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学びをやめた瞬間から、人は少しずつ固まっていく。


    長年、

    身体を見ていて思うことがあります。

    いつまでも、

    しなやかに伸び続ける人と、

    凝り固まって止まってしまう人。

    その違いは、

    年齢だけではありません。

    素直に学ぶ姿勢です。

    ⸻

    学ぶためには、

    一度、

    「知らない自分」を認めなければなりません。

    分からない。

    知らない。

    できない。

    教えてください。

    その一言を口にするには、

    年齢を重ねるほど勇気がいります。

    だから、

    大人の学びは、

    少し心の痛みを伴います。

    ⸻

    ところが、

    その痛みを避け続けると、

    人は少しずつ、

    過去の経験だけで生きるようになります。

    新しく学ぶより、

    昔うまくいった方法を繰り返す。

    教わる場へ来ても、

    話を聞く前に自己流を語る。

    学びに来たはずなのに、

    いつの間にか教える側になってしまう。

    その方が、

    痛みを感じずに済むからです。

    でも、

    その瞬間から、

    成長は止まります。

    ⸻

    身体も同じです。

    新しい動きを覚えるとき、

    身体は少し不器用になります。

    当たり前です。

    今までやったことがないのだから。

    ぎこちなくなる。

    思うように動けない。

    失敗するのも恥ずかしい。

    でも、

    その時間を通るからこそ、

    新しい回路が育っていきます。

    学びも、

    まったく同じです。

    ⸻

    長く学ばなくなると、

    知識が減るわけではありません。

    むしろ、

    過去の成功体験だけが強く残ります。

    すると、

    少しずつ自分の考えが正しく思えてくる。

    気づかないうちに、

    人の話を最後まで聞けなくなる。

    立場の弱い人へ、

    横柄な態度を取ってしまうこともある。

    傲慢さとは、

    知識の多さではありません。

    学びを止めた時間の長さなのかもしれません。

    ⸻

    だから僕は、

    ずっと学び続けたいと思っています。

    新しい知識を増やすためだけではありません。

    自分の現在地を知るためです。

    頭を下げること。

    恥をかくこと。

    「分からない」と言うこと。

    年齢を重ねるほど、

    その一言は言いづらくなります。

    だからこそ、

    意識して言い続けたい。

    それは、

    忘れかけていたニュートラルポジションへ、

    もう一度戻る時間でもあります。

    ⸻

    学びとは、

    最良の自己投資です。

    それだけではありません。

    固くなり始めた自分を、

    もう一度柔らかくしてくれる。

    謙虚さを思い出させてくれる。

    そして、

    まだ自分には伸びしろがあることを、

    思い出させてくれる。

    学びとは、身体にも心にも効く、最高の運動なのだと僕は思っています。

    ⸻

     
     
    呼吸と身体の専門家|臨床もうすぐ30年 身体を通して、人生の見え方を変える。 呼吸・感覚・無意識から、自分の主導権を取り戻すためのnote。 初めての方へ ▶ 身体を知るための3つの入口 https://note.com/labo402/m/m921dacd5f7fa

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