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積読美術館②

    「借りた本……なんですよね?」

    午前零時。

    積読美術館の地下3階から、声がした。

    誰もいないはずの地下室に、本が積まれている。

    「えっ。これ、1977年の英語版初版本じゃないですか」

    「うるさい。黙ってスキャンしろ」

    白い光が、一ページずつ走る。

    画面の中に、文字が増えていく。

    読み取られた本は、元の棚に戻された。

    帯も残っている。

    ページにも折り目がない。

    「本は、持っていかないんですか?」

    白い光が、次の本を照らした。

    「重要なのは本じゃない。」


    『お題で書きはじめるnote企画』×『毎週ショートショートnote』

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    (※現場の違和感を、YouTubeショートでも発信しています。)

    (※MBAの授業内容をまとめています。)

    #シロクマ文芸部
    #毎週ショートショートnote
    #積読美術館
    #ショートショートnote
    #現場と経営のあいだ

     
     
    大学施設管理の現場責任者。現場で生まれる小さな違和感を、組織が判断できる言葉へ翻訳します。現場知、情報共有、責任と権限、予防保全を中心に考えます。組織や社会構造のズレは、ときどきショートショートにも。

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