
何冊売れた? 8時間耐久新著イベント「今野書店の片隅(?)で」
昨日13時、8時間耐久新刊イベント「今野書店の片隅で」がスタートした。
西荻窪の今野書店に8時間滞在して、自分の本を売るというシンプルかつ前代未聞の企画である。
今野書店さんは、新著『煮魚をつくったら、人生の悩みがじわじわ消えた~45歳からの大人の家庭科入門』(大和書房)を27冊用意してくれた。

「今野書店の片隅で」は、映画『この世界の片隅で』にかけたタイトルだったけど、デスクとイスが用意されたのは思いっきり店舗の入り口!



ということで、「今野書店の片隅で」改め「今野書店の入り口で」。
今野書店に来るお客さんに新著を買ってもらうのが、このイベントの狙い。僕のことを知らない人が大半なので、自己紹介としてこの日のためにオリジナルTシャツを用意した。
Chatgptに「ゲームのロゴ風に」と命じて作ったデザインで、ネットのTシャツ屋さんに注文。1枚4500円くらい。あえてのダサさが、意外に好評だった。


やる気満々で臨んだものの、天気はあいにくの雨。
明らかに散歩日和ではない。
果たしてどうなることか……
最初の1時間で3冊売れた。
このペースなら、8時間で24冊。
サポートに来てくれた担当編集Oさんが「1日で24冊売れたらすごいですよ」と言うから、目標は24冊。
僕は「稀人マルシェ」などで手売りに慣れているし、見知らぬ人に話しかけてモノを売るのは楽しい。
昨日も入店してくるお客さんに「こんにちは!」「よかったらどうぞ!」と声をかけ続けた。すると、足を止めてくれるお客さんがけっこういる。
8時間耐久を面白がって(哀れんで?)くれて、友人知人もたくさん駆けつけてくれた。
その結果、面白いことに一定のペースで売れてゆく。だいたい1時間に3、4冊。
開始から4時間で計13冊。
開始から6時間で計21冊。


そしてラストスパート、開始から8時間で27冊!

今野書店さんで用意してくれた分を完売!!!
目標の24冊を上回ることができて、ホッとひと息。
僕のことを知らずに本を買ってくれたお客さんのなかには、印象深い人たちがいた。
絵本作家のよりみちさん。Xで「#本屋さんで買ってみよう」という活動をしていて、その流れで今野書店に。僕が今野書店にいることもチェックしてくれていたようで、短い時間だけどいろいろ話せた。本屋さんで本を買う、僕も全力で続けていきたい。

30代ぐらいのカップル。女性のほうが、新著の帯にあるワイフの名前に引き寄せられたそう。僕のワイフの『パリの国連で夢をくう』が好きで、今も本棚にあるというから、「その本にでてくるI君が僕です!」とアピールしたら、笑顔で新著を購入してくれた。
40歳前後の男性。去年の12月ごろ、僕が吉祥寺のヒロミブックスさんについてXに投稿したところ、プチバズった。タイムラインに流れてきたその投稿を見て、冒険家、探検家の本が好きな彼はヒロミブックスさんに通うようになったそう。めちゃ嬉しい!
そうそう、彼と話していて驚いたのは、「こうして自分と話していたら、機会損失になってるのでは?」と聞かれたこと。僕らがお喋りしてる間にもお客さんがどんどん店内に入ってくるから、売る機会を逃してるのでは?という気遣いだ。
僕は「ぜんぜん大丈夫ですよ!機会損失なんて気にしてません!」と答えた。あるかどうかもわからない機会損失を気にかけるよりも、わざわざ雨のなか今野書店まで足を運んでくれた目の前の人との時間のほうが、僕にとっては大切だ。
商売に詳しい人からしたら間違ってるのかもしれないけど、僕は単なる手売りするのが好きな稀人ハンターですから。

ラスト一冊、27冊目を買ってくれたのは、9歳の小学4年生。僕のところに駆け寄ってきて、一緒にいたお母さんに「この本が気になる!」と。
大人にするのと同じように説明したうえで、「何人か小学生が読んでくれてて、ウケてるみたい」と伝えると、お母さんも乗り気に。
「ちなみにこの本、今日用意した最後の一冊なんです!」と言ったら、「ほしい!」とアピールしてくれて、お母さんが「この子、本が大好きなんです」とニコニコしながら購入してくれた。
こんな感無量な締め、予想してなかったぜ……!
ほかにも、ふらりと立ち寄ったお客さんが足を止めてくれて、さらにたくさんの友人知人が来てくれたおかげで、孤独を噛み締めることも、ヒマな時用に持参したPCを開くこともなく、ずーーーっと楽しい8時間でした。
最後は、今回の企画を担当してくれた今野書店の花本さんと。ありがとうございましたっ!!!

次回は26日(土)、恵比寿のギャラリー山小屋で13時〜新著の手売り&サイン会「稀人じわじわティータイム」です!ティーしましょ!
