
【地理②】〜GIS紹介(MANDARA)〜
GIS紹介・第1弾
前回の投稿に引き続き、今回の投稿から現在の高校生が地理の授業で扱っている「地理情報システム(GIS)」のソフトやアプリなどを紹介していきます。
まずは、「地理情報システム(GIS)」の代表格ともいえる「MANDARA(まんだら)」から紹介していきます。
このアプリ・ソフトは、故・谷謙二氏(埼玉大学教育学部教授)が開発したものです。
統計データを入力して、自分自身でオリジナルの図形表現図や階級区分図の統計地図を簡単に作成することができます。
また、無料なので、誰でも使用することができます。
MANDARAの使用方法
では早速、使い方を紹介しましょう。
まず、ネット検索で「MANDARA」と入力して、検索します。(【図1】)

そして、検索結果の中から、【図2】のページにクリックして入ります。

クリックすると、谷教授のHP内の「MANDARA」のページに入ります。(【図3】)
対応OSについて
右上の「ダウンロード」をクリックし、アプリ・ソフトをダウンロード・インストールします。
そうすると、自身で収集した統計データをもとに統計地図を作成することができます。

(https://ktgis.net/mandara/index.phpより)
ですが、ここで注意点です。
対応OSが「Windows 7/8/8.1/10」となっています。
高校生で、学校で使用しているタブレット端末だと使用できない可能性があります。
対応OSが増えればいいなと思いますが、谷教授は残念なことに在職中の数年前にご逝去されてしまいました。
別の先生がHPを引き継いだと聞いていますが、残念ながら対応OSが拡大されることは正直言って期待できません。
対応OS以外の場合
高校生が学校で使っているタブレット端末などの対応OS以外の場合は、Web上で「MANDARA」が使用できる「MANDARA JS」というものがあるので、こちらを使用してみてください。(【図4】)
【図4】の「MANDARA JS」をクリックすると、【図5】のページへ入ります。

(https://ktgis.net/mandara/index.phpより)
ただ「MANDARA JS」の場合は、既存のデータがすでに入っているものになるため、自身で収集した統計データをもとに作成することはできません。
【図5】の赤い□の中から、作成したい統計データを選んでみてください。

(https://ktgis.net/mdrjs/より)
実際に作成してみましょう
今回は、「日本の都道府県データ付き」を選んで進めます。(【図6】)

(https://ktgis.net/mdrjs/より)
まず、「対象レイヤ」を選択します。(【図7】)
今回は、「2015年データ」を選択してみます。

次に、「データ項目」を選択します。(【図8】)
今回は、「3:人口増加率(2010〜15年)」を選択してみましょう。
この「MANDARA JS」内のデータも、私が学生時代だった頃は“最新”のデータでしたが、今の2026年現在だと“少し古い”データになってきてしまいました。
このデータも、谷教授がご存命であれば、最新のデータに更新されていたことでしょう。
このデータが最新のデータに今後更新されることも、残念ながら期待はできません。

次に、描き方を選びます。(【図9】)
基本的な知識として押さえていただきたいのが、“量の多さ”を表す際には「図形表現図」、“割合(%)”を表す際には「階級区分図」を用いるということです。
今回は、「人口増加率」を表すので、「階級区分図」で作成します。
そのため、「階級区分モード」の「ペイント」を選択します。

次に、右側のペイントモードを設定します。
階級区分図を作成する際には、まずデータの最大値と最小値を見て、3~5段階くらいに分けます。
そして次に、色を決めます。
階級区分に応じて、明るい色から暗い色へ、もしくは暖色から寒色へと、各区分の大小の順序が分かるようにパターンを工夫することが大切です。
階級区分の決め方が悪いと、作図の意図が伝わりにくくなります。
実際、「MANDARA JS」では、はじめから良い感じに階級区分と配色をしてくれますので、そのままの設定でよいと思います。
ここまで設定して、「描画開始」をクリックすると、階級区分図の完成です。(【図10】)

東京と沖縄が比較的人口増加率が高いことが見て取れます。
また、ベッドタウンとして、首都圏の神奈川・埼玉・千葉、関西圏の滋賀が人口増加していることも見て取れます。
もし作成した統計地図をレポートやスライドなど別のところで使用したい場合は、スクリーンショットをするとよいと思います。
複数のデータを重ね合わる方法
複数のデータを重ね合わせることもできます。
例を1つお見せします。
【図11】をご覧ください。
対象レイヤを「2015年データ」、データ項目を「13:核家族世帯割合(2015年)」、「階級区分モード」の「ペイント」を選択してやってみましょう。
選択したら、「重ね合わせセット」をクリックします。

そうすると、「セットしました」と出てくるので「OK」をクリックします。(【図12】)

次に、もう1つ重ね合わせるデータを設定します。(【図13】)
もう1つは、対象レイヤを「チェーン店2016年」、データ項目を「31:スターバックスコーヒー店舗数(2016年12月)」、「記号モード」の「大きさ」を選択してやってみましょう。
それでまた、「重ね合わせセット」をクリックします。

そして、画面左下の「重ね合わせ」をクリックすると、右側に「重ね合わせモード」と出てきます。(【図14】)
先ほど選んだ2つのデータが載っていることを確認して、「描画開始」をクリックすると、【図15】のように完成します。


スターバックスコーヒーの店舗数は4大都市圏に多いことが読み取れますが、階級区分図の部分が隠れてしまっていますね。
ちなみに、拡大・縮小することもできます。(【図16】)

分かりきったことでしたが、核家族世帯割合とスタバの店舗数は関連はありませんね。笑
せっかくの例なら、もう少し関連性があるものでやるべきでしたね。笑
「重ね合わせモード」の注意点として、図形表現図どうしや階級区分図どうしでやらないほうがよいです。
見にくい統計地図になってしまいます。
さいごに
今回は、「地理情報システム(GIS)」の代表格・「MANDARA」、その中の「MANDARA JS」を例に紹介しました。
もし自作してみようと思う方は、対応OSのものでダウンロード・インストールして作成してみてください。
次回以降も、また別のものを紹介します。