
音楽専科の弾き歌いで声が届かない原因とコツ|「ピアノの音しか聞こえない」と言われた私の体験
音楽専科をしていると、 「歌う」より先に「弾く」に気を取られてしまう瞬間 ってありませんか。
私は元々クラリネット専攻で、ピアノは個人レッスンを受けていましたが、 歌(声)の個人レッスンは受けたことがありませんでした。
歌うこと自体にはそんなに抵抗がなかったので、 「歌はなんとかなるだろう」と思いながら、ピアノを弾きながら子どもたちに歌を歌っていたんです。
そしたら、子どもたちにこう言われました。
「先生、ピアノの音しか聞こえない。先生の声が聞こえない」
正直、ショックでした。 自分の声はよく通る方だと思っていたので、 まさか弾き歌いになった瞬間に声が消えるなんて、思ってもいなかったんです。
それまでの合唱指導や発声練習では、 「声が通らない」と言われたことは一度もありませんでした。 だからこそ、原因がピアノの方にあるとは、すぐには気づけませんでした。
■なぜ「歌える」のに「弾き歌い」だと声が届かなくなるのか
普段の発声練習では、体全体を使って声を前に飛ばすことに集中できます。 でも、ピアノは個人レッスンで基礎を積んできた分、指と鍵盤にはある程度の安心感がありました。 一方で、歌は個人レッスンを受けたことがなく、呼吸や声の飛ばし方といった技術的な土台がなかったんです。
鍛えられている方(ピアノ)と、鍛えられていない方(声)を同時にやると、 意識も配分も、自然と安心感のある方に持っていかれてしまう。 これは、どちらかの技術が足りないという話ではなく、 「同時にやったときに、意識がどちらに流れやすいか」という配分のクセ だったんです。
目線が下がる(鍵盤を見る時間が長くなる)
呼吸が浅くなる(指のタイミングに合わせようとして)
声より先に、伴奏の音量に気を配ってしまう
つまり、歌う力が落ちたわけではなく、意識の配分がピアノに偏っていた だけだったんです。
■声を「戻す」ためにやっていたこと
①目線を鍵盤から上げる練習をする 弾き歌いに慣れないうちは、どうしても鍵盤を見てしまいます。 私は、サビや盛り上がる部分だけでも顔を上げて子どもの方を見るようにしていました。 視線が上がると、自然と声も前に飛びやすくなります。
②伴奏をシンプルにする 難しい伴奏ほど、意識が指に持っていかれます。 和音を減らしたり、右手のメロディを簡略化したりして、 「歌に意識を残せる伴奏」に調整していました。
③声を張る前に、まず息を吸う瞬間を意識する 弾きながらだと呼吸が浅くなりがちなので、 フレーズの頭で「ここで吸う」というタイミングをあらかじめ決めておくようにしていました。
④一度、ピアノなしで同じ歌を歌ってみる 弾き歌いで声が通らないと感じたときほど、 一度伴奏なしで歌ってみると、自分の声のクセや音量の基準を取り戻せました。
■「声が届かない」は技術不足じゃなくて、配分の問題だった
弾き歌いで声が通らないと、 「自分は歌が下手なのかもしれない」と落ち込んでしまう先生もいるかもしれません。
でも私の場合は、歌う力そのものよりも、 ピアノと歌のどちらに意識を割くか、そのバランスの問題 でした。
配分を意識して整えるだけで、子どもたちの反応が変わってきたんです。
「弾ける」と「声が届く」は、それぞれ別の技術です。 片方が育っていても、もう片方が育っていなければ、 同時にやったときにどちらかが埋もれてしまう。 それに気づけたことで、次に何を鍛えればいいかがはっきりしました。
この経験を通して、 「できない」と感じたときほど、原因を分解して考えることの大切さ を学びました。
この記事を読んでいいな!試してみようかな!と思った先生、 なるほどそんな工夫もあるのか!と感じて頂いた先生は ぜひ♡を頂けると励みになります✨
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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