
【番外編】夜の動物園| 毎週ショートショートnote
こんにちは
失敗しない旅行術の花乃です。
今日は番外編として、
こちらの企画に参加させていただきました。
夜の動物園
みんなが寝静まった頃、
動物園の時計が12時を告げると、
ふしぎな演奏会が始まります。
指揮者はフクロウ。
木の上から「ホー、ホー」と合図を送ると、
みんなが目をさましました。
最初に登場したのは、
ゾウのトランペット。
「パオーン!」と鼻を高くあげて、
まん丸のお月さままで届きそうな
大きな音を鳴らします。
つぎはカエルたち。
池のほとりで「ケロケロ、ケロケロ」、
ピアノみたいに軽やかにリズムを刻みます。
サルたちは、
木の枝を太鼓代わりに大はりきり。
「ポコポコ、パンパン!」
キリンは長い首をゆらゆら揺らし、
ハープのような
やさしい音色を奏でます。
シマウマたちはひづめでリズムを刻み、
鳥たちもピッピッと
軽やかな歌声を届けます。
ところが、
ライオンだけが
もじもじしています。
「ぼく、声が大きすぎて
みんなのきれいな音楽、
こわしちゃわないかな……」
フクロウはにっこり笑いました。
「だいじょうぶ。
いちばん最後に、
とっておきの音をたのむよ」
ライオンが「ガオーーッ!」とほえると、
みんなの音がひとつにまとまって、
夜空いっぱいに広がりました。
お星さまがキラキラとゆれて、
拍手をおくりました。
朝になると、
動物たちはすやすや。
ふしぎな夜のことは、
みんなのひみつです。
あれ?
今、海ポテトがいませんでした?
orivieさんのところから
いなくなっていた海ポテトが、
動物たちのオーケストラにひかれて
やってきたようです。

海ポテトを見つけたフクロウによると、
すっかりみんなと仲良くなって、
一晩中いっしょに
演奏会を楽しんだのだとか。
そういえば、フクロウが
海ポテトを見つけたとき、
海ポテトは、
「優しいorivieさんのところへ
帰りたい」
と言っていたそうです。
朝には疲れて、
すやすやとねむってしまいました。

ぐっすりねむる海ポテトが、
ふにゃっと寝言をつぶやきました。
「……また来るね」
orivieさん、
お迎えは、もう少しだけ
待ってあげてくださいね。
orivieさんのこちらの企画に参加しました。