姿を見たときには、開催してよかったと思いました。
対面イベントには、
申し込んでもらう壁と、実際に来てもらう壁がある。
これは、今回実際に開催して初めて強く実感したことです。
次は「価値を作る」だけでなく「価値を伝える」
今回の経験から、良いイベントを作れば自然に人が集まるわけではないと分かりました。
内容を作ることと、その価値を参加前の人に伝えることは別の仕事です。
次にイベントを企画するときは、より多くの人に直接声をかけながら、どの層がどんな理由で関心を持つのかを確認したいと思っています。
SNSも、閲覧数だけを見るのではなく、「誰に届いているのか」「その人が参加したいと思える情報になっているのか」まで考える必要があります。
今回のイベントで得た一番大きな学びは、
良いイベントを作るだけでは、集客はできない。参加する前の人に、その時間を使う理由まで伝える必要がある。
ということでした。
次に何かを開催するときは、イベントの中身だけではなく、集客と当日の参加まで含めて設計したいと思います。