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Photo bymomoro66

妊娠中、これを読んでおいてよかった。出産後も読み返したい本5選

    1年の不妊治療を経て妊娠・出産し、現在0歳の娘を育てている私が、
    妊娠中に読んでよかった本の中から特に、

    「妊娠中に読めてよかった」
    「出産後も、何度も読み返したい」

    と思える5冊を厳選してご紹介します。

    くすっと笑える妊娠・出産エッセイから、真面目な育児書、赤ちゃんの言語習得に関する本まで幅広く集めました。

    妊娠中の方はもちろん、現在子育て中の方にも「読んでみたい」と思える一冊があれば嬉しいです。

    《これまでの私の不妊治療〜育児の記録はこちら》



    妊娠〜出産に関する本

    1. きみは赤ちゃん /  川上 未映子

    📖 本の紹介
    『すべて真夜中の恋人たち』や『黄色い家』などで知られる作家・川上未映子さんが、自身の妊娠からお子さんが1歳になるまでの育児を赤裸々に綴ったエッセイです。

    「そこまで事細かに書いて大丈夫!?」と驚いてしまうほど、妊娠中の身体の変化や夫婦間の葛藤が包み隠さず書かれています。

    一方で、それと同じくらいまっすぐな言葉で妊娠・出産を通して芽生えた子どもへの愛情も綴られていて、妊娠・出産によって起こるこころとからだの変化を、まるごと追体験できるような一冊です。

    🍃 おすすめポイント

    生まれたばかりの息子がただ存在しているだけで胸の底から愛しいと言うかかわいいというか、なんと言ってよいのか見当もつかない気持ちで溢れているのに、それと同じだけ、こわいのだ。 

    きみは赤ちゃん より

    はじめてこの本を読んだのは妊娠中だったのですが、当時はこの「こわい」という言葉が強く印象に残りました。

    「そんな気持ちになるんだな、どんな感覚なんだろう」と当時はぼんやり受け止めていただけだったのですが、出産後に読み返してみてびっくり。一言一句が、当時の自分の気持ちそのものでした。

    母子同室で迎えるはじめての夜。
    「この小さないのちを守らなくては」「これからどんな生活になるのだろう」という、愛おしさと背中合わせの途方もない恐怖や不安。あの時の気持ちが鮮明によみがえってきました。

    妊娠中には「こんなことが起こるのか!」と面白おかしく読めて、出産後には「わかるわかる!」と共感しながら読める。

    妊娠中には「これからこんなことが起こるのか!」とワクワク・ドキドキしながら読めて、出産後には「わかる!」と深く共感できる。読むタイミングによってまったく違う味わい方ができる点も、この本の大好きなところです。

    妊娠中の方はもちろん、現在子育て中の方にもぜひ手に取っていただきたい一冊です。



    2. わっしょい妊婦 / 小野 美由紀

    📖 本の紹介

    「はい、じゃ、ママ、診察室Dに入ってください」 
    ……マ、ママぁーーーー??

    わっしょい妊婦 より

    帯に書かれたこの一文を見て、「絶対に面白い!」と直感して、手に取った一冊。

    筆者・小野さんの妊娠から出産までの日々を綴ったエッセイです。

    妊娠中の身体の変化や不安、夫婦間のすれ違いなどがユーモアたっぷりに描かれています。


    🍃 おすすめポイント

    私のお気に入りは、毎章に添えられている旦那さんのコメントです。

    妊娠中は初めて経験する体調の変化ばかりで、つい「私だけがつらい!」と自分のことで視野が狭くなりがちでした。でも、夫にとってもすべてが初めての連続なんですよね。

    自分自身は身体の変化を経験できないからこそ、「何がどうつらいのか分からない中で、妻をサポートし続けなければいけない」という夫側の苦労や戸惑いにも気づかされました。

    このコメント欄があったおかげで、「夫側の気持ちも想像してみよう」と思える心の余裕が生まれたのが本当に良かったです。

    もちろんすべての夫側が同じ意見とは限らないですが、このコメントが添えられていることで、夫側の気持ちを想像してみようという機会が与えられたのがよかったです。

    実際、夫婦喧嘩をしてしまった時にこの本を読んでクールダウンしたり、言いにくいことも「この本にこう書いてあったんだけど…」と話し合いのきっかけにしたりと、何度も救われました。

    初めて妊娠された方は、ぜひパートナーと一緒に読むことをおすすめしたい一冊です。




    3. 胎児のはなし / 増﨑 英明・最相 葉月

    📖 本の紹介

    今や当たり前のように撮影されているエコー写真。でも、まだエコーがなかった時代、お腹の中の赤ちゃんはどのように捉えられていたのでしょうか?

