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笑顔の美味しさ

    愛情の笑顔とおいしさ +「#エッセイ」

    思い浮かべると脳裏に焼き付いている日々
    思い出すほど懐かしさとあの頃の幸福感が
    今の私の礎となっていること

    果樹園をしている祖父母と仕事をしている両親の元
    10歳まで1人っ子だった私
    天候のいい日は必ず学校から帰ると1人だった
    晴れでもなく雨でもない曇りの日は
    力一杯走って心躍らせながら玄関を開け大声で叫ぶ

    「ただいまー」
    大きな玄関内から帰ってくる言葉はなく
    納得しながらも帰宅し鞄を下ろすことが多かった

    冬の季節は必ずと言っていいほど
    自宅で育て皆で収穫した吹かしさつま芋
    自宅で収穫し皆で拾った蒸し栗
    あたたかく出来たての味を食べられるようにと
    掘りごたつの中にそっと包んでくれていた心の愛情

    春は小麦粉と干レーズン入りの手作り蒸しパンと焼きパン
    手作り白玉と自家栽培のイチゴの入ったフルーツポンチ

    夏は自宅で栽培したスイカや桃や瓜の果物
    その日に収穫した塩味のよく効いた蒸し枝豆
    収穫して貯めておいた塩味のムカゴご飯のおにぎり

    秋は果樹園で採れた梨や葡萄や柿やスモモや蜜柑やサクランボ
    皆で収穫した美味しい規格外の果物やそこから作ったジャム
    贅沢に大きなコンテナから好きなだけ丸かじりで頬張る

    思い出せば数限りなく愛情とおいしさに包まれ
    1人でも皆と栽培し収穫したことを思えば
    作ってもらった家族の事を想像すれば
    1人の時間も1人で食べる手作りおやつであっても心強く
    その時々の心にも今の心にも優しさと愛情を感じられたこと

    1人でも おいしい と心から感じることができた日々
    食べると 元気 が身体からみなぎってくるそんな瞬間だった

    今も色あせることなく今も心に残る
    おいしい と心から感じられる
    元気 であり続けられる

    この機会に改めて感じることができること

    その礎は
    私に注がれていたあの頃の家族皆の心からの愛情にあるのだと



    #おいしいは元気のはじまり


     
     

    桂KO

     
     
    当たり前のようで当たり前ではない日常の ちょっとした気づきやふと感じること 誰にでもそんなことはあるのかな 誰にとっても特別な瞬間は カタチとして見得ない けれど そんなカタチを共有でき 心が通じ合えると 嬉しいです

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