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なぜ人は力むのか?



    「守るための動き」を、「生きるための動き」へと──原始反射と呼吸の深い関係


    ⸻


    赤ん坊の身体は、驚くほど素直だ。

    光を見れば目をつむり、
    音がすれば手足を広げ、
    母親の声に反応して小さく動く。

    それが、原始反射(primitive reflex)。

    意志とかではなく、生命の本能。

    身を守るための“最初の動き”です。

    ⸻

    本来この反射は、
    成長とともに統合されていきます。

    けれど、恐怖や緊張の記憶が無意識に残ると、

    大人になっても身体が「守りの動き」をなかなか手放せない。


    肩がすくむ。
    背中が反る。
    息が浅くなる。


    それは、モロー反射や緊張性反射の名残なのです。

    そう、過去の防衛パターンが、
    今も生きている証です。

    ⸻

    「力む」という行為は


    身体の過去の記憶が
    “まだ危険を感じ続けている”というサイン。

    だから、
    ただ脱力しようとすればいいわけではないのです。


    意識的な呼吸を通して、
    その古い反射に“安心”を伝えていく。

    「もう大丈夫だよ」と、
    何度でも身体に教えてあげるように。

    すると、脊髄の反射がやわらぎ、
    脳の反応が柔らかくなり、

    背骨(硬膜)のうねりが再び流れはじめる。

    ⸻

    力を抜くというとは、
    何もかも放棄することではなく、

    自分の中の「守り」をほどくこと。


    呼吸とは、
    その優しい再教育の時間なのです。

    ⸻

    今日もまた、
    背骨の奥を流れる波に、
    そっと耳を澄ませてみてください。

    (聴こえない時は、固まっているのかもしれません。)


    思考よりも先に、
    身体が世界と調和しようとする。

    それが、生命の呼吸です。

    ⸻


    良かったらこちらも読んでみてください。

    ▶ はじめての方へ|身体を知るための入口


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    臨床の現場の話を読みたい方
    →【臨床ノート・身体が語る構造】

     
     
    呼吸と身体の専門家|臨床もうすぐ30年 身体を通して、人生の見え方を変える。 呼吸・感覚・無意識から、自分の主導権を取り戻すためのnote。 初めての方へ ▶ 身体を知るための3つの入口 https://note.com/labo402/m/m921dacd5f7fa

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