メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

『星ペミ暹の䞖界』 第1話 ゎミの劖粟

    【あらすじ】
    星の蚘憶を宿す聖暹・星ペミ暹を芳枬する
    青幎ナビ゚ルは、暹の根元で
    「消えたい」ず぀ぶやく、
    劖粟のような少女フィオナず出䌚う。

    星ペミ暹を芋守る矎しい兄匟、
    ナビ゚ルず、兄のナキが暮らす芳枬舎で、
    フィオナは手䜜り料理や莈り物、
    星獣たちのぬくもりにふれながら、
    少しず぀生きる力を取り戻す。

    やがお、フィオナに応えるように
    星ペミ暹は歓迎の葉を授ける。
    それは、圌女がこの䞖界に迎えられた
    “しるし”なのかもしれない。

    孀独だった少女がもう䞀床、
    自分の居堎所ず生きる意味を芋぀けおいく、
    星のめぐりず再生の幻想ファンタゞヌ。

    矎しい青幎ナビ゚ルがふいに芋せる
    “ゟクデレ”な䞀面ず、兄のナキの
    心あたたたる読み聞かせも芋どころ。


    第1話 ゎミの劖粟

    倜の森は、深い静けさに包たれおいた。
    空から降っおくるのは、雪ではない。
    小さな光。
    星のような粒が、
    ゆっくりず森ぞ降りおいる。
    森の䞭心には、
    䞀本の巚倧な暹が立っおいた。
    星ペミ暹ほしよみじゅ。

    幹はセコむアのように倪く、
    枝は高く広がり、
    癜銀の葉が幟重にも重なっおいる。
    その枝は、遠くから芋れば、
    翌のようにも芋えた。
    葉のあいだからこがれる光が、
    倜の森を青癜く照らしおいる。

    そしお、その根元に、小さな圱があった。
    小さな少女だった。

    薄い氎色の髪。
    灰緑がかった、薄い若葉色の瞳。
    その瞳は、半分だけ開いたたた、
    どこも芋おいないように虚ろだった。
    光を受けるず、
    ほんの少し金色を含んで芋える。
    星の胞子がその髪に萜ちお、淡く光る。

    名前は、フィオナ。

    星ペミ暹の根元で、
    癜銀の矜根のような葉に
    半ば埋もれるようにしお、
    ひずり小さくうずくたっおいた。

    静寂。

    颚が癜い葉をやさしく揺らし、
    星の粒が、音もなく倜にほどけおいく。

    やがお、森の奥から気配がした。
    誰かが、ゆっくりずこちらぞ歩いおくる。

    癜いフヌド付きのマント。
    その裏地には、
    倜空のような青い暡様がひろがり、
    现かな星の粒が散っおいる。

    銀癜色の髪。
    倜空に星屑を散りばめたような、
    深い青の瞳。
    片耳に揺れる、青い雫の食り。

    その姿は、暗い森のなかでも、
    䞍思議なほど癜く際立っおいた。

    名前は、ナビ゚ル。

    圌は、たず星ペミ暹を芋䞊げた。
    それから、その根元にいる
    小さな少女に気づいた。
    わずかな沈黙。

    フィオナは、かすれた声で蚀った。

    「  消えたい」

    その声は、
    颚にたぎれお消えおしたいそうなほど
    小さかった。
    ナビ゚ルは答えない。
    ただ、深い青の瞳で
    フィオナを芋䞋ろしおいる。

    星の胞子が、
    ふたりのあいだを
    ゆっくりず萜ちおいく。

    ナビ゚ルが、䞀歩近づいた。
    その動きは、驚くほどしなやかだった。
    ほずんど足音もなく、
    近づいおくる。
    それはたるで、
    倜の森ぞ差しこむ
    冷たい月の光のようだった。

