メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo byhakoyuki

休めない身体は、飛び続ける翼に似ている


    ── 降りる場所を忘れた身体の話


    飛び続ける翼は、
    一見、自由に見える。

    高く、どこまでも遠くへと行ける。
    風を切り、優雅に空を進む。

    けれど、
    降りる場所を見失った翼は、
    休むことができない。

    そして、鳥が翼を動かして飛ぶことは、
    実は、命を削るほどハードだ。

    ⸻

    休めない身体も、同じだ。

    緊張が抜けず、
    力が抜けず、
    眠っても回復しない。

    それは、心と体が
    弱っているからではない。

    ずっと飛び続けているからだ。

    休まらないまま、休んでいるだけだ。

    それが、
    休んでも、休まらない理由だ。

    ⸻

    身体とは、本来、
    自分と他人との境界であり
    動いて整うためにあるのと同時に、
    休むためにもできている。

    動かすことで整うけど、
    それは休んでいる間に行われる。


    着地があるから、
    また飛べる。


    沈むから、
    浮かび上がれる。

    吐くから吸える、呼吸のように。


    でも多くの人は、
    「止まる=落ちる」
    と勘違いし恐怖している。

    ⸻

    休めない身体は、
    とってもがんばり屋だ。

    環境に適応し、期待に応え、
    ◯◯ねば、◯◯べきを信条にして
    無理を飲み込んできた。


    だからこそ、
    休み方を忘れてしまったのだ。

    暴走した翼は、いったん畳むしかない。


    ⸻

    回復とは、
    治すことではない。

    降りる場所を思い出すこと。

    深く息を吐き、
    体重を預け、
    “今ここ”に戻ること。

    翼は、
    飛び続けるためではなく、
    行きたいときに飛ぶためにある。

    それが、自由の翼 たる所以なのだから。


    ⸻

    こちらもどうぞ

     
     
    呼吸と身体の専門家|臨床もうすぐ30年 身体を通して、人生の見え方を変える。 呼吸・感覚・無意識から、自分の主導権を取り戻すためのnote。 初めての方へ ▶ 身体を知るための3つの入口 https://note.com/labo402/m/m921dacd5f7fa

    あなたへのおすすめ