
長崎県西海市&長崎市~「西彼杵半島」って半島なのか?:崎戸町百話番外編‼⑪
園崎咲人 ― 番外編:「西彼杵半島」って半島なのか?
長崎県西彼杵(にしそのぎ)半島。
名前は何度も見てきたし、崎戸町へ行く時も、西彼杵半島を通っている。
もちろん「半島」と書いてあるのだから半島なのだろう。
それでも私は、どうもピンとこなかった。
私にとって半島といえば、知多半島や渥美半島、伊豆半島、能登半島だ。
長崎県なら島原半島。
地図を見れば分かる。陸地が海へ向かって突き出している。「ああ、ここが半島だな」と形だけで分かる。
ところが西彼杵半島は違う。
地図を見ると、真ん中に丸い大村湾がある。その周囲を陸地がぐるりと囲んでいるドーナツのようにしか見えない。
これが、本当に半島なのか?
改めて地図を見てみた。
すると北側、西海橋の下に針尾瀬戸があるだけだ。
大村湾は完全に陸地に囲まれているわけではない。針尾瀬戸と早岐瀬戸という狭い海峡によって、佐世保湾を経て外の海とつながっている。
つまり大村湾の西側にある大きな陸地は、海に囲まれながら南側で長崎方面の陸地とつながっている。
確かに半島だった。
それでも、地図を見直してみる。やっぱり私には半島らしく見えない。
島原半島なら分かる。知多半島も分かる。
西彼杵半島は、半島が海へ突き出しているというより、大村湾を抱え込んでいるように見える。
崎戸のことを調べ始めて、ずいぶん西海市の地図を見るようになった。
私はずっと「西彼杵半島」という名前を使いながら、半島として認識していなかった。
地図というのは、同じものを何度見ても、疑問を持たなければ見えてこないものがある。
西彼杵半島って、本当に半島だったんだ。
今度、崎戸へ向かう時には、少しだけ違って見えるかもしれない。
園崎咲人