<地政学>絶対に征服できない国ランキング!!
世界の歴史は征服の歴史だった。多くの征服王が生まれ、多くの国が滅びていった。小国は大国の攻められればあっという間に併合されてしまうし、大国であっても征服されてしまうことは多い。1940年のフランスはドイツ軍の攻撃で征服された。そのドイツも1945年に米ソによって征服された。戦争に参加した欧州大陸の国で首都が陥落しなかったのはフィンランドだけだ。有史以来一度も征服されたことのない日本ですら1945年にアメリカの軍事力の前に無条件降伏している。
しかし、世界には征服が極めて難しい国というのも存在する。たとえ大国のパトロンがいなくても、独力で国土を守れる国も存在するのだ。地政学的な観点から征服が極めて難しい国を考えてみよう。
第5位 ブラジル
ブラジルは地政学的にかなりの僻地にある。南米はユーラシアの強国から遠く離れており、二度の世界大戦にも冷戦にもほとんど巻き込まれなかった。その南米に位置する大国がブラジルである。
ブラジルを征服するのはかなり難しいだろう。ただでさえ遠方にあるのに、北の国境はアマゾンの熱帯雨林によって守られている。ブラジルを侵略するには海岸から上陸するか、アルゼンチンから攻めるしか無い。ブラジルの人口は2億を超えるので、遠方の大国が上陸して首都を陥落させるのはかなり難しいだろう。
人口大国だからといって征服不可能というわけではない。インドネシアやバングラデシュはその気になれば簡単に征服されてしまうだろう。ブラジルの場合は地理的な孤立性が合わさって初めて難攻不落の要塞になっていると言える。
第4位 インド
インドは20世紀に生まれた新しい国だ。それまで統一インド国家というものはほとんど存在したことがない。インドはイギリスの征服を受け長年植民地だったし、それ以前も常に北西方面からの侵入を受けていた。歴史的にインド亜大陸に根拠地を置く国家が強勢だったことはほとんど無い。
ただし、現代のインドを征服するのはかなり骨が折れるだろう。インドは軍事的な伝統がなく、民族的にもバラバラだが、とにかく人口が多い。ついに中国を抜いて世界一になってしまった。地理的にも山脈と海で囲まれて島のような状況だ。遠方からインドに上陸し、14億の国民を制圧するのはかなり厄介だろう。第二次世界大戦でアメリカは300万の兵をヨーロッパに送ったが、この程度では足りないに違いない。
第3位 ロシア
ロシアの征服が極めて難しいことはよく知られている。ソ連時代と比べるとロシアの人口は大きく減少し、しかも少子化が進んでいる。ロシアは以前のような人口大国とは言えなくなっているだろう。そんなロシアだが、未だに征服が極めて難しい、というより事実上不可能であることは間違いない。
まずロシアは広大だ。ロシアの中央部を支配するためには広大な平原を進まなければならない。パキスタンやバングラデシュを征服するのとは訳が違うのだ。その上ロシアは非常に寒く、侵略者にとっての強力な障壁になるだろう。
また、侵略者にとって最大の障壁となるのが核だ。ロシアの国力は衰退が激しいが、核戦力だけは健在だ。ロシアの持つ数千発の核兵器を使用されたら世界のどの国も征服をあきらめざるを得ないだろう。
第2位 中国
中国は歴史上何度か征服されている。ただ、それは大半が北方遊牧民の手によってだった。中国が最も弱っていた19世紀ですら、この国を整復しようとする西欧列強はいなかった。日本は無謀にも日中戦争を仕掛けたが、到底征服は不可能だと知った。理由はインドと同じく人口が多すぎるからだ。
中国の征服はインドよりも難しいと思われる。周囲を海と山脈で囲まれている点はインドと同じだ。パキスタンのような平原の国境はほとんどない。中国を征服するには基本的には海路しかないだろう。
インドと違って中国は民族的にそこまで分裂していない。日中戦争のときも一応は国民意識があった。インドと違って中国には長い統一国家の歴史が存在し、分裂しても短期間で再統一されてきた。その上中国の経済レベルはインドよりも遥かに高く、強力な中央政府に統治されている。これらの事情を考えると中国の征服はインドの比ではなく大変だろう。おそらくアメリカがロシアなどと世界連合軍を結成しても不可能である可能性が高い。中国を征服するには占領するだけでも1000万人以上が必要だ。征服に必要な兵力は3000万とか4000万に上るだろう。これほどの大兵力を動員できる国は世界に存在しない。核兵器の力を使っても難しいと思われる。
第1位 アメリカ合衆国
言うまでもなく、1位はアメリカである。アメリカを征服するのに必要な行程を考えよう。まず自国周辺に存在するアメリカの同盟国をすべて倒す必要がある。ナチス・ドイツであればソ連征服が必須だ。大日本帝国も中国全土を征服するのが大前提である。次にアメリカ海軍を打ち破り、太平洋と大西洋を超えられるだけの大海軍を作らないといけない。そして最後に北米大陸に上陸して3億のアメリカ人と地上戦を繰り広げる必要がある。3億の人口を持つアメリカを制圧できる人口を持った国は中国とインドくらいだろう。これらの国の海軍がアメリカを敗れるとは到底思えないし、仮に破ったとしても北米大陸まで大量の人員を輸送する必要がある。ナチス・ドイツを倒した時の4倍や5倍の兵力が求められるだろう。しかもアメリカは豊富な資源を持つので、兵糧攻めにすることもできない。
何から何まで不可能なことだらけだ。そもそも大洋を超えて別の大陸で大国を征服したのは近代ではアメリカのみだ。日本やドイツの国力はアメリカよりも遙か下だったが、アメリカを国力で上回っている国はない。攻撃3倍の法則によれば、世界の国をすべて結集してようやくアメリカに勝てることになる。ユーラシアの全土を統一した超大国が出現して始めてアメリカを征服できるかどうかといったところだ。
なお、ここには核兵器は考慮されていない。アメリカの核戦力はロシアと同等であり、統一ユーラシア帝国がアメリカを征服しようとしても、核の炎があらゆる主要都市を焼き尽くすだろう。
征服不可能な国
世界の多くの国は本気を出せば征服可能だ。日本やドイツはまさにその典型例である。強大な軍隊を持つ大国でも、世界が本気を出せば征服できないことはないのだ。核兵器の効果は気になるが、イギリスやフランスと言った国もアメリカの軍事力を使えばおそらく征服は可能である。統治に骨が折れるという点を度外視すればインドネシアやパキスタンもおそらく簡単に征服できる。
本気を出しても征服が難しい国は限られている。アメリカ・中国とおそらくロシアはいかなる大国でも征服は不可能だろう。インドとブラジルは不可能とは言わないが、かなり難しい部類の国だろう。大国が世界連合軍を組めば征服できないこともないが、単独だったり、別の大国が妨害をし始めたら難しいと思う。イギリス・フランス・トルコ・オーストラリアなど、残りの国は日本とドイツに経済規模はもちろん、人口でも劣っていることがほとんどだ。割に合うかは置いといて、アメリカが本気を出せば征服自体は可能だろう。