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小田野直武は《布袋》によって命を落としたという勝手妄想【東博コレクション展】

    七福神の布袋尊といえば大体の人が、大きな袋に大きなお腹を出した大きなシルエット、そしてニコニコのタレ目笑顔の優しそうなおじさんを想像する。でも東博にいる布袋は一味違う。

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    こわっ。というか悪い。めちゃくちゃ悪そう。東博悪い顔選手権No.1。マフィアのボスみたい。絶対犯罪に手を染めているし、酒臭い。この絵を描いた(一応"伝"だけど)、って人は平賀源内と仲が良くて、源内を通して、日本で初めて西洋式の陰影表現を取り入れた人。

    追記:
    府中市美術館「かっこいい油絵展」で小野田直武が描いた恵比寿と大黒天が見れる!こちらは怖い雰囲気はあまりない。やはり布袋だけ意図して悪くしている??

    かっこいい油絵展は江戸時代の洋風画の展覧会です。洋風画って何?と思いますよね。下の絵はどちらも大黒様ですが、左が従来の描き方、右は洋風画の描き方です。西洋風の陰影表現があり、リアルで、そして「地平線」があるのがポイントです。ちょっと不気味で、でも実物を見るととてもかっこいいです! pic.twitter.com/vMXxrdpRYZ

    — かっこいい油絵 司馬江漢と亜欧堂田善@府中市美術館【図録制作チーム公式】 (@edo_fam) April 17, 2025

    江戸時代に西洋式の描き方を始めて、解体新書の絵も描いたすごい人なのだけど、そんなことどうでもよくてなんでこんなに布袋を悪くかくんだ!ということ。優しい布袋に影をつければいいのに。理由を3つ考えた。

    ○布袋が憎いから

    ーこれだとしたらこれ以上推測しようがない。布袋尊をピンポイントで憎んでいる人だったら怖すぎる。蘭学関係の思想でなんか可能性あったりする?たぶんしない。

    ○描いていったらそうなっちゃった

    ーこれはちょっとありそう。前述の通り影とかの西洋的な美術を最初に取り入れた人なので、いっぱいやってみたくなっちゃった説。陰影をつけたくて、髭ともみあげも令和ロマンのケムリみたいにくっつけちゃって、色々暗くしてたら、めっちゃ黒くなったからもういっそのこと悪くした。そっちの方が面白いし。

    ○誰かモデルがいる

    ー多分これでしょ、本命の説。作者の直武の周りにいる誰か、しかも嫌いな人物を描いたに違いない。直武は秋田藩士なので秋田の上司の誰か?

    気になるのは1779年に直武が急に藩から謹慎処分を受けていること。謹慎処分が終わった翌日には急死して生涯を終えちゃうんだけれど、それも病気なのか暗殺なのか記録がなくわからないところ。

    これは絶対に藩の中に敵対人物いましたね、直武。一説では藩主の佐竹曙山(一緒に蘭画始めた人)に嫌われちゃってと言うのがあるけど、肖像画をみる限り、この布袋ほど悪いデブジジイじゃなさそう。もうちょい下の人にやられたのか、、、

    勝手妄想を飛躍させれば、オランダ人がモデルという可能性もあるのでは。直武が長崎に行ったという記録は多分ない。でも江戸に何回か行っていてたり、源内はもちろん他にもいろんな蘭学者にあっていたはず。

    自分の目で見たことはなくても、人伝の情報でオランダ人を描いたんじゃないか。オランダ人ぽくはないから、未知の異国人かもしれない。顔の酷さで言ったら、ペリーの肖像みたい。
    ↓江戸時代に描かれたオランダ人

    藩の人や異国人を描いたならまだしも喧嘩を売ってはいけないところにいってしまったのかもしれない。

    江戸にいる時に、幕府に関わりのある役人を悪く醜く描きすぎてしまった直武。《布袋図》というタイトルを付けることでその事実を隠すが、結局噂が広まり幕府側に知られてしまう。秋田藩は直武を守るために謹慎処分にして秋田に連れ戻す。しかし、幕府側の怒りは収まらず、秋田藩の存続に関わる事態になってしまったので、やむを得ず極刑に処すことを決定。直武は1780年5月17日、満30歳で生涯を終えることになる。

    秋田藩はその後、小野田直武の《布袋図》についての情報が残らないようにあらゆる資料を削除。そのため十分な資料がなく、〈"伝"小野田直武》として残っている。

    という勝手濃度超高め、小野田直武が布袋を悪くを描いた理由の考察でした。《布袋図》は東博の本館8室で展示中。5月25日まで。

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    〜勝手襲来美術なす と いたずら男ツァック〜  小さい体で絵に入りこみ、音楽/映画に美を見るのが得意。 そもそも美とは何か?リトル・アインシュタインたちへ... ヘッダー tulus rahadi🇮🇩《Menjaga Alam, Melestarikan Budaya》

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