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まめ小鉢、オープンします。

    「いらっしゃいませ」

    暖簾をくぐって入ってきたのは、 今日のお客さま。

    こっぺぱんさん。

    「どうぞ、こちらへ」

    まめ小鉢のカウンター席に、 座ってもらう。

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    今日はまだプレオープン。

    正式な開店は、 10月1日の予定です。

    最初のお客さまだけは、 もう決めていたんです。

    こっぺぱんさんに来てほしいって。

    こっぺぱんさんが
    おみせの作り方教えてくれたからね。


    実はね。
    私には、 とあるおばんざい屋さんに通ってました。

    子どもが生まれる前。

    ワンオペ育児で、 毎日いっぱいいっぱいになるなんて まだ知らなかった頃。

    サラリーマンがよく集まるおばんざい屋さん。

    メニューは、たった3つ。

    日替わり定食。
    週替わり定食。
    そして、カレーライス。

    それだけ。

    でも、 おばんざい屋さんだからね。

    定食には必ず、 小鉢が2つついてくる。

    私は子どもが生まれる前、 そこでよくご飯を食べていました。

    そして、娘が生まれて。

    ある日。
    赤ちゃんを抱っこしたまま、 そのお店に行っちゃったんです。

    今思えば、 かなり思い切ったことをしたなと思う。

    でも、そのときのお店のママは、

    「あらー!生まれたのー??
         赤ちゃんいてもいいよ」って言ってくれた。

    娘が眠れない夜。
    私も眠れなくて。

    そんな夜に、 おみせのママとおしゃべりした。

    ご飯を食べながら、 他愛もない話をして。

    赤ちゃんを抱えた私に、 普通に接してくれた。

    それだけなんだけど。

    あの頃の私には、 それがものすごくありがたかった。


    娘が2歳くらいになった頃には、

    「たくさん食べなよ」って。

    小鉢を、 さらに2つ増やしてくれた。

    そして帰り際には、「これ、持っていきな」
    って、 タッパーにきんぴらを入れてくれた。

    なんだかね。

    ご飯を食べに行っていたはずなのに、

    「今日もよく頑張ったね」

    って、 丸ごと受け止めてもらっているような気持ちになったんです。

    だから私は、 いつか思っていました。

    私も、そんなおばんざい屋さんのママになりたいな。

    お腹をいっぱいにするだけじゃなくて。

    ちょっと疲れた人が、 ふらっと来られる。

    子どもがいても大丈夫。
    ひとりでも大丈夫。
    今日は何も話したくなくても大丈夫。

    「はい、これ食べていきな」
    って、 小さなお皿を出してあげられる。

    そんなお店。


    そして今日。

    私は、 その夢のお店を作りました。

    「まめ小鉢」

    です。


    「こっぺぱんさん、今日は何にします?」

    そう聞くと、

    「おすすめで😊」

    じゃ、これ。
    焼き銀杏と冷たいほうじ茶。

    秋だからね。
    小さなお皿に焼き銀杏をころころ。
    ほうじ茶は、 氷を浮かべて。

    「どうぞ」
    と、カウンターに置く。

    「銀杏食べられるようになったの、いつですか?
     わたし、子どもの頃、茶碗蒸しに銀杏入っていたらハズレだとおもっていたの。栗ならあたり。」笑

    そんなことを言いながら、 私もカウンターの向こう側に座る。

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    「実はね」

    私は話し始める。

    「こっぺぱんさんのおかげなんです」

    「何が?」

    「お店を出せることになったこと」

    もちろん、 本当のお店じゃない。

    ここは、 noteの中のお店。
    文章の中のお店。

    でも私にとっては、 ちょっと本当なんです。

    昔もらった優しさを、 今度は誰かに渡せる場所。

    それが、 まめ小鉢。


    こっぺぱんさんが 焼き銀杏をひとつ、つまむ。

    私はその様子を、 カウンターの向こうから眺める。

    なんだか、 不思議な気持ちになる。

    昔は、 私がお客さんだった。

    小さな子どもを抱えて、 誰かの優しさに助けてもらっていた。

    そして今は、 私がお店の側にいる。


    正式オープンは10月1日。

    「どんなお客さんが来てくれるかな」

    「資格の勉強で疲れた人かな」

    「仕事で嫌なことがあった人かな」

    「お金のことを考えすぎて、 ちょっと頭が疲れた人かな」

    「恋愛で悩んでる人かな」

    「それとも、 たまたま迷い込んできた人かな」

    どんな人が来てくれるんだろう。

    考えるだけで、 ちょっと楽しい。


    まめ小鉢には、 たぶん大きなメニュー表はありません。

    その日の小鉢が、 いくつか並んでいるだけ。

    そして、 お客さんの文章を読んで、

    「今日はこれかな」って、 一皿を選ぶ。

    だって。

    同じ人でも、 今日と明日では、 食べたいものが違うから。

    頑張りすぎた日は、 小鉢をひとつ、 おまけしておこう。

    そんなお店にしたい。


    「こっぺぱんさん、 また来てくださいね」

    「次は、 何を出そうかな」

    そう言って、 空になった小皿を下げる。

    まめ小鉢。
    正式オープンは、 10月1日です。

    さて。
    次は、 どんなお客さんが来てくれるかな。

    楽しみだな。

    まめ小鉢に
    遊びに来てくれる方、募集します☺️

    コメント欄に「遊びに行くよ」って書いてね
    どんなことまめこと話したいか、
    書いてくれたらさらに嬉しいなあ☺️

    #まめ小鉢

    開店祝いしてもらっちゃいました🌸

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    やったぁ🥳
     
     
    昼間は不動産会社勤務。 夜は、心の片隅にある小さなお店「まめ小鉢」の女将。 お金も、仕事も、資格も。 旅も、おいしいものも、人とのご縁も、わたしらしくおしゃべり。 ちょっと寄っていきませんか? 昨日の私より、ちょっと前へ あなたを応援したい、まめこです。

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