
凛々しき平安ヴィラン滝夜叉姫 #石見神楽
先日たまたま寄ったショッピングセンターで、石見神楽の公演をやっていた。
「鍾馗」が終わって次の準備に入り、2階から立ち見してたのもあって、離れるかなーと思ったら、めくりが「滝夜叉姫」になったからとどまって見ることにした。
「滝夜叉姫」大好き。
滝夜叉丸じゃあないよ。(忍たま乱太郎)
滝夜叉姫というのは、平将門が討たれた後、その意志を継ぎ復讐を誓う将門の娘なのです。
でも実在しないのらしい。
今回見たのは、川本神楽団(島根県川本町)
冒頭、滝夜叉姫が貴船神社にお参りし妖術(呪術)を授けられる。
社中によって色々な演出があるが、今回は、巻物をゲットして何やら熟読している様子。(不穏)
その後、姫は下総国で仲間を集め謀反を起こす準備を始める。
ここで、手下の夜叉丸と蜘蛛丸が登場。
鬼のような姿だが、鬼ではないらしい。
私は見ていないのだが「鎌倉殿の13人」をやっていた時に、Xでたびたび「坂東武者(武士)」という言葉を目にした。
彼らは勇猛かつ自主独立の気概が強く、「舐めたら殺す」精神の結構ヤベー集団なのらしい。(ごめん知らんけど!)
滝夜叉姫が従えた夜叉丸と蜘蛛丸も、坂東武者のバーサーカーだったりして。
そんな夜叉丸と蜘蛛丸がやんやと舞う!
ここでこっちとしては、おい絶対やったれよ!朝廷なんかに負けてんちゃうぞ!と心の中で檄を飛ばし熱くなってしまう。結末知ってるのに。
(私は神楽では大体"鬼"側を応援している)
この舞の中で、奏楽が太鼓のみになりステップするところがあって、それがめーちゃくちゃかっこよかった。
奏楽について、以前芸北の神楽を見た時に、海端の石見神楽は八調子だけど、こっち(山中)の神楽は六調子だと仰ってたのを聞いて、私は全然詳しくなくて調子の違いというのがいまいちわからないんだが、島根でもこの川本神楽団のように山の方の神楽は、海端とは奏楽の雰囲気が違っている。
あと!鬼が片足を大きく上げてポーズとり、ゆっくり回るやつ!ほんまにかっこいい!大好き!(大興奮)
さてさて、続いて朝廷側、大宅中将光圀のお出まし。滝夜叉姫討伐の勅命を受け、お供の者と舞う!
大宅中将光圀というのは陰陽師なのらしい。妖術使いを倒すのだから、朝廷側も妖術使いを差し向ける。
そんな2人を迎え討つべつ待ち構える滝夜叉姫。
まずは光圀らと夜叉丸・蜘蛛丸が戦う。
4人が入り乱れながらくるくる舞う。
舞いながら衣装がド派手に変わり、同じリズムを繰り返しながら盛り上がる奏楽ととともにますます激しく舞っていくところは、自分自身もその渦中に一体化していき"ゾーン"に入るような、一種トランス状態のような感覚になる。
さらに滝夜叉姫も出てきて、3対2で激しく戦うも、夜叉丸・蜘蛛丸は討たれてしまい………(泣)
嘆く滝夜叉姫の
「俺は人間をやめるぞ!ジョジョーーーー!!」
のシーンは胸に迫る………!!
(本当にそんなシーンか??)
ここで滝夜叉姫は、石仮面よろしく貴船で授けられた巻物を顔に被せるようにして一心不乱に読み、鬼になる!!!
この、面の早変わりや舞中の衣装の早変わり(肩切り)が石見神楽の見どころのひとつ。
単純に、スゲー!!てなる。(小並感)
鬼となった滝夜叉姫が蜘蛛の糸を吐き、再び光圀らと激しく戦う、その最中ではさらにもう一段階いかつい鬼に変身(変面)する、
素晴らしい〜〜〜(大興奮)
頑張れ!
頑張れ滝夜叉姫!!!
舞え!!滝夜叉姫!!!
激闘の末、ついに姫の妖術は解かれ元の姿に。
力尽きた姫は地面に突っ伏してしまう。
この時、2階から見ていたので、姫の長い髪が美しく広がるのが、墨を紙に叩き落としたかのようで、恨みや無念が痛いほど伝わりとても印象的だった。
2階から見るなんていうのはショッピングセンターでの公演ならでは。
最後の力を振り絞って立ち上がる滝夜叉姫だが、とうとう討たれてしまう。太鼓と拍子木の、短く鋭い響きに合わせて、ズバッ!ズバッ!と斬られてしまうー。容赦なし。
降り注ぐ血飛沫(紙テープ)………(号泣)
その後は、光圀らの勝利の舞で終了。
滝夜叉姫、あんたようやったよ!!(スタオベ)
石見神楽の公演を調べては見に通っていた時期に比べれば、最近はそこまでの情熱は失いつつあるものの、久々に神楽を見て、やっぱり自分にとって、魂レベルで血湧き肉踊る、心身に響く"体験"であるよなぁ〜と改めて思った次第。
あー、楽しかった!
川本神楽団↓↓↓