
#20【実録】返ってきたスマホに入っていた動画の話
人間そうそう変わらない。
そう最初に思ったのは
娘のために頑張ると言った旦那と
再婚してすぐの事だった。
———
相変わらず無職なまま
友達との約束があれば
遊びに行ってしまう旦那。
頑張るは口先だけだったか…
とすぐに察した。
期待しても…な気持ちが
強かった私は
キャバ嬢に戻って生計をたて
育児や家事をこなした。
———
そんな時だった。
当時
まだSoftBankからしか
iPhoneが出ていなくて…
当然無職で
支払い能力のなかった旦那は
自分の名義で携帯を
契約できなかった。
なので私の名義で
iPhoneを使っていたのだ。
———
ある日。
そのiPhoneを
旦那が返してきた。
auからiPhoneがでて
契約できたから
返すとのこと。
旦那は私にiPhoneだけ返したら
また遊びに行くと
家を出ていった。
———
ふと
返されたiPhoneの
電源を入れてみた。
Appleのマークが表示され
待受画面になった。
あれ?
データ消してないの?
普通に旦那の待受が
表示されたことに驚き
中を開いた。
———
娘の写真とか
移さなくていーのかな?
とさりげに開いた
データボックス。
フォルダには
見覚えのある娘の写真が
並んでいた。
その合間に
友達との写真が何枚か。
———
私は何気なく
画面をスクロールしていった。
すると
真っ黒な画面の真ん中に
再生マーク。
「動画?」
そう思って
何気なく指を伸ばした。
そして
再生を押した。
———
「あん。」
———
衝撃だった。
そこには
裸の女が旦那の名前を呼びながら
喘いでいた。
———
その日は真夏の暑い日で
空は晴れ渡り
外では蝉が鳴いていた。
私はiPhoneを
テーブルにそっと置いた。
画面の向こうでは
喘ぎ続ける女の声が…
なり止むことを知らず流れていた。
———
日付は2週間前。
人間そうそう変わらないのだ。

#21【実録】ある日突然ベンツの請求がきた話[前編]につづく…