    そんな疑問からスタートし、胎児をめぐる医学の歴史や、妊娠・出産にまつわる神秘的な現象を紐解いていく一冊です。

    特に印象的だったのが、「父親由来のDNAを持つ細胞が、胎児を介して母体の体内に存在し続けることがある」というエピソード。

    「妊娠中、体の中ではそんなことまで起きているの!?」と驚くような知見が満載で、産婦人科医療の最前線を走ってきた医師の言葉を通して、妊娠・出産の不思議を深く学ぶことができます。


    🍃 おすすめポイント

    妊娠中にこの本を読んだことで、「お腹の中の赤ちゃんをリアルタイムで見られる」ということ自体が、長年の医療技術の進歩のおかげなのだと改めて実感しました。

    そういえば、自分のエコー写真を親に見せた際、「あなたが生まれる頃のエコー写真はもっと真っ黒で、何が写っているのかさっぱり分からなかったよ」と言われたことがありました。今では4Dエコーで顔立ちまで鮮明に見え、産む前から“赤ちゃんに会える”環境があるなんて、本当にすごいことですよね。

    育児アプリなどで「今の時期の赤ちゃんはこんな風に成長しています」という知識に触れる機会は多いですが、「なぜそれが分かるようになったのか?」という背景に興味がある方に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。


    育児に関する本

    4. 子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本
     / フィリッパ ペリー

    📖 本の紹介

    言わずと知れたベストセラー。
    臨月を迎え、いよいよ自分が親になると実感した際、「本当に自分は親になれるのだろうか……」と急に不安になり、手に取った一冊です。

    子育てで起こりがちな感情の行き違いや日常の悩みを例に挙げながら、「その時、親はどう行動すると良いのか」が具体的に整理されています。読み進めるうちに、自然と「自分が子どもの頃、親はどうだったか」「自分はどうしてほしかったか」を振り返ることができます。

    私の両親は、不当だったり間違ったりした時も、決してそれを認めませんでした。(中略)私はそれが嫌だったので、自分はやらないようにしようと決めました。(中略)

    娘の父親も私も、自分の行動が役に立っていない時にはそれを改め、どこでしくじったのか、娘に打ち明けました。(中略)

    娘が4歳くらいのある日の午後、キッチンでケーキを食べながらこう言いました。「ママ、車のなかでは不機嫌でごめんね。お腹が空いていたの。もう大丈夫だから」。娘はごめんねと言ったのです。(中略)

    私は悪いことをしたら、正当化したり、誰かを責めたりせず、自分で責任を取るようにしてきましたが、娘がこんなに早く同じことをするようになるとは思っても見ませんでした。

    子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本 より


    🍃 おすすめポイント

    数ある有名な育児書の中でも特にこの本をおすすめしたい理由は、昔の育児と比較して現代を批判したり、「不器用な親」を決して否定したりしない、温かなトーンにあります。

    心理カウンセラーである著者自身が、「当時は自分の子どもと上手く向き合えなかった」「こうできたら良かった」と、自身の失敗体験を隠さず明かしてくれているのが印象的でした。

    「子どもとの接し方」について書かれた本ですが、本質は「人と人とのコミュニケーション」そのものです。子どもに対してだけでなく、パートナーや友人関係を良好に保つヒントも詰まっています。

    妊娠中の子育ての予習としてはもちろん、夫婦関係を見直したい方や、現在進行形で育児に悩むすべての方におすすめしたい一冊です。
    私自身も、娘が成長して言葉でやり取りができるようになったら、絶対に読み返そうと思っています。



    赤ちゃんの言語習得に関する本

    5. ちいさい言語学者の冒険 / 広瀬 友紀

    📖 本の紹介

    人気YouTubeチャンネル「ゆる言語学ラジオ」で「赤ちゃんの言語習得」に関する動画を見て興味を持ち、参考文献の中から一番読みやすそうだった本書を手に取りました。


    「これ食べたら死む?」
    「かにに刺された」
    「ちがが出た」

    ちいさい言語学者の冒険 より

    こうした実際の「子どもの言い間違い」をベースに解説されており、学術的すぎず、スラスラ読めるのが魅力です。


    🍃 おすすめポイント

    これまで「赤ちゃんが言葉を話せるようになるプロセス」について深く考えたことがなかったのですが、子どもたちは一文字も分からない状態から「どこが単語の区切りなのか」「その言葉は何を指すのか」を推測し、言葉を身につけていく……という途方もない作業をこなしているんですよね。

    その背景を知るだけでも、これから子どもと言葉が通じたときの感動が何倍にも膨らみそうですし、クスッと笑える言い間違いもより一層愛おしく思える気がします。

    妊娠中に「言葉の成長」という未来の楽しみを届けてくれた一冊です。お子さんが言葉を話し始めた方はもちろん、これから出産を迎える方にもぜひ読んでみてほしいです。


    おわりに

    妊娠中という特別な時期に読んだ本は、知識を与えてくれるだけでなく、出産や育児への不安を和らげ、未来への楽しみを膨らませてくれました。

    妊娠中の方も、現在絶賛子育て中の方も、気になる本が見つかりましたら嬉しいです📚


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