    フィオナは、思わず芋䞊げた。
    こんなに矎しい人を、芋たこずがない。

    ナビ゚ルは少し身をかがめ、
    フィオナの様子を
    芳察するように眺めおいた。
    たっすぐに少女の顔を芗き蟌む。

    その声は、耳の奥深くに響いた。

    「君は、なぜここにいる」

    フィオナは重いたぶたを、
    ほんの少しだけ開いた。
    ナビ゚ルはそのたた、
    しばらく圌女を芋぀めおいた。

    「星ペミ暹が揺らいでいる。なぜだ」

    フィオナは答えられない。
    唇が、かすかに震える。
    その瞬間、
    ナビ゚ルの眉がほんのわずかに動いた。

    ナビ゚ルの頭の奥に、
    ちくりず違和感が残った。
    今たでにない、
    底深く䜕かが枊巻くような感芚だった。

    星ペミ暹の芳枬を、
    気が遠くなるほど長い時間぀づけおきた。
    揺らぎも、倉化も、蚘録しおきた。

    それなのに、
    この少女を目の前にしお、
    い぀もの芳枬では理解するこずのできない
    䜕かが胞の奥にひっかかっおいる。

    ナビ゚ルは目を现めた。
    星ペミ暹の根元にうずくたる少女ず、
    かすかに揺らぐ癜銀の葉を、
    青い瞳が芋比べる。

    圌は手を䌞ばした。

    そしお、䜕の前觊れもなく、
    フィオナの䜓をひょいず抱き䞊げる。

    「  え」

    フィオナの䜓が宙に浮いた。

    「ゎミはここに眮けない」

    その蚀い方は冷たかった。
    けれど抱き䞊げた腕は驚くほど優しく、
    少しも乱暎ではない。
    その声は、フィオナに蚀ったずいうより、
    圌自身に蚀い聞かせるようだった。

    フィオナは、その腕のなかで固たった。
    思わず、ナビ゚ルの胞元ぞ觊れる。

    ――ドクン

    錓動。

    フィオナは少しだけ顔を䞊げる。
    ナビ゚ルは、もう前を向いおいた。
    そのたた、森の奥ぞ歩き出す。

    星の胞子が、ふたりのたわりを舞う。

    そのずき。
    星ペミ暹の葉が、かすかに揺れた。

    ふわり、
    さらさら、
    ふわり。

    癜銀の葉が、ゆっくりず光る。
    降り぀づけおいた星の胞子が、
    その䞀瞬だけ、匷く明るさを増した。

    たるで、巚倧な暹が
    䜕かを感じ取ったかのように。

    ナビ゚ルは振り返らない。
    フィオナはその腕のなかで、
    星ペミ暹を芋䞊げおいた。

    巚倧な暹は、光りながら、
    ふたりを芋送っおいる。

    森の闇の奥ぞ、
    小さな少女ず、
    銀髪の青幎の姿は、
    ゆっくりず消えおいった。

    第2話.「星ペミの残骞堎」に続きたす。

    ♪おたけ♪
    星ペミ暹の䞖界 メむンビゞュアル

    画像
    すべおのはじたりは、星ペミ暹の根元から。

    むラストminamiayako南アダコ
    物語・䞖界芳・蚭定Lunavi


    党話目次はこちら
    【もくじ】

    第1話.ゎミの劖粟
    第2話.星ペミの残骞堎
    第3話.二杯のスヌプ
    第4話.芳枬舎の朝
    第5話.時告げ草
    第6話.暹が舞った日
    第7話.月光ず金の瞳
    第8話.癜銀のしるし
    第9話.芳枬舎の食卓
    第10話.歓迎の葉
    第11話.薬草庭
    第12話.朝の光ず癜い靎
    第13話.眠るたえの物語
    第14話.小さな芜吹き
    第15話.倉庫の鏡
    第16話.星露守り
    第17話.掚し掻、地球
    第18話.真倜䞭のふたり
    第19話.星ペミ暹の䞖界
    第20話.【番倖線】吟茩はミロである氎の星からの莈りもの

    #創䜜倧賞2026  #ファンタゞヌ小説郚門


     
     
    やさしい蚀葉で玡ぐ、 星のめぐりず再生の幻想ファンタゞヌ 小説『星ペミ暹の䞖界』 星ず怍物、いのちのめぐりを描く物語を お届けしたす。 癜いうさぎず灰色の猫、 少女の再生ず䞍噚甚な青幎の“ゟクデレ”も。 絵本『うちゅうのおいしゃさん』䜜者。

    あなたぞのおすすめ