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【第1話】22年続けたライフログを分析したら人生の関心が可視化された │ 1分単位の記録

    ――2004年1月10日 22時47分。

    大学センター試験 1週間前。

    この『瞬間』私は、
    友人とチャットで会話をしていました。


    当時18歳、
    特別な意図はなく、
    メッセンジャーの保存機能によって、
    チャットの自動保存が開始されました。

    でも何年か経ち、
    「この瞬間が消えていくのは少し惜しい」
    と思い、チャットログや日記などを
    意識的に残すようになりました。


    それから22年以上。

    総文字数1550万文字以上、
    小説にすれば約155冊分。

    『人生の分厚い資料』になりました。

    このうち、

    2004~2014の10年間は『1分単位』で残っています。

    画像
    (図)小説155冊分の記録を残す著者(実際はデータ)

    ■ ライフログをデータ化する


    この22年分のログを
    単なる思い出ではなく、
    「データ」として定量化しました。

    試したのが、ログのスコア化です。

    〔スコア化方概要〕
     ・文章を形態素解析(単語カウント)
     ・学術文献を参考に関心や感情の数値化
     ・「友人」「家族」「仕事」等の項目ごとの頻度集計
     ・日単位で標準化し、項目ごとに偏差値化

    いわば、
    自分の人生を数値で可視化する実験です。



    ■ 人生の「友人」偏差値は最大91

    まず驚いたのは、
    18〜24歳頃の「友人」スコアが
    極端に高い。

    最大は偏差値91〔2009/8/4〕。

    また偏差値80以上はわずか11回。

    画像
    (図1)友人関心偏差値(週平均) ※18〜24歳頃にピークが集中

    こうして見ると、
    関心の振れ幅がいかに大きいか分かります。

    なぜそこだけ突出しているのか。

    偏差値91の週の生ログを逆参照すると、
    友人との会話に夜通し熱中していました。

    また、そのログ中には、

    『鳥肌が立つ展開〔2009/8/4 19:51〕』

    という言葉も残っていました。


    ■ ログ初日の会話〔2004/1/10〕

    ログ初日、
    2004年1月10日はセンター試験直前、
    当時18歳の私はこう残していました。

    〔2004/1/10 22:47〕
    センター試験の最終日が
    『英雄にはなれない僕らだから』
    最終話の更新日じゃないか。
    これをどんな気分で見れるか、楽しみだな
    。

    どうやらセンター直前の私は、
    2003年に制作されたFlashアニメーション
    『英雄にはなれない僕らだから』の
    最終話を楽しみにしていたようです。

    ※今もYouTubeに残っていたので、当時の空気感として貼っておきます。


    あの頃の私は受験中にも関わらず、
    とにかく友人とチャットにハマってました。

    ▼当時のチャット断片

    【ログ保存初日(センター試験1週間前)の生ログ抜粋】
    
    --------2004/01/10 22:15:21 ログを開始
    22:15 チャンネルに入りました.
    22:15 *●●_ join #●●●● (~username@●●●-●●●-●●●-●●.home.ne.jp)
    
    22:15 友人 ノシ
    22:16 私  ノシ
    
    22:47 私  「英雄にはなれない僕らだから」の最終話の更新が
    22:47 私  よりによって1月18日とはな
    
    22:48 私  センター試験が終わる日じゃないか
    22:48 私  これをどんな気分で見れるか楽しみだな
    
    22:48 友人 とりあえず1話みた
    23:02 私  題名が出てくるまでの演出が好き
    
    23:02 友人 2話いいね^^
    23:36 私  風邪をこじらせるのもどうかと思うので、そろそろ寝ます
    
    23:36 *masa quit
    23:36 *masa part (Leaving..)
    23:36 チャンネルから出ました.
    --------2004/01/11 00:00:00 ログを終了
    ※匿名加工済

    ■ 人生スコアは時代変化する

    30代頃にスコアがはっきり変化します。

    「友人」 は下がり、
    「子ども」が上がる。

    自覚していなくても、
    ライフステージに沿ってスコアが変動しました。

    これは感覚ではなく、
    数字として確認できます。

    画像
    (図2)友人/子ども関心偏差値(年平均) ※30歳頃にスコアが逆転


    私はこの実験について、
    学術論文として公開しています。


    ▼学術論文化した話【第3話】

    ※ N=1検証の一般化を目的とせず、方法論的枠組みの提示が目的。


    ■ 長期ログ×AIの可能性

    ログは単なる思い出の保存に留まりません。

    時間の流れや関心の変化を検証する、
    貴重な素材にもなります。

    例えば、
    この『分単位』で記録され、
    時期、感情スコア、関心スコア等で構造化された超長期ライフログを、
    『RAG × ローカルLLM(AI)』に喰わせれば、

    『私より詳しい私(ログ人格AI)』


    のような存在を作成し、対話も可能です。

    ▼実際に『ログ人格AI』を自作した話

    ※ログ範囲の挙動にすぎませんが、スコア化・ベクトル化・インデックス化しているので、かなりエグい出力をします。


    ■『日本ライフログ研究所』の活動


    AIがさらに進化したとき、
    こうした長期ログはどんな価値を持つのか。

    このままAIが進化し、
    プライバシー等の様々な利用課題も解消されれば、

    これまで一般概念とされていた、

    『データは財産 - Data is The New Oil』
    という考えから更に一歩進み、

    『ログは財産 - Logs are Assets』

    という新たな概念が一般化されるかもしれません。


    そうした時代においては、
    ログ保存や分析が全て自動化され、

    多くの人々が『自分専用のAI』と
    共に人生を歩んでいるかもしれません。


    この研究の経過は
    『日本ライフログ研究所』として
    記録していきます。
    ※ 特定の組織等を代表しません。


    ■マガジン

    まとめ読みにはマガジンがおすすめです。

    【マガジン①】研究│ライフログ実験

    超長期ライフログによる、
    関心・感情・時間の可視化や、
    AI実装などを行った実験記録です。

    https://note.com/lifelog_lab/m/m7ce75f77c084


    【マガジン②】戦記|市役所の戦場

    世界一リアルな描写!?
    現役公務員(市職員)の苦労話などを、
    超長期ライフログを用いて超々深堀りします。
    ※行政内部情報は含みません。

    https://note.com/lifelog_lab/m/ma0911e179f5d


    【マガジン③】 昔|あの瞬間をリアル再現

    昔懐かしい出来事を『分単位』で再現!
    超長期ライフログを使って、
    日常生活や当時の大きな社会現象などを、
    分単位で生々しく振り返ります。

    https://note.com/lifelog_lab/m/m420f422e5137


    ■現時点の総まとめ

    この記事の内容を含め、
    22年間・1550万文字以上のライフログ分析を
    ひとつにまとめた記事を公開しました。

    関心・感情スコア、生ログの逆参照、
    ログ人格AIの実験、そして
    『AI時代、人生ログは資産になるのか』
    という問いへの現時点の結論を書いています。

    ▼22年間・1550万文字・1分単位で検証した記録者の答え|AI時代、人生ログは資産になるのか?



    ▼日本ライフログ研究所 │ 公式サイト

    研究内容などを取りまとめています。
    ぜひ、ご覧ください。

    ・公式サイトURL:
     https://wide-spirit-498.notion.site/346b4484a04880e8b4b7dbd94f9e602a


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