
公務員は社会を知らないからなぁ(煽り)でも国税専門官は一番知れそう
「公務員は社会を知らない」
この言葉、あなたも一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。
元公務員の私としては、正直に言うと——おおむね同意する。
実際私も全く社会を知らない。
公務員の「世間知らず」問題、実際どうなのか
公務員の中でも特に槍玉に挙がるのが教師だ。
「先生は世間知らず」というのはもはや定説に近いが、これも私は同意する。
特に田舎の学校ともなると、きれいごとばかり並べる、現実を知らない教師がいくらでもいる。
子どもたちに「夢を持て」「努力すれば報われる」と語りかける先生が、社会を一度も経験していないとしたら——それは少し考えさせられる話ではないだろうか。
また、自分の経験として印象に残っているのが、医師枠で働く公務員だ。
こちらも偏屈で、見識の狭い人物が多かった印象がある。
専門性が高い分、かえって視野が狭くなるのかもしれない。
そんな公務員の中で、「社会の本音」を知れる仕事がある
それが——国税専門官だ。
税務署に勤務し、時には企業や個人への実地調査も行う国家公務員。
実は私自身、この試験を受けたが、2次試験で落ちてしまった。
採用枠は比較的多く、門戸は広い。
しかしこの仕事の本質は、資本主義社会の根幹を支える「税」を専門に扱うということだ。
お金の流れを追い、企業の内情を覗き、時には隠された事実を暴く。
これより「社会のリアル」に触れられる職業は、投資銀行くらいではないかと個人的には思っている。
財務省直轄だから、研修は充実しているが...
国税専門官は財務省所属ということもあり、予算は潤沢。
研修期間もかなり長めに設定されており、専門知識をしっかり叩き込まれる。
しかし業務は泥臭くしかも——相手が、穏便にいくとは限らない。
税の話となれば、誰もが感情的になる。
財産を、生活を、場合によっては会社の存続を左右する話だからだ。
実際に、刃物を向けられた職員がいたという話も聞いたことがある。
これはただの脅しや比喩ではなく、現場で起きたリアルな出来事だ。
こういう人材が、教壇に立ってほしい
きれいごとを語るだけの教師ではなく。
お金の怖さ、人間の本性、社会の裏側を知っている人間が、子どもたちに何かを伝えたとしたら——それはどれほど価値のある教育になるだろうか。
「社会を知らない公務員」が多い中で、国税専門官は別格だと私は思う。
そしてその経験を持つ人材が、次の世代を育てる場に関わってくれることを、少しだけ期待している。