
メタバースドラマ『記録にない君』——物語に合う撮影場所を、自分たちで作りたい
どうも、久我レイジです。
新作のメタバースドラマ『記録にない君』に向けて、今、撮影セットを自作する構想を練っています。
考えているのは、動画編集室や劇場の受付。物語の中に出てくる場所を、シナリオに合わせて用意できないか、という話です。
ただ、もうセットが完成したとか、撮影が本格的に始まったという報告ではありません。
本業が忙しく、休憩中や帰宅後に少しずつ構想を整理している段階です。10月頃に仕事が落ち着けば、順次、制作へ進みたいと思っています。
それでも、撮影する場所をどうするか考えていると、脚本の見え方まで変わってくる。今回は、まだ形になる前の、その話を書いてみます。
借りた場所で撮ってきた僕が、セットを作りたい理由

これまで制作してきた『クロスロード』は、ほとんどをお借りしたワールドで撮影しました。ワールドというのは、メタバースの中にある空間のこと。現実の映像制作でいえば、ロケ地に近いものです。
すでにある場所で撮影することは、作品を形にする大きな助けになります。自分たちの撮影場所を持っていなかった僕らも、そうした空間を使わせてもらいながらドラマを作ってきました。
次の『記録にない君』では、シナリオに合う撮影セットを自分たちで作りたいと考えています。
たとえば、受付で向かい合う二人を撮るとして、カウンター越しの距離が少し変わるだけでも、画面の印象は変わりそうです。
近くで言葉を交わすのか、間に広い空間を残すのか。背景にどんな扉が見えるのか。そういう部分まで、物語から考えてみたい。
これは映像に限らず、創作をする人には身近な話かもしれません。使える素材や場所から発想することもあれば、表現したいものが先にあって、必要な素材を探すこともある。
今回は、その必要なものを作るところへ、少し踏み込もうとしています。
広い世界より、まずは物語が動く一室を

『記録にない君』は、全3話を想定した恋愛ミステリーです。小さな劇場での上映会と、そこに残された記録が、物語の入口になります。
だからといって、劇場の外も周辺の街も、全部を作ろうとしているわけではありません。まず考えているのは、撮影に必要なセットを一つか二つ。動画編集室や劇場受付など、実際に場面が進む場所です。
セット作りにはUnityなどを使う構想ですが、どこまで自分たちで形にできるかは、これから確かめていくことになります。生成AIや人の力も借りながら進めたいと思っています。
ここで気をつけたいのは、作れるものが増えるほど、作る範囲まで広げてしまうことです。
受付を作るなら廊下も、その先の部屋も、と考え始めたら、どこまでも続いてしまう。時間には限りがあるので、撮影する前に力尽きるような進め方は避けたいところです。
そのためにも、「どんな建物を作るか」の前に、「この場面で何を映したいか」を考えておきたい。
たとえば、人物が振り返る姿を見せたいなら、その動きが収まる場所が必要になる。表情を近くで撮る場面なら、背景の細部より、顔がどう見えるかを優先する。
これは今の段階での考えですが、必要なカットから逆算すると、作る範囲も決めやすそうです。
最初から立派な世界を完成させなくても、一つの場面が撮れるところまで進めば、次に足りないものが見えてくる。まずはそのくらいの大きさで考えています。
AIを使うとしても、どんな場面にしたいかは考え続ける

今回の構想では、生成AIも制作を助ける手段として考えています。ただ、具体的にどの工程へ、どこまで取り入れられるかは、まだ検討中です。
イメージを一枚にすることと、その場所で人物を動かし、必要な角度から撮影できるようにすることには、間があります。
見た目のイメージができたからといって、撮影セットまで完成したことにはならない。このあたりは、進めながら確かめていく必要があります。
そして、どんな道具を使っても、「この場面をどう見せたいか」は考え続けることになると思います。
同じ部屋でも、明るく見せるのか、少し影を残すのか。人物のそばまで寄るのか、離れた場所から見つめるのか。選び方によって、見ている人が受け取るものは変わるはずです。
セットを作る構想も、その選択肢を物語に合わせて持ちたい、というところにつながっています。
もちろん、自作すれば必ず良くなる、とはまだ言えません。慣れない作業が増えれば、そのぶん時間もかかるでしょう。
実際に短い場面を撮ってみて、今の作り方で進められるのか、助けが必要なのかを見ていきたいです。
『記録にない君』の制作は、まだこれからです。完成した映像を見せられるまでには、もう少し時間がかかります。
まずは、脚本の中にある一室を、撮影できる場所へ。
うまくいったところも、思ったようには進まなかったところも含めて、このnoteで少しずつ伝えていこうと思っています。
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