
最近止まっている『新・出雲物語』
父が遺した小説『新・出雲物語』。
少しずつ書き写してnoteに投稿しているのだが、このところ作業が進んでいない。
仕事が最繁忙期を迎えていることもあり、なかなか時間が取れないというのも理由のひとつ。
ただ、それ以上に大きな理由がある。
いよいよ、原稿の解読が難しい後半部分に入ってきたのだ。
前半は比較的綺麗に清書されていたため、多少読みづらい文字はあっても、何とか書き写すことができた。
ところが後半になるにつれ、清書された部分が少なくなっている。
書き直した跡や判読しづらい文字も増え、文章の前後関係から推測しなければならない箇所もある。
父は癌に冒されながらも、最後までこの小説を書き上げた。
ただ、生前、母には「まだ終わっていない」と話していたらしい。
おそらく、それがこの後半部分のことなのだろう。
物語そのものは最後まで書き上げたものの、推敲や清書までは終えられなかったのかもしれない。
そう考えると、後半の原稿が読みづらくなっていることにも納得がいく。
父がどこまで完成させようとしていたのか、今となっては知る術もない。
ただ、原稿を読み進めていると、最後まで作品を完成させようとしていた父の思いが伝わってくるような気がする。
もちろん、勝手に文章を書き換えるわけにはいかない。
できる限り父が書いた言葉をそのまま残したい。
そのためには、これまで以上に時間をかけて、一文字ずつ丁寧に読み解いていく必要がある。
簡単な作業ではなさそうだ。
それでも、せっかく父が最後まで書き上げた物語。
今度は自分が、最後まで書き写したい。
気合とモチベーションが必要な作業になるが、仕事が落ち着いたら少しずつ時間を取って進めていこうと思う。