
気まぐれな猫|拝啓文芸部
ずっと前のこと。母が拾ってきた飼っていた三毛ネコが,ネコイラズか何かを食べたのか、痙攣してまともに歩けなくなっていた。すぐに獣医さんに診てもらって、なんとか回復した。
母はそのネコと毎日寝起きを共にしていた。だんだん認知症が進行して、元々ろくに掃除もしない質だったので、私がネコの毛やらなにやらを毎日掃除機で吸い取っていた。
そんな母も施設に入って、1年ほどで亡くなった。
葬式の前に、ネコに母の死に顔を見せた。
「あぁ、私の役割は終わったのね」
と思ったのか、それから1か月ほどの間にネコも徐々に弱ってきた。また獣医に診せに行ったら、以前来た時から23年ほど経っているという。人間でいうと100歳を超えていることになるらしい。
翌々日、ネコも母の許へと旅立った。世話をしていた人間より、やっぱり一つ布団を共にした関係のほうが大事だったようだ。
タマへ。母はどうしているでしょうか?そこでは母は何歳ぐらいの姿なんでしょうか?