
お金が貯まる人は節約上手ではなく、「仕組み作り」が上手な人
銀行員をしていると、「どうしたらお金が貯まりますか?」という質問をよく受けます。
この質問をされるたびに思うのですが、お金が貯まる人というのは、必ずしも節約が得意な人ではありません。
むしろ、
「節約を頑張らなくても貯まる仕組みを作るのが上手な人」
が多いような気がします。
もちろん個人の感想です。
でも長年お金に関わる仕事をしてきて、そして自分自身が家計管理をしてきて感じるのは、お金は意志の力よりも仕組みの力で貯まるということです。
今日はそんな話を書いてみたいと思います。
私は決して節約上手ではない
最初に言っておきます。
私は節約の達人ではありません。
スーパーのチラシを比較して最安値の店を回るタイプではないですし、10円安い商品を探して何店舗もはしごすることもありません。
疲れた日はコンビニにも行きます。
お惣菜にも頼ります。
たまには外食もします。
だから「ものすごくストイックに節約している人」ではないと思います。
それでも昔よりお金は貯まるようになりました。
なぜか。
仕組みを作ったからです。
人間の意志は意外と弱い
節約が続かない理由を考えたことがあります。
結論から言うと、人間はそんなに強くありません。少なくとも私は強くありません。
仕事で疲れる。
家事で疲れる。
子どものことでバタバタする。
そんな一日の終わりに、「今日は頑張ったから自分へのご褒美」となるのはごく自然なことです。
ネットショッピングをしてしまう。
コンビニスイーツを買う。
外食をする。
私も何度も経験があります。だから最近は思うのです。
意志の力だけで節約しようとするのは、かなり難しい。
毎日気合いを入れ続けるのは無理があります。
給料日に貯金する人は強い
反対に、お金が貯まる人はどうしているのでしょう。
実はものすごくシンプルです。
給料日に先に貯金しています。
残ったお金を貯金するのではありません。
先に貯金して、残りで生活する。
たったこれだけです。
でも効果は絶大です。
以前の私は、「今月余ったら貯金しよう」と思っていました。
ところが余りません。
不思議なくらい余りません。
なぜなら人間は使えるお金があると使ってしまうからです。
ところが給料日に自動的に別口座へ移すようにすると、最初からなかったものとして生活します。
すると意外と何とかなるんですよね。
自動積立は本当に優秀
銀行員としても、自動積立はとても優秀な仕組みだと思っています。
毎月決まった日に積み立てる。
それだけです。
「今月はどうしようかな」と考える必要がありません。考えないから続くのです。
これは運動にも似ています。
毎回やる気に頼っていると続きません。でも習慣になれば続きます。
貯蓄も同じです。頑張るのではなく、自動化する。
これがお金を貯める最大のコツかもしれません。
お金持ちは我慢が得意なわけではない
私は昔、お金が貯まる人は我慢強い人だと思っていました。
欲しいものを買わない。
遊びにも行かない。
贅沢もしない。
そんなイメージです。
でも実際には少し違う気がします。
お金が貯まる人は、「無意識に貯まる環境」を作っています。
たとえば給与天引き。
自動積立。
積立NISA。
財形貯蓄。
先取り貯金。
仕組み化できるものは仕組み化する。だから頑張る必要が少ないのです。
私が家計簿をやめた理由
以前、家計簿が続かなかった話を書いたことがあります。
私は何度も家計簿に挑戦して、そのたびに挫折しました。
でも今はそれほど困っていません。
なぜなら家計簿を頑張る代わりに、貯蓄額を自動化したからです。
毎月一定額を先に移す。
残高を確認する。
やっているのはそれくらいです。
家計簿が悪いわけではありません。
ただ、私には家計簿を頑張るより仕組みを作るほうが向いていたのです。
節約にも限界がある
節約には限界があります。
食費をゼロにはできません。
電気代も必要です。
生活費には下限があります。
でも収入から先にお金を取り分ける仕組みには上限がありません。
昇給したら増額する。
ボーナスの一部を回す。
少しずつ積立額を上げる。
そんな方法で自然と資産形成できます。
だから私は、
節約も大事だけれど、それ以上に仕組みが大事
だと思っています。
貯金は気合いではなく仕組み
もし今、
「全然お金が貯まらない」
と思っている人がいたら、一度考えてみてほしいのです。
足りないのは節約術でしょうか。
それとも仕組みでしょうか。
家計簿アプリを入れることよりも、
給与日に5,000円を自動で積み立てる設定をするほうが効果が大きいかもしれません。
節約本を読むことよりも、先取り貯金を始めるほうが早いかもしれません。
お金が貯まる人は意志が強い人ではない。
人間は自分に甘いと知っていて、その前提で仕組みを作っている人だ。
銀行員として、多くの人を見てきてそんなふうに感じています。
そして実は私自身も、その仕組みに助けられている一人です。
だから今日も特別な節約はしていません。
ただ、お金が貯まる仕組みだけは、ちゃんと働いてくれています。