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雨の日に、身体が重くなる理由

    “空気の質”が心と身体を左右する

    ──季節と自律神経。呼吸から考える、日本の身体性

    最近、

    「なんとなく身体が重い。」

    「今日はやる気が出ない。」

    そんな日がありませんか?

    睡眠不足でもない。

    特別に疲れることをしたわけでもない。

    それでも、

    身体が重い。

    そんなとき、

    自分の内側ばかりに、

    原因を探さなくてもいいのかもしれません。

    身体は、

    身体だけで生きているわけではないからです。

    気温。

    湿度。

    気圧。

    光。

    風。

    私たちは、

    いつも空気の中で生きています。

    そして、

    その環境の変化を受けながら、

    身体は絶えず調整を続けています。

    ⸻

    湿度が変われば、身体の仕事も変わる

    例えば、

    高温多湿の日。

    汗をかいても、

    湿度が高ければ、

    汗は蒸発しにくくなります。

    汗は、

    蒸発するときに、

    身体の熱を外へ逃がします。

    つまり、

    同じように汗をかいていても、

    湿度によって、

    身体から熱を逃がしやすい日と、

    逃がしにくい日がある。

    気温が同じでも、

    身体にとっては、

    同じ環境ではありません。

    身体は、

    外の環境に合わせながら、

    体温や循環、

    発汗などを調整しています。

    だから、

    蒸し暑い日に身体が重い。

    いつもより疲れやすい。

    そんな感覚があったとしても、

    すべてを、

    気持ちの問題にする必要はありません。

    ⸻

    光も、身体の時間をつくっている

    そして、

    もうひとつ大切なのが、

    光です。

    朝に光を浴びることは、

    身体の体内時計を、

    外の時間に合わせる重要な刺激になります。

    晴れた日。

    曇った日。

    雨の日。

    同じ朝でも、

    私たちが受け取る光の量は違います。

    もちろん、

    曇ったから、

    必ず気分が落ちるわけではありません。

    でも、

    身体が時間や環境を認識するとき、

    光が重要な情報のひとつであることは確かです。

    私たちは、

    時計だけを見て、

    朝を知っているわけではない。

    身体も、

    光を見ています。

    ⸻

    同じ人でも、環境が変われば身体は変わる

    少し想像してみます。

    晴れの日が多く、

    比較的乾燥した土地で育った人。

    湿度が高く、

    雨や曇りの多い土地で育った人。

    そして、

    生まれ育った土地から、

    まったく違う気候の土地へ移り住んだ人。

    同じ人間でも、

    身体が長く経験してきた環境は違います。

    さらに、

    そこから生活する環境が変われば、

    身体は、

    新しい環境への適応を求められます。

    そこには、

    単純な優劣はありません。

    暑さが得意な人。

    寒さが得意な人。

    湿度の高さが苦手な人。

    乾燥すると調子を崩す人。

    身体にも、

    環境との相性があります。

    だから、

    「自分の身体だけ」を見ていても、

    わからないことがあります。

    身体を見るということは、

    その人が、

    どんな環境の中で生きているのかを見ることでもある。

    僕は、

    そう考えています。

    ⸻

    日本で暮らす身体

    日本には、

    季節があります。

    ただ最近は、

    春と秋が短くなったように感じる年もあり、

    暑さや寒さの変化も、

    ずいぶん大きくなりました。

    気温が変わる。

    湿度が変わる。

    日照時間が変わる。

    気圧も変化する。

    そのたびに、

    身体は、

    外の環境と折り合いをつけながら生きています。

    季節が変われば、

    身体も変わる。

    昨日と今日で、

    同じ身体である必要はありません。

    むしろ、

    環境が変わっているのに、

    身体だけが、

    いつも同じ状態でいようとする方が不自然です。

    ⸻

    やる気が出ない日は、空気を見てみる

    身体が重い。

    やる気が出ない。

    そんな日は、

    無理に気持ちを上げようとする前に、

    少しだけ、

    外を見てみる。

    今日は暑いのか。

    湿度は高いのか。

    雨が続いているのか。

    光を浴びているのか。

    身体をほとんど動かしていないのか。

    そして、

    少し呼吸する。

    身体を軽く動かす。

    朝の光を浴びる。

    暑さや湿度に合わせて、

    室内環境を調整する。

    自分を変えようとするのではなく、

    まず、

    自分と環境との関係を調整する。

    それだけで、

    身体が少し楽になることがあります。

    ⸻

    湿度も、

    気圧も、

    光も、

    敵ではありません。

    身体の外側にあるものと、

    身体の内側にあるもの。

    その境界で、

    私たちは生きています。

    呼吸は、

    その境界を、

    絶えず行き来しています。

    吸うたびに、

    外の世界が身体の中へ入り、

    吐くたびに、

    身体の中にあったものが、

    外の世界へ戻っていく。

    身体を整えるということは、

    身体だけを見つめることではなく、

    自分がいま、

    どんな空気の中で生きているのかを、

    感じることなのかもしれません。


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    呼吸と身体の専門家|臨床もうすぐ30年 身体を通して、人生の見え方を変える。 呼吸・感覚・無意識から、自分の主導権を取り戻すためのnote。 初めての方へ ▶ 身体を知るための3つの入口 https://note.com/labo402/m/m921dacd5f7fa

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