
世界三大都市国家はどこか(シンガポール・香港・ドバイ)
今回は世界三大○○を考えてみようというシリーズである。
早速だが世界の都市国家といって代表はどこだろうか。近代以前であればローマやベネツィアなど名だたる都市国家が存在したが、近代となると生き残りが難しく、多くは消滅していった。日本も堺が都市国家として有名だが、織田信長によって屈服を余儀なくされた。
現代の世界で最も強力な都市国家と言えるのは人口600万のシンガポールではないか。一人当たりGDPは世界有数で、年によっては世界一になることもある。国民の教育水準にしても極めて高い。シンガポールという一つの島でこれほどの繁栄を成し遂げているのはすごいことである。
他の都市国家はどうか。正直、世界でシンガポールに並び立てる都市国家は独立国では存在しないように見える。モナコは金持ち都市国家だが、シンガポールよりも圧倒的に小さく、人口は3万人だ。同格という感じはしない。もう一つの都市国家となるとさらに思いつかない。
なので、独立国に限定すると三大都市国家はあまりきれいにならないのだが、ここで独立国という要件を外してみよう。一応別の主権国家の内部にあるが、自律性の高い半独立地域を考えるのである。
すると、シンガポールに引けを取らない都市国家は存在する。やはり外せないのは香港であろう。人口も香港が700万で同程度だ。海岸に面し、イギリス統治下で中華系が主に住んでいる点もよく似ている。第二次世界大戦後に急速な経済成長を見せ、日本よりもさらに豊かな都市国家となった。
香港とセットで出てくるのはマカオだが、こちらは都市国家ではあるものの、人口規模は50万程度であり、香港・シンガポールと比べると見劣りがする。あと一つはどこがふさわしいだろうか。
筆者は都市国家らしきものを考えてみたが、ひらめいた。ドバイである。アラブ首長国連邦は7つの首長国の集合体であり、それぞれに王家がある。ドバイ首長国は石油を産出しないため、積極的に外国人を誘致するなどして都市開発に励んできた。お陰でドバイは中東地域の一大拠点となり、シンガポールのようなハブ空港にもなっている。ドバイの人口は400万人であり、規模としても見劣りはしない。一人当たりGDPも当然上位である。
他に近隣のカタールやバーレーンも都市国家として繁栄を謳歌しているが、人口規模でやや見劣りし、独立国であることを除けばドバイに勝っている点が特にないため、ドバイの方がふさわしいのではないかと思った次第である。
シンガポール・香港・ドバイの三大都市国家の繁栄を支えているのは地域交易の拠点となっていることだ。いずれもタックスヘイブンであり、治安や政府の透明性なども高い。金融センターとしては香港が3位、シンガポールが4位、ドバイが11位であり、周辺地域の中ではトップだ。それぞれ中国・東南アジア・湾岸諸国において世界との窓口として機能しているわけである。