
笑顔の先にあるもの
◯◯に似てるね
ボクはそう言われるのが、あまり好きではない。
親や兄弟、有名人でもなんか嫌だ。
百歩譲ってイケメンと似ていると言われるならまだしも、そんなわきゃない。「それ言われて喜ぶと思うか?」と心の中で悪態をついてしまう。
なんかフィルター越しに見られているようでモヤっとする。
ボクはそんな面倒くさい人間なのだ。
そんなボクが家庭を持つと少し変わった。
限定的にではあるが、「似てる」が嫌じゃなくなったのだ。
今日はそんな話をしてみたい。
親と子
以前にも書いたが、ボクと二人の娘には血の繋がりはない。いわゆるステップファミリーというやつだ。
だから遺伝子的に似るはずがない。
それなのに、娘たちが小さかった頃は「目元が似ている」「雰囲気がそっくり」などと言われることがあった。そのたびに「そうっスかぁ?」などと素っ気ない返事をしつつも、内心「本当の親子に見えるんだ(エヘヘ)」とニヤついていた。
とはいえ、妻と娘たちのそっくり度にはまるで敵わない。
やっぱり血というやつは、濃くて強い。
こればっかりはどうしようもない。
でもまあ、あまりボクに似すぎると可愛くなくなりそうなので、それはそれで良しとしていた。
夫婦
当たり前だけど、夫婦はもともと他人だ。
なのに最近、なんだか似てきた気がする。
顔のパーツはほぼ正反対。
なのに、あら不思議。
写真を見ると「ん? 似て…きた?」ってなる。
何でだろう?
ひとつ屋根の下にいるから?
同じものを食べているから?
長い間、苦楽を共にしてきたから?
それとも加齢による変化?
ま、理由はどうでもいいんだけどね。
長年連れ添ってきて、ときには泣き、ときには怒り、でも最後には必ず笑ってきた。
顔が似てきたのは、その結果なのかもしれない。
今はただ、「似てきたねぇ」ってふたりで笑い合えることが単純に嬉しい。
妻へ
ある時、ボクにこう言ってきたよね。
「実は最近、とものnote読んでる」
少し驚いたけれど、なぜだか嬉しかった。
今回も読んでくれているだろうか。
…まあ、100%読んでるよね。
夫婦としてピンチ…アウトだった時期もあったけど、なんとかここまでやって来たね。
子供たちも手を離れたことだし、そろそろふたりの時間にしようじゃないか。
この先もっと歳をとったら、どっちがジジイでどっちがババアか分からないくらい似てしまうかもしれない。それでもいいかな?
これからもふたりでいっぱい笑っていこう。
くしゃくしゃ顔のそっくりさんになれるように。