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物語のスケッチブック

    「恋は、むずかしいなぞなぞみたいで」


    ひとつの言葉が、からみあう。
    言いたかったことと、伝わったことが少しずれて、 誤解されて、すれちがって──
    恋はいつだって、なぞなぞみたいに難しくなる。

    ほんの少しの沈黙や、 相手の表情の変化ひとつで、 胸の奥がざわついてしまう。
    「どうしてこんなに簡単じゃないんだろう」
    そう思うたび、 自分の気持ちまで迷子になりそうになる。

    でも。

    なぞなぞは、難しいほど解くかいがある。
    答えがすぐに見つからないからこそ、 その人の言葉を、気持ちを、 もっと知りたいと思える。

    もし、この恋というなぞなぞを ちゃんと解くことができたら──
    私はきっと、前より強くなれる。

    悩んで、立ち止まって、 それでもまた歩き出す。
    恋はむずかしい。
    でも、むずかしいからこそ、 解けたときの答えはきっと、 私の心をそっと照らしてくれる。


    あとがき

    恋は、簡単に答えが出るものではありません。
    すれ違ったり、誤解したり、 自分の気持ちが分からなくなることもある。

    でも、悩むということは、 その人を大切に思っている証でもあります。

    なぞなぞのように難しい恋でも、 ゆっくり向き合えば、 いつか自分だけの答えにたどり着ける。
    そんな小さな勇気を、 この物語がそっと届けられたら嬉しいです。

     
     
    昔話や不思議な体験、旅の記憶、心に残る風景── その時々の情景を、静かであたたかな余韻とともに記録しています。 函館で暮らしながら、 日々の中にふと現れる物語を、 どなたにも楽しんでいただける形で綴っています。

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