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Photo bymochafushigi

七夕の夜の詩 | 彦星の視点

    「おりひめさまと、ひこぼしさまって」

    短冊を書いている娘が
    話し始める

    「パパとママみたいだね!」

    純粋な笑顔が
    胸に刺さる

    「上手いことを言うね」

    娘の頭をなでながら
    幼稚園で聞いたと言う
    七夕の話を聞く


    天の川のほとりのお話

    織姫は 機はたを織る仕事を愛していた

    仕事に打ち込む美しい娘に ある日神様は

    出会いを授けた

    こちらも働き者で名の知れた 彦星

    2人は恋に落ち そして

    仕事も忘れて共に過ごした


    ある日見かねた神様は 天の川の西と東に

    二人を引き離してしまった

    織姫は泣き続け 彦星も仕事に身が入らぬ

    これはこれで困った神様は

    一年に一度だけ 二人の逢瀬を許したという


    ずいぶん身勝手な神様だな
    という感想が浮かんだところで

    「おしごとしなくなっちゃったから、
    しょうがないの?」

    娘が冷静に感想を述べる
    そういうところは妻に似ている

    1ヶ月後に娘と共に
    妻と息子に会いに行く 一年ぶりだ

    お互い仕事の関係で 西と東で働いている

    こんな結婚生活を もう何年目になるか

    連絡は取り合っている
    とはいえ
    不安だった

    もし 次 会ったときに

    「ぱぱー"たんさく"かいた!」

    「短冊、だね。」

    不安から掬い上げてくれる
    娘の声

    「さて、どんな願い事を書い

    言いかけて
    言葉に詰まった


    よ
    に
    ん
    で

    い
    っ
    し
    ょ
    に

    く
    ら
    せ
    ま
    す
    よ
    う
    に
    🎋


    短冊に書かれた祈り
    叶えるのは

    「彦星わたし」の勤めだ

    夜空に浮かぶ
    天の川に誓った


    -七夕の夜の詩 | 彦星の視点- おわり


    こちらの記事を参考にさせていただきました。
    みなさま、よい七夕の夜を🎋


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