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Photo byhappy_recipes

人と話しているのに、なぜか空っぽになる……「その場だけ満たされた感」の正体『夢の続き』聴いてみて🎵


    ※このエッセイは、
    誰かの心を見て感じたことを綴りました。

    🕊️


    ふと、私、取り繕っている、と
    気づく瞬間がある。


    別に、嘘をついているわけではない。


    笑うところでは笑うし、相手の話も聞く。


    それなりに、言葉を返す。


    たぶん、相手から見れば、
    普通に、やりとりできている。


    だからこそ、自分でも気づきにくい。


    話せている、笑えている。

    ちゃんと、「人」と、つながっている。

    そう思いながら、その場にいる。


    だけど、その場を離れたあと。

    急に、何もなくなる。


    さっきまで誰かと話していたはずなのに、
    心の中には何も残っていない。


    楽しかったはずなのに、
    楽しかったという実感がない。


    寂しかったわけでもない。

    嫌だったわけでもない。

    なんだか、空っぽだった。


    それに気づくと、
    さっきまでのやりとりが不思議に思えてくる。


    …何だったんだろう、、


    言葉は、たくさん交わした。

    相手から返事もあった。

    自分も返した。

    笑いもした。


    一瞬、一緒にいる感じもした。


    なのに、何かが満たされたわけではない。


    たぶん、満たされた「感」だけがあった。


    本当に満たされたわけではない。


    その瞬間だけ、満たされたような気がした。


    誰かと、やりとりをしているあいだは、
    自分の中にある空白が見えなくなる。


    言葉が続いているあいだは、
    静けさを感じなくて済む。


    相手が、こちらを見てくれているあいだは、
    自分が、ここにいることを疑わなくて済む。


    だから、その時間は必要だったのだと思う。


    終われば…すぐ戻ってくる。


    静かになった部屋で、スマホを置いたあとで。


    さっきまでの温度が消えたあとで。


    また、空っぽになる。


    その繰り返し。


    「人と話したい」のだと思っていた。


    でも、本当は、違ったのかもしれない。


    人と話したいというより、
    空っぽであることを感じない時間が
    ほしかった。


    誰かと、つながりたいというより、
    つながっているような感覚がほしかった。


    だから、取り繕う。

    大丈夫な顔をする。

    楽しそうにする。

    返事をする。

    興味を持つ。

    その場にいる。


    それは相手を騙すためというより、
    自分を安心させるためだったのかもしれない。


    「ほら、ちゃんと私、人とやりとりできている」


    そうやって、自分自身に言い聞かせる。


    けれど、取り繕ったものは、
    やっぱり、長くは続かない。


    その場が終われば、剥がれてしまう。


    その下にあるものが見える。


    空っぽ。


    その言葉が、いちばん近い。


    寂しいとも違う。

    悲しいとも違う。

    何かを失ったわけでもない。

    何かが入っていない。

    だから…困る。


    何を入れればいいのかも、よくわからない。


    人とのやりとりで埋めようとしても、
    一瞬しかもたない。


    もっと、話せばいいのかもしれない。

    もっと、誰かと会えばいいのかもしれない。

    もっと、必要とされればいいのかもしれない。


    そうやって外側から、何かを足しても、
    静かになった瞬間には、
    また元に戻ってしまう。


    もしかすると、必要なのは、
    空っぽを埋めることではないのかもしれない。


    空っぽである自分を、
    取り繕わずに見てみることなのかもしれない。


    「今、自分は何も感じていない」

    「誰かと話したのに、満たされていない」

    「その場では大丈夫だったけれど、一人になると空っぽになる」


    無理に否定しない。


    満たされなかったなら、
    満たされなかったでいい。


    楽しくなかったなら、
    楽しくなかったでいい。


    誰かと一緒にいても孤独だったなら、
    その孤独をなかったことにしなくてもいい。


    たぶん、人とのやりとりは、
    空白を埋めるためだけにあるものではない。


    何かを得るためだけでもない。

    何も得られない時間があってもいい。


    ただ、一緒にいる。


    言葉が途切れてもいい。

    取り繕わなくてもいい。


    「今日は、なんとなく、空っぽなんだ」


    そんなことさえ言える関係なら、
    もしかすると、今までとは
    違う何かが残るのかもしれない。


    一瞬だけ満たされた「感」ではなく。


    その場が終わったあとにも、
    ほんの少し、残っているもの。


    言葉では説明できないけれど、
    「ああ、ちゃんと、ここにいたな」
    と思えるようなもの。


    本当は、
    そういうやりとりが、ほしいのだと思う。


    取り繕わなくても成立するもの。


    満たされようとしなくても、
    ただ、そこにいられるもの。


    その場だけではなく、
    そのあとにも、静かに残るもの。

    🍀

    ここまで
    読んでいただき、
    ありがとうございました♡


    これまで、たくさんのスキ♡

    マガジン掲載やコメント交流
    記事のご紹介、ありがとうございました。

    私の方が、つづける勇気♡を
    いただいています。


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