
秋の終わりに降る雨には、美しい名前がある。
十月二十九日|暦と日々
日本には、季節によって変わる雨の名前がたくさんあります。
春雨、五月雨、秋雨、時雨。
ただ「雨が降る」というだけではなく、そのときの季節や景色まで言葉にしてきた日本人の感性は、本当に美しいなぁと思います。
今日は、そんな雨の名前のひとつ「時雨(しぐれ)」についてお話しします。
今日の暦|霜降と「霎時施」
二十四節気:霜降(そうこう)
七十二候:霎時施(こさめときどきふる)
昨日から、七十二候は「霎時施」に入りました。
これは、小雨が降ったりやんだりする頃という意味です。この時季に見られる、さっと降っては通り過ぎていく雨を「時雨(しぐれ)」と呼びます。
時雨は、晩秋から初冬にかけての季節を表す言葉。
夏の雨のような勢いはなく、静かに季節の移ろいを知らせてくれるような響きがあります。
札幌では、すでに雪が降るほどの寒さになりました。暦を読んでいると、日本の中でも地域によって季節の進み方が違うことに気づかされます。
時雨という言葉に感じる、日本の美しさ
「時雨」は、昔から和歌や俳句にも詠まれてきた季節の言葉です。
降ったかと思えば、いつの間にかやんでいる。
そんな移ろいやすい雨に、昔の人は秋の終わりの寂しさや、冬の訪れを重ねていたのかもしれません。
私は、日本語には自然を大切にする心が表れているように感じます。
同じ雨でも、季節が違えば名前が変わる。その名前を知るだけで、いつもの景色が少し違って見えてくるんですよね。
忙しい毎日の中でも、空の色や風の冷たさに目を向ける。
そんな小さな時間を、これからも大切にしていきたいです。
今日の日記|何もできない一日
ここ最近、咳が続いていて、なかなか体調が戻りません。特に今日は咳の発作がひどく、何もできないような一日でした。
毎年、季節の変わり目には体調を崩しやすいのですが、今年は本当にこたえています。
やりたいことも、やらなければならないこともたくさんあるけれど、今は思うように動けません。
元気に過ごせることが、どれほどありがたいことなのか。体調を崩すたびに、改めて感じます。
今日は無理をせず、体を休めることにします。
季節が移ろうように、今のつらい時間も少しずつ過ぎていきますように。
また元気になったら、お茶のお稽古も、日々の暮らしも楽しみたいなぁと思